2月の自給自足、まとめ。

2021年5月7日

2月に自給自足で食べられる食料や自給自足の保存食づくりや畑の作業など、自給仕事をまとめてみました。2月の主な作業としては、米麹作りに、味噌づくり、踏み込み温床などがあげられます。

梅の花が咲き始めるy。

2月農園内では、小梅の花がまず咲き、次に大梅と順番に花を咲かせていきます。

2月の自給自足~保存食づくり~

米麹づくり

米麹づくり。

毎年、2月くらいに米麹を仕込んでいます。自家製の無農薬米を使って、米麹を作っていきます。米麹は、蒸したお米に、麹菌をかけて、それらを3日間保温を続けると、出来上がります。

出来上がった米麹。

うまいこと麹菌が繁殖してくれると、このように板状に米麹が出来上がってきます。

2020年は、友麹法にも挑戦してみました。友麹とは、麹菌を使うのではなく、スーパーなどで売られている米麹若しくは出来上がった米麹を元種に使って、麹菌を培養していく方法です。

主に米麹は、味噌づくり用に毎年仕込んでいます。今年は、3キロのお米を3回に分けて、合計9キロの米麹を仕込みました♪

水筒に入った甘酒。

自家製の米麹を使って、甘酒を仕込んだり、

仕込んだ塩こうじ。

塩麹を仕込んでみたりと、米麹を利用して、食を豊かにしていきます。発酵食品は、美味しいし、身体にもいいんだな^^

味噌づくり

大豆を大鍋で煮込んでいる。

自家製の無農薬大豆を使って、毎年味噌を仕込んでいます。半日くらいかけて、シッカリとグツグツ柔らかくなるまで、煮込んでいきます。

味噌のための大豆をビニール袋に入れて潰す。

豆が柔らかくなったら、大きなビニール袋に入れて、踏んで潰していきます。

樽に、仕込んだ味噌を詰める。

そしたら、米麹と塩と潰した大豆を混ぜ合わせて樽に詰めてと仕込んでいきます。3キロの米麹と3キロの大豆と1,5キロの塩で、12キロくらいの味噌が出来上がる予定です。塩分は12%くらい。

この作業を2日にわけて、2回おこない計24キロくらいの味噌を毎年仕込みます。自家製の米、大豆からの手作り味噌♪調味料の自給自足なり^^

柿酢を濾す。

柿酢をザルで濾す。

秋に仕込んでいた柿酢がいい感じにお酢に変化してきたので、濾していきます。詳しくは、柿酢の作り方の記事で紹介しています。

出来上がった柿酢2瓶。

アズちゃんと似たような色のできたばっかりの柿酢。

これから熟成されていくごとに、黒っぽく変化していきます。お酢の自給自足^^

2月の自給自足~食料~

この時期畑で、穫れる野菜は少なめですが、冬は保存系の芋類たちが豊富で、結構重宝してくれます。

保存系

お米、そば、大豆、落花生、唐辛子。

菊芋、里芋・・・ 食べるごとに、畑で収穫します。冬になって地上部は枯れてきますが、地面の中の芋達は、ほったらかしでも腐らず、保存ができます。(気候は中部地方の三重県の場合)

ジャガイモ、ハヤト瓜、山芋・・・常温でも傷みにくいです。スモールハウスの裏の土間で、保管しています。

ヤーコン、サツマイモ、宇宙芋、ショウガ・・・寒さに弱く、常温だと傷んで腐ってきたりします。室内の温かい所で保存しています。我が家では、スモールハウスのロフトで保管。

干し柿・・・2月後半わずかにカビてくるものもあったので、カビてないかチェックして食べます。カビルのは4つに、1つくらいの割合。(天候にもよると思いますが)

畑で採れる野菜

三陸つぼみ菜(ナバナ)、スイスチャード、ネギ、白菜、キャベツ、ニンジン、水菜、パクチー、フキノトウなど

自然養鶏。

卵、鶏肉。

2月の自給自足~作物編~

踏み込み温床の仕込み

毎年、2月の中頃に踏み込み温床を仕込んでいます。踏み込み温床を作ることによって、野菜の育苗時期を少し早めてあげています。特に、ナス科の野菜などが成長が遅いので、少し種まきを早くできるように、温床が使えると非常に便利です。また、翌年移行、仕込んだ温床の材を腐葉土として育苗の土に使ったりもできるので重宝します。

踏み込み温床の中身を片付ける。

まずは、昨年仕込んだ踏み込み温床の中身を全て取り出していきます。

移動させた踏み込み温床の中身。

奥の色が濃い山が、取り出した踏み込み温床の中身。枯草や鶏糞が分解されて、土に還ろうとしています。ふかふかの堆肥として使えます。手前の山は、一昨年仕込んだ温床の中身。

新たに仕込んだ踏み込み温床。

枯草、米ぬか、鶏糞、水をサンドイッチしながら、よく踏み込んで、何層にもして、枠いっぱいまで詰め込んでいきます。そうすると、米ぬかや鶏糞にいる有用な菌が動き出し、発酵して、自然と温まっていきます^^

柿の木等の剪定

柿の木、梅の木、桑の木、栗の木、ビワの木等、時間が取れたらなるべく、剪定してやるようにしています。

特に、桑の木なんかは、樹勢が強くすごい枝出てくるし、実も超沢山つくので、要注意。こういった木は、剪定した方が無難です。他にも、木が大きくなって、沢山穫れるようになってくると、自給自足としては、穫れ過ぎても困るので、穫れ過ぎを防ぐ意味でも、剪定してあげます。

畑の作業。

絹さやの支柱。

絹さやの支柱立て。今年は、稲わらを使ってみました。

玉ネギの除草前。

ビフォー。 2月くらいに、玉ねぎやニンニクなどのネギ科の野菜まわりの除草をしてあげます。

玉ナギ畑の除草後。

アフター。除草をしてあげたら、成長具合を見て、足りなさそうなら、株周りに軽く鶏糞を追肥してあげます。元気に大きく育ってる場合は、必要なし。やり過ぎると、春になってネギ坊主がでる心配があります。

レタスの種をポットに播種。

レタス播種。年明けてから、一発目の種まきが、レタス。

後は、各野菜まわりの気になる所を軽く除草するくらいで、2月の畑の作業としては、こんな感じです。まだ、草の勢いも弱いので、管理としては、作業量も少なく楽勝です^^

2月の自給自足~鶏編~

鶏舎にもみ殻を入れる。

ヒナの準備。

3月には、毎年鶏のヒナちゃん達がくるので、その準備を進めておきます。鶏さん(成鶏)の引っ越しを済ませて、乾わいたモミガラを部屋全体に敷き詰めてあげます。

鶏舎に育雛箱をセット。

そしたら、育雛箱をセットして、ヒナちゃんがいつでも来れるよう準備しておきます。

鶏絞め。

捌いた鶏肉。

ヒナの育雛部屋を作るために、鶏を引っ越しして、別の部屋に合流させていくので、過密飼いにならないよう、調節も兼ねて、鶏を絞めることがあります。ろん農園では、廃鶏業者に出すことなく、自家用のお肉として、自分で絞めて頂いています。肉の自給自足。

鶏糞出し。

鶏糞を取り出す。

2月くらいに、ガツっと鶏糞出しをおこないます。というのも、早くも田んぼの準備が動き出します。鶏さんがいれば、良質な有機肥料も自給自足できます^^

自然養鶏では1坪10羽の薄飼いをしているので、鶏糞は全然臭くなく、サラサラでとても使いやすくなります。自分所の鶏糞なら、鶏に与えている餌も全部把握できているので、安心して使えます。

米袋に入った鶏糞30体。

ざっと、30体。これだけ出しても、全然減る気配なし(笑)

この鶏糞堆肥が、美味しいお米をたくさん獲る元となってくれます。

その他の農園の様子。

薪の自給自足。

昨年の剪定枝。

これは、昨年剪定した枝クズなどを山ずみしておいた物。一年近く経つと乾燥も進んで、自然と葉っぱも落ちたり、扱いやすくなります。乾燥してるので、細い枝だと、簡単に、手で折れるし、中くらいの太さなら、足の裏で『エイッ!!』蹴れば、簡単に折れます。

剪定枝を整理して薪に。

剪定枝でも、乾燥させて、短くしたら立派な薪燃料。細いのが多いので、主に焚き付けに使うことが多いですが、中くらいの太さとか、中には太い枝も混ざっているので、何気に助かります。冬の時間がある間に片付け兼ねて、作業を進めます。

今年は、結構雨降りましたが、例年通りだと、2月は雨が少ないので、こういった薪づくりにも向いてる時期かと思います。

猫の自給自足。

猫がネズミを捕まえる。

あずきちゃん2月は、ネズミを捕まえてくることが多かったです。

塩ビ管太陽熱温水器

塩ビ管太陽熱温水器。

2月に入ると段々日も長くなり、太陽の高度も上がってきて、自作の太陽熱温水器もよく温まるようになってきました。良く晴れた日の朝に、井戸水を屋根の上の温水器にポンプアップしておくと、

温度計40度を表示。

夕刻には、40度を記録。五右衛門風呂の釜の温度と融合してもう少し温度下がりますが、わずかに追い炊きすれば、適温に^^

薪の節約に大貢献。太陽のエネルギーって、素晴らしい♪