自給自足の生活って、実際にはどんな感じなのか?【実体験を元にまとめてみました】

2021年10月6日

お米を自給自足して生活する。

自給自足の暮らしを志して、早や8年目。実際にやってみて感じた事のアレやコレをお伝えできればなと思います。一自給農家の経験談ですが、これから、田舎で自給暮らし始めてみたいなと思う方などに、少しでも参考にしていただけたら幸いです。

自給自足の生活とは

一つに自給自足といっても、人それぞれ考え方や志向が違うので一概には言えませんが、大まかに言って作物などの食の自給自足、家や物などを手作りする自給自足、薪や電気などのエネルギーの自給自足などが考えられるでしょうか。

ちなみに、自給自足の意味を調べてみるとこう記されています⇒【必要とする物を他に求めず、すべて自分でまかない、足りるようにすること。自分で自分に供給し、自分を足らせ満たす意から。】(goo辞書より引用)

つまりは、自給自足とは、他の人に仕事を頼むのでなく、何でも自分でやってしまおう。というライフスタイルの事を差す事になるのですね。

具体的に、どういった事が自給自足の生活に当たるのか実体験をもとに解説していきたいと思います。

食の自給自足

まずは野菜やお米、果樹などの農作物を自給するといった事が考えられると思います。

様々な野菜を自給自足。
様々な野菜を自給自足。

その中でも主食となるお米が自給できれば、食は心強いです。

それに加え、自分で栽培した野菜やお米を使って、保存食を仕込んだりすることも自給自足的な生活の一つだといえます。例をあげるなら、収穫したお米から、米麹を仕込んだり、大豆から味噌を仕込んだり、収穫した柿から柿酢を仕込んだりと、色々あります。

山で、山菜やキノコなどの採取なども自給自足の一つ。

また農作物だけでなく、釣りや猟、家畜などで魚や動物を頂くことも自給自足と言えるでしょう。

鶏を飼って、卵を自給自足。

私の場合は、自然養鶏で育てている鶏さんの卵やお肉などが、該当します。

鶏を飼っている様子はこちら⇒【自然養鶏的な鶏の飼い方】小さな卵屋さんが教えます。

生活に必要な物を自給自足


また、自給自足的な生活とは、なるべくお金をかけずに、DIYなどをして自分で何でも作り出すといった事も入ってくると思います。

セルフビルドをしたり、机や棚を作ったり、機械を修理したり、普通ならプロに頼んでしてもらう仕事を自分の力でやってしまう。これも、自給自足の生活の醍醐味だと思います。

時には井戸を掘ったりして、水を自給自足する事だって、夢ではない。

自分で井戸を掘って、水の自給自足。
自作の井戸掘り器で、井戸掘りに挑戦。

初めて井戸掘りに挑戦した時の様子⇒【初挑戦】DIYで、井戸掘りしてみました

自給自足的な生活は、それなりに時間はかかるけど、お金はあまりかからず、やればやるほどに経験値は上がっていきます^^

井戸掘りだって、うまい事水脈に当たったら、一生分の水道代稼いだといっても過言ではないくらいです(笑)

こういったことの積み重ねで、自給自足の生活は、やればやるほどお金をかけずに暮らせるようになっていきます。

自給自足の小さな暮らし。
自給自足菜園とセルフビルドしたスモールハウス。

これは、私の暮らしでの話ですが、薪でお風呂を焚いたり、薪で調理をしたりしています。その薪をいろんなところで集めてきたりするのも自給自足の生活の仕事の一つ。

薪として使える木材は、ほとんどが頂き物で、無料で頂いています。集める労力はかかりますが、燃料費としては、ゼロ円。

エネルギーの自給自足も考えられます。ソーラーパネルでの電気の自給や太陽熱温水器などなど。

自作の太陽熱温水器。
自作の太陽熱温水器。

我が家では、塩ビ管を使った太陽熱温水器を自作しました⇒塩ビ管太陽熱温水器の自作【真夏で60度、春で40度に^^】

自給自足の生活とは、なるべくお金に依存せず、生活を維持していける事だとも言い換えることができるように思います。

とはいえ、自給自足の生活をするのにも、現代社会の中で生きるには、それなりにお金も必要になってくるので、現実的にはお金を稼ぎながら自給自足をする【半農半X】的な生活をしていくのが、実際の所ではないでしょうか。

(山奥でお金をかけずに、ひっそりと暮らすというのも『それはそれで憧れるな~』なんて思いもありますが、それはひとまず置いておいて。)

私の場合は、自然養鶏を一つに柱に、現金収入を得ながら、半農半養鶏といった感じで自給自足的ライフを送っています。

自給自足のデメリット

そんないいことだらけの自給自足生活に見えますが、実際には大変なことも結構あります。

自給自足のデメリットとしては、自分で調べてやらなければいけない事。

最初は素人なので、何をやるにしても時間がかかる。失敗することもよくある。

お金をかけない代わりに、時間や労力がたくさんかかる。

実際の所、自給自足的な生活は、皆さんが想像する以上にやることが多く忙しかったりするのも事実です(苦笑)

自給自足のメリット

しかし、それ以上に自給自足的な生活には、たくさんのメリットもたくさんあります。

自分で作物を育てたり、狩猟採取したり、自分で家を建てたり、DIYで物を作ったり、直したりといった作業は、買うよりも安く、プロに頼むよりも安くあげることができる。

それに加えて、全ての経験が自分のスキルアップに繋がる。

石の階段と五右衛門風呂。
diyで、仕上げた五右衛門風呂。

浴室を仕上げた時の記事は、こちら⇒五右衛門風呂の浴室をDIYで仕上げる。

自分で作った物なので、愛着が湧く。大事に使う。カスタムして、バージョンアップもできる。壊れてきたら、修理する事もできる。

自分で育てた作物は、美味しい、などなど。

自分で野菜やお米を作っているので、食費は夫婦2人で、ひと月1万5千円もあれば、十分過ぎるくらいです。買うのは主に自分の所で作れないお肉や調味料などで、あまり食費がかからないのが最大のメリットかもしれません。

自給自足で豊かに暮らす。
採りたての旬の野菜が、味わえる最高の贅沢。

また、自給自足的な生活は、動物的本能と言いますか、シンプルに生きるために必要な作業に近いので、生きがいを感じたり、不思議と楽しかったりもします。

最後に、もう一つメリットをあげるとすると、自給自足に近い生活は環境への負荷もおのずと少なくなっていくと私は、感じています。

このブログサイトでは、このような自給自足的な生活の様子を色々と紹介をしているので、よかったら他の記事もご覧ください。少しでも何か参考にしていただけたら、これ幸いです^^