無農薬田んぼ、除草機を使って草を抑える方法。

無農薬栽培で、お米を作っていると除草剤を使わないので、自然と田んぼに雑草が生えてきます。そんな無農薬田んぼの草対策の一つに、除草機を使う方法があります。今回はそんな除草機を使う時のポイントなどを紹介していきたいと思います。

除草機の種類。

一つに田んぼの除草機といっても、動力付き、人力(手押し)、1条、2条、6条、条間の幅、土を撹拌するタイプの違いなど色々な種類があります。

手押し除草機。

2条の手押し除草機。

ちなみに私が愛用しているのは、2条の手押し除草機で、条間30cmで稲の苗を植えると丁度合うタイプです。ろん農園では、7畝の小さな田んぼ一枚だけなので、手押しタイプで十二分に間に合います。

人力なので、ガソリン入らずでエコ♪

私は、ヤフオクで中古品を購入しました。自分所の条間を考えて、条の幅が合う除草機を選びます。1条タイプの物もありますが、2条のが単純に考えて能率が2倍に上がるので、2条を選択。昔ながらの手押し除草機です^^

動力付きの除草機。

和同産業の除草機。
和同産業の除草機。

動力付きで大きい物だとこういったタイプの除草機もあります。

これは、以前有機農業の研修をしていた時に使用していた除草機で、一遍に7条除草できます。条間の土を撹拌する所がプロペラのようになっていて、稲の株下までしっかり除草できるようになっています。

規模が大きい場合は、このような動力付きの除草機で、条が多いタイプの物を使っている所が多いです。乗用タイプの除草機を出しているメーカーもあります。

除草機ミニエース。
2条の除草機ミニエース。

これも研修時代に使ったことがある動力除草機。除草するアタッチメントは私が持っている手押し除草機と似たような原理ですが、エンジンがついていて、爪の部分が回転してくれるので、押さなくとも進んでくれるのが、いいところ。

また、小型のエンジンで簡単な作りなので、値段も手ごろなのがいい所でしょうか。

似たようなタイプの商品だと、10数万円くらいのようです。

最初に紹介した7条の除草機や乗用タイプだと、値段はずいぶ~~んと高くなります。

大規模に商業的にやられている方は別として、自給用で小規模にお米を作るような場合は、高価な機械は必要なく、安価な機械で少し楽ができれば、OKでしょう^^手押しの除草機なら、数万円。

除草機をかける時期。

このような除草機を使っていくに当たって、使用するタイミングが重要になってきます。特に生育初期の田植えからの一か月くらいの間にしっかり除草機をかけられるかどうかが効果的に草を抑えるポイントです。

具体的には田植えしてから、約1週間おきに計3回入いると、草を効果的に抑えることができます。

1回目の除草機。

一回目の除草機をかける。

一回目の除草機は、田植え後1週間くらいまでに、入るようにします。

まだ、草はほとんど目視できないくらいですが、このタイミングで土を撹拌して、小さな草の芽を摘んでおくことが大切になってきます。草は、大きくなってくるほど対処する手間が増えてしまうので、小さなうちに対処するのが有効です。

除草機をかける効果としては、土を撹拌して、小さな草を浮かしたり、土に沈めたりする物理的な効果に加え、土を撹拌する事で、水が濁る事によって光を遮って、草の生育を抑える効果などもあります。

小さな草の芽が浮いてくる。

除草機を通してあげると、このように小さな草の芽が浮いてきます。(写真真ん中あたり)

田植えが終わって、一週間といいましたが、正確にいうと代掻きをするのに田んぼに水を張った時点から、水田雑草の種は動き出すので、代掻きから考えて1週間を目安に除草機をかけています。

私の場合、田植えを縦横30cmの正常植えにしているので、一回目は縦方向に除草機、2回目は横方向に除草機と方向を変えてあげることで、株間までもシッカリ除草できるようにしています。

ちなみに田植えは手植えで、自作の線付け器を使って、縦横30cmになるように線を引いて、交わった所に植えていきます。

2回目の除草機。

2回目の除草機に入る。

2回目の除草機は、1回目に除草機に入った1週間後を目安にかけていきます。

前回縦方向に除草機入ったので、今回は横方向。除草機をかける時は、苗かごを腰にぶら下げて、欠株してる所などは植え直したりする作業も兼ねて行っています。また、時々、条間がずれている所は直したり、目立つ草があったりしたら、引き抜いたりと、お世話してあげます。

また2回目の除草機に入る頃には、浮草が結構見られるようになってきます。無農薬田んぼで、除草剤を使ってないからかわかりませんが、ウチの田んぼでは毎年、浮草が沢山繁茂してくれます。

この浮草も濁り水同様に、遮光効果で雑草を抑えるのに役立ってくれるので、極力活かすように心がけています。

水深は少し深め。

あと除草対策としてろん農園で意識しているのは、田植え後水を切らさないようにシッカリ水を張るようにしていることです。生育初期に水がなくなって、土が見えていると草が生えやすくなってしまうので、この時期は常に水を張るようにしています。

除草対策に深水栽培という方法もあるくらいなので、私は少し深めを意識して水を入れています。

3回目の除草機。

3回目の除草機をかける。

そんなこんなで、3回目の除草機は、2回目の1週間後くらいを目安に入っていきます。

前回、横方向に入ったので今回は縦方向に入っていきます。

この頃にはなると、浮草が水面を覆うようになってきます。除草機効果に浮草遮光のダブル効果で草対策。

除草機をかけるコツみたいなものは、特になく、田植えをするときに条間をきっちり揃えておきさえすれば、スムーズに除草機をかけることができます。注意する事と言えば、稲の上に除草機をかけないようにする事ぐらいでしょうか。

雑草のヒエを抜く。

毎回、除草機入るごとに目立つ草があったら、とるようにしているんだけど、3回目となっても草が不思議と出てきます。写真は、稲とよく似てるけど、雑草のヒエ。

ヒエと稲の見分け方は別の記事で紹介しています⇒『ヒエと稲の見分け方のポイント。

除草機と浮草で除草対策。

ろん農園で、除草機をかける作業は、この3回のみで、後は水管理をするだけで、除草作業に田んぼに入る事はほとんどありません。入るのは、稲刈り前に、クサネムという雑草が出てきたり、ヒエの穂があるようなら、多少入る事もありますが、基本的にはこれで除草作業は終わりとなります。

除草が成功した田んぼ。

除草が成功した田んぼの様子。

生育初期、田植え後の3週間にしっかりと除草対策ができれば、後は稲が優先化してくるので、水管理や浮草で草を抑えることができています。

写真は3回目の除草機をかけてから、20日ほど経ったあとの田んぼの様子です。その後は水管理のみですがこの通り^^浮草と稲のコンパニオンプランツ!?見事に浮草が水面を覆って自然のマルチのようになっています。

今回は紹介できなかったけど、自然発生してくれるカブトエビも除草対策に一役買っています。カブトエビは、土を撹拌して水を濁らせてくれるので、雑草を抑える効果が期待できます。カブトエビを紹介している記事はこちら⇒『無農薬田んぼは、生態系豊かで生き物がいっぱい^^

ろん農園では、こんな感じに除草機を使って、人工的に草を抑えつつも、浮草、カブトエビなどの自然を味方に草を抑えています^^