【DIY】五右衛門風呂の作り方~シンプルな構造~

2024年2月5日

2015年2月、五右衛門風呂をDIYで施工してみました。シンプルな構造で、簡単に作れる作り方となっています。DIYによるいち個人の作品ですが、少しでも参考にしていただけたら幸いです。

同年1月に井戸(DIYで)が完成して、お風呂の容量180Ⅼ以上の水が無事確保できたので、お風呂の施工に着手していきます。なんちゃって左官屋さん始動。自分で掘った井戸水を使って、自分で作った五右衛門風呂でお風呂に入る男のロマンなり。

DIY、五右衛門風呂の作り方~

燃焼室を作る。

2月18日。下の土台は、コンクリートを打ってあげました。固まったころ合いをみはからって、焚口部分を作っていきます。

燃焼室の下はレンガを敷いてあげました。

コンパネで囲って、コンクリを流し込んでいきます。今になって思うと、燃焼室の下にレンガ敷かなくても、コンクリでよかったかもしれません。

2月19日。燃焼室をレンガで囲いながら、形を作ってコンクリートで固めていきます。レンガをハの字型にしながら、形どっていく。ちなみに、レンガは耐熱レンガでなく、普通のレンガを使用。

コンクリもセメント、砂、砂利といった普通のコンクリです。

2月23日。3段積んでこんな感じに固まりました。

五右衛門風呂の釜は、通販で購入。マル廣長州風呂丸型25です。鋳物です^^

値段ははっきり覚えてませんが、8万円~9万円くらいだったように思います。

レンガも沢山用意しました。長いのは、耐火煉瓦で焚口の上に渡すようで、長いものを用意しました。焚口の上は、割れるとまずい事になるので、耐火煉瓦を使いました。

五右衛門風呂を据える。

2月24日。何度も置きなおしては、グラインダーで削って、水平と座りを良くしていきます。何度目だろうか!?バッチリといい感じに座った。

5つのレンガをハの字型に置いて、その隙間から炎や煙が上の煙道に繋がり、釜の底全体をおおって焚けるよう設計してみました。

また、レンガを4段重ねた燃焼室で、26~7cmくらいの高さになって丁度いい具合に焚けるんでないかと思います。

煙道を作成。

2月25日。煙道の部分を作成中。

この空間がある事によって、底の面だけでなく、釜をおおうように焚けるようになって、熱が釜に伝わりやすくなって早く焚けます♪

王道の煙道の作り方はもう少しややこしい作りになるらしいのですが(説明が難しいので割愛)、私は、シンプルに簡単な構造で設計してみました。イメージとしては羽釜のように、カマドにハマった鍋のイメージ。

煙道に関しては別の記事で、詳しく説明しています。⇒【燃焼効率アップ】五右衛門風呂、煙道の改良。

2月28日。煙道の上を塞いでいきます。

釜の後ろ側、この穴が煙突に繋がります。

正面から見ると、こんな感じ。

3月14日。上部の方もコンクリートで固めてこんな感じに^^一番上の部分は、薄めのレンガでグルリと囲ってあげました。

お風呂場の窓を自作。

壁と窓も作ってあげてこんな感じに。この窓は伊勢神宮にお参りに行った時、馬小屋の窓がこんなタイプの窓で作られてて、ピンときたので参考にしました。水戸黄門さんとかでも見かけるお風呂の窓のタイプでしょうか!?

この窓だと、スライドさせるスペースが少ししかなくても、明かりをたくさんとれる優れもの。10㎝スライドさせるだけで、30㎝の幅の光が入る(笑)適当に余ってる材で作りました。

閉めるとこんな感じ。

煙突もセットしてあげて、外側はこんな感じに。

煙突は、120mmの太めの煙突を使用してみました。煙突の直径は、太い方が引きがいいそうなので、大きいものをチョイス。

煙道掃除用の口もつけてあげました。

これがある事によって、煙道部分や、煙突に溜まった煤など掃除しやすくなります。⇒『五右衛門風呂の煙突掃除。

お風呂場の内装。

3月18日。お風呂の洗い場となるスペースも作っていきます。一応強度上げるために、鉄筋を入れてあげました。ぶっつけ本番、ブロック積むのなんて、産まれて初めてだけど、何でもやってみます(笑)

徐々に形が出来上がっていく。

素人なので、かなり仕事雑ですが、だんだんそれっぽく出来上がっていきます。仮に、ちょっといがんだりしてても、DIYならではのご愛敬(笑)

作業してたら、カナヘビが遊びにきていました。

下水板、蓋の作成。

3月22日。お風呂の底に敷く板を作っておきます。薪で焚く五右衛門風呂は釜の底がアッツアツになるので、こういった板が必要になります。

風呂釜の底の径に合わせて、 こんな感じに。

いい感じに、ハマりました^^

お風呂の蓋も作ってあげてこんな感じに♪

風呂場の壁も作ってあげました。スモールハウスの外壁とお揃の板を鱗状にしてみました^^


扉と階段を作成。

3月23日。風呂場の扉も自作してこんな感じに。焚口の上の部分は簾をつけて隠してみました(仮)。

風呂釜への階段を作ってこんな感じに。

DIYの五右衛門風呂の完成!!

火入れ式。

お風呂場のひとまず完成。こんな形になりました。

3月26日。試し焚きしてみました。

榊とお塩とお神酒を供えて、 火の神様にご挨拶。 これから先、安全に無事にお風呂が焚けますように~。

ファイヤー!!

五右衛門風呂を焚くコツ。

焚口の空気孔を開けてやって、火力を調整します。ちなみに、五右衛門風呂が適温に焚きあがったら、この焚口の蓋を閉めてあげます。

そうする事によって、燃えがゆっくりなって、その後も温かいお湯の状態が長持ちします。開けっぱなしだと、外気が入り続けるので、燃え終わると燃焼室の温度も下がってしまいます。

また、適温になっても、燠が沢山残ってる場合なんかは、火消し壺を近くに置いておいて、利用すると無駄に熱くならず、また再度薪を利用でき、節約に繋がります。五右衛門風呂とセットで火消し壺の導入もお勧めです^^

ちゃんと煙突も機能してくれたようで、引きも良く燃えてくれました。

この構造の五右衛門風呂だと、一般的な難しい煙道の構造と違い横引きが少なくなるので、煙の引きは非常に良いです。一般的な五右衛門風呂の煙道だと、燃え始めなど、中々煙が引きにくい傾向があるように思います。

どちらにもメリット、デメリットはあると思いますが、我が家の五右衛門風呂の構造は、シンプルでよく燃えてくれています^^

初入浴。

そして、念願の五右衛門風呂へ入浴。底が熱くなるので、板を浮かせて、足で沈めてあげます。

苦労して自分で掘った井戸の水を使って、自分で据えた五右衛門風呂に入る。妄想が現実のものへと変わった瞬間でした。薪で焚いた五右衛門風呂はポッカポカに温まり超気持ちがいいです♪ふぅ~、最高^^

おまけ~自作の太陽熱温水器~

五右衛門風呂とセットで、自作したいもの一つに、太陽熱温水器があります。太陽の熱を利用して、少しでも水が温められれば、薪の節約に繋がります。薪ライフは、薪を集めるのが中々大変だったりします><

私が自作した塩ビ管太陽熱温水器は、よく晴れた日だと、真夏で60度、春先で40度まで上がり、随分と薪の節約に貢献しています♪