自給自足ブログ~3坪の小さな家で豊かに暮らす~

2024年1月25日

2021年で、自給自足的な生活を始めて、8年目となります。セルフビルドした3坪のタイニーハウスを拠点に、野菜やお米、卵など食の自給、ライフラインの水も井戸を掘って自給、また様々な物を自らDIYして、楽しく豊かに暮らしています。そんな自給自足の暮らしを紹介したいと思います。

自給自足の小さな生活。

小さな菜園と小さな家。

小さな菜園がある小さな家で暮らしています。あまり多くを求めず、必要最小限のシンプルな暮らしを心がけています。

小さな家で暮らせば、自然と持ち物も少なくなるし、シンプルに生きるのに必要な物だけ持って生きていけます^^小さな家で暮らせば、自然と使う電気も少なくなるし、1ヶ月の電気代も1500円くらい(笑)

たくさん稼いで、たくさん使うライフスタイルから、スローダウンして、少なく稼いで、少なく使うライフスタイルへと移行していきました。最近では、こういった小さな暮らしに興味を持つ人も多くなってきて、(僕もその一人だが、)なんだか嬉しくも思っています。

一人が少し変わった所で、世界は大きく変わりはしないけど、一人一人が少しずつでも変われば、世界は変わっていくのかもしれない。

住の自給自足。

2014年、自給自足を始めるに当たって、まず初めに取り組んだのが、住の自給、即ち住まいづくりでした。

タイニーハウスをセルフビルド。

タイニーハウスをセルフビルド中。

建てた家は、3坪の小さな家でした。半分くらいの材は、祖父が大工だった工場に眠っていた廃材などを利用し、なるべく買わずにあるものを有効活用しながら作っていきました。

当時小さな家は、スモールハウスとかタイニーハウスなど呼ばれていて、世界中で密かなブームを巻き起こしているようでした。そんなタイニーハウスに影響されたのもあって、3坪の小さな家を建てたのでした。

スモールハウスの存在を知ったのはこの本。

『スモールハウス~3坪で手に入れるシンプルで自由な生き方 著 高村友也』

タイニーハウスの完成。

出来た当初は、縁側も裏の土間もなく、シンプルなタイニーハウスでした。南側が一面窓で、光がたくさん入るように設計しました。ロフトが寝室になっているよくあるスモールハウスの形となっております。総工費用は、20万ちょいくらいです(笑)

タイニーハウスのロフト。

作ったばっかりのロフトはこんな感じでした。3坪のタイニーハウスだけど、ロフトが丸々使えるので、思ったより使い勝手いいです。三角屋根の小さな空間が、テントの中っぽいというか、基地っぽいというかワクワクさせてくれる空間です。

現在のタイニーハウス。

現在は色んなオプションがついて、こんな感じに^^

裏に3坪の土間、五右衛門風呂、おくどさん、南側に縁側、屋根に自作の太陽熱温水器、東と西には薪置き場と色々オプションがついていきました♪

タイニーハウスをセルフビルドした時の記事は、こちら⇒『3坪のスモールハウスを自作してみた~総工費は20万~

DIYマガジン『ドゥーパ!』8月号にろん農園の3坪のスモールハウスが、掲載されました。小屋だけでなく、五右衛門風呂や薪コンロ、自作の太陽熱温水器、井戸、鶏小屋などなど詳しく紹介していただいてます。気になった方は、ぜひ。

食の自給自足。

自給自足的な暮らしと言ったら、まず思い浮かべるのが食の自給でしょう。ろん農園では、野菜だけでなく、お米、季節の果物、山菜と様々なものを自給しています。

無農薬の野菜づくり。

温床ハウスの野菜の苗。

野菜は、踏み込み温床で、種から苗を育てて、栽培しています。野菜という野菜は、ほとんど作っています。上げればキリがないので、やめておきますが、野菜で約70種、ハーブ約10種類ほど栽培しています♪自給自足なので、販売目的でなく、自分たちが食べる用に育てています^^

収穫した野菜や果物。

ある時の収穫例。間引きニンジン、イチゴ、桑の実、ズッキーニ、ニラ、カブなど。

収穫された色とりどりの野菜達。

また、ある時の収穫例。ビーツ、プチトマト、ふだん草、オカワカメ、シシトウ、食用ホオズキ、ゴーヤ、キュウリなど♪少量多品目最高^^金はなくとも、豊かに暮らしていけます。

山菜の自給。

山菜類も色々と栽培しています。

他にもウド、ワラビ、フキ、ミツバ、コシアブラ、ウコギ、フユイチゴ、ウルイ、山椒、ノビル(勝手に生えまくる)など^^

無農薬の果樹。

ビワの収穫。

果樹も色々と栽培しています。それなりに収穫できるものとしては、ビワ、柿、桑の実、栗、イチジク、甘夏、ブルーベリーなど。他にも色々植えていて、まだ実らない小さな木も入れたら、全部で30種くらい栽培しています。

将来的には、色んな果樹が、四季折々に収穫できるようにと、妄想しております(笑)目指せ、自給自足パラダイス。

果樹以外の木

これもあげればキリがないので、ほんの一例。

まだまだ小さい木も多いですが、 スダジイ(食べれるドングリ)、ムクロジ(石鹸の原料)、ハゼ(蝋燭の原料)、榊(神棚用)、ゆずりは(しめ縄用)、シキビ(お墓用)など、食べる系以外の木も、沢山植えています。これら果樹以外の木は、だいたい30本くらいあります。

保存食。

ろん農園で収穫した野菜や果実を加工して保存食にしたりもしています。

梅干しの土用干し。

毎年収穫した梅を使って、梅干しを作っています。自分で作れば、混ざりっけなしの原材料のみの安心かつ美味しいものが作れます。自家栽培なら、無農薬、そして自家製なら無添加で、作れるのも自給自足の最大のメリットではないでしょうか。

それに自分で作ったものは、やっぱり美味しく感じます^^

大豆を煮る。

自家製のお米を使って、米麹作りからの、味噌づくり。

写真は、自分たちで栽培した大豆や黒豆を煮ています。

自家製味噌づくりは、毎年冬の間の自給仕事となります。他にも、柿酢、干し柿、梅ジャム、桑の実ジャム等、色々な保存食も作っています。

無農薬のお米作り。

自給自足と言えばやはり、主食のお米であります。

ここの暮らしを始めて2年目の春から、7畝の田んぼをお借りして、無農薬のお米作りも始めました。 自給自足の中では、若干ハードルが高い部分ですが、頑張ります。

田んぼに入って手植えしている。

昔ながらの苗代を作って、一本一本手で、直接植えていきます。自給自足するだけの小さな田んぼなので、高価な機械を使わずに、人力でも事足ります。小さな家にも通ずることだけど、大きな機械から、小さな機械、または人力へのスローダウン。

高価な大きな機械を買えば、沢山作らないと元が取れないとなりますが、人力なら、マイナス無しで、プラスお米しか残りません(笑)

無農薬栽培だから、除草剤を使わないので、草対策として、除草機を押してあげています。これも人力なり。

田植えしてから1週間おきに計3回。これだけで、ほぼほぼ除草できるのだから、水田での栽培はとても素晴らしいです。一度陸稲を栽培したことがあるから、水田の良さがよくわかります。

たわわに実る稲穂。

実りの秋。無農薬栽培、手植えの田んぼでもこの通り♪

ハサがけされたお米。

刈り取った稲は、ハサがけして天日干しにして乾かしていきます。刈り取りは、バインダー、脱穀はハーベスターを使っています。こういった機械は、小さな機械で中古で安く仕入れられるので、田んぼを始める時も、初期投資少なく始めやすいかと思います。

自給自足の要、お米の自給自足なり^^

卵、肉の自給自足。

自然養鶏で、鶏を300羽ほど飼っています。 自然養鶏を簡単に説明するならば、無農薬の養鶏といった感じでしょうか。薬や添加物に頼らず、生産性を追求せず、ノビノビ元気に育てていく養鶏法です^^

たくさんのヒナ。

生まれたての初生雛から、育てていきます。

自然養鶏の成鶏。

大きくなるとこんな感じに。広い空間で、ノビノビ元気に過ごしています。

また鶏舎の床に積もった材は、畑の有機肥料に使えて、野菜やお米作りにも重宝しています♪

そして、卵の自給自足。貴重なタンパク質であり、ろん農園の大事な収入源でもあります。

自分で捌いた鶏肉。

ときおり淘汰を兼ねて、鶏を絞めることもあります。廃鶏業者に任さず、DIYでお肉に捌いていきます。鶏を捌く時の様子はこちら⇒『自給農家が教える~鶏の絞め方、捌き方~

貴重なタンパク質の自給なり^^

水の自給自足。

あと、生きていくのに必要なものとして大事なものに、水があります。ろん農園では、上水道を引かずに、自分で井戸を掘って、水の自給もしています。

塩ビ管で井戸掘り。

初めて掘った井戸は、直径13cm程度の小さな井戸でした。このような塩ビ管で自作した井戸掘り器を駆使して、4mちょっと掘って、井戸水を確保しました。

やぐらを立てて、井戸掘り。

なんだかんだ、井戸掘りも計7回ほど挑戦して、最終的には、60㎝径、深さ9m70㎝の物が完成しました。7度目の挑戦で、無事豊富で、尽きない水を掘り当てることが出来ました♪

綺麗な井戸水がコップに入っている。

左、4mの井戸、右9m70㎝の井戸水。電動ポンプをDIYで設置して、蛇口を捻ったら井戸水が普通に使えます。

どちらも真っ透明な美味しそうな水になりました。水の自給自足なり^^


 

エネルギーの自給自足。

食べ物、水ときたら、あと必要なものとして、調理やお風呂を焚く熱資源があります。ろん農園では、ガスを使わずに、薪をエネルギー源として生活しています。 薪は買わずに、ほとんどが頂き物や自分ところで作った薪を使っています。

ウチでは、やっていないけど、自給自足する強者たちの中には、電気の自給や天ぷら油で車を走らせたり、排泄物を発酵させてメタンガスに変えるとか、エネルギーの自給をされている所もあります。

薪がたくさん積まれている。

薪となる木をもらってきて、生木の場合はまずは、乾燥させます。次に、チェーンソーで玉切りして、斧で薪割り。こんな感じで、薪燃料として使える形にしていきます。

おくどさんで調理。

自作のおくどさんを使っての薪調理。

このおくどさんは、井戸掘りで掘りあげた粘土が、主な原料で作られています^^

石の階段と五右衛門風呂

お風呂は、薪で焚く五右衛門風呂。これもDIYで、作ってみました。

薪ストーブと猫。

冬場は、タイニーハウスの中で、暖を兼ねての薪調理。

自作の塩ビ管太陽熱温水器。

エネルギーの自給としては、自作した塩ビ管太陽熱温水器を使って、温水を作ってお風呂に使っています。 晴れの日は、太陽のエネルギーが温水を作ってくれています。 夏場は60度、春で40度くらいまで上がってくれます。

エネルギーの自給自足なり^^

このブログサイト内では、こういった自給自足に関する様々な様子を紹介しています。よかったら、色んな記事を観覧していってください^^