井戸掘り5本目~塩ビ管を使った井戸の掘り方~

2020年6月14日

2014年8月、5回目の井戸掘りに挑戦しました。今回も塩ビ管で自作した井戸掘り器を使った掘り方です。今回の井戸枠は、VU300、30センチ径の大物になります。8月から12月にかけて、時間の合間を見つけて少しづつ掘り進めていきました。

井戸掘り~井戸の掘り方~

各項目ごとに、私が行った井戸掘りについて、紹介していきます。

新たな井戸を掘る理由。

最初に掘った1号井戸は、水質も無色透明に落ち着いて、鶏の水や手洗い、食器洗い等それなりに使えていました。
ただ、一度に大量に使うと水質が急に落ちだします。一度に使える透明な水は40Lくらいまででした。 なので、これでは、お風呂などの多量に水を使うものには使えない。。。

というのも、1号井戸は井戸枠にVU125(内径約13㎝)の塩ビパイプを使っていて、普段水位が250センチほど溜まっています。これを計算すると、この井戸枠の中ににためられる水の量がだいたい34L。だいたいこの量が綺麗な水が使える量と比例してるとんだと思います。(砂などの帯水層から湧き出る水なら、リカバリー能力が高いんだけど、この井戸はそうではなく、少しづつ湧き出るタイプの井戸なのでリカバリーに時間がかかり一度に使える水の量が限られてきます。)

そこで思い立たちました。
1号井戸と同じ感じの井戸の径の大きい物を作れば、使える水量はおのずと増えるはず。VU300の塩ビ管(内径約30㎝)を井戸枠にできれば、単純計算で174Lの水を蓄えられる事になります。

170Lくらい水量があれば、五右衛門風呂にも使える量になってきます。 もし、自掘りの井戸水で五右衛門風呂に入れれば、これは面白い。 それを目標に30cm径の井戸を掘ることに決定しました。

自作の塩ビ管井戸掘り器で掘り進める。

8月8日井戸掘り開始。

毎度おなじみ、榊とお塩をお供えして、井戸神様にまずはご挨拶。今回もよろしくお願いします。どうか怪我なく安全に作業でき、豊富で綺麗な水が出ますように~。

今回、径を大きくするにあたって、新しい掘り方を考えてみました。
掘れるところまでスコップで掘ったら、そこからは水を加えながら、さらにスコップで手が届く範囲まで突き崩していきます。径が30センチくらいになる範囲にスコップでガンガン突いていく。

スコップで突きまくったら、今度は自作の底さらい器で、泥水を上げていきます。底にゴムの弁がついていて、泥水をキャッチできる仕組みとなっております。この方式で、1m50㎝くらいまで掘り進みました。

スコップが届かないところまでいったら、次は、

自作の塩ビ管井戸掘り器の出番です。前回のVU50の井戸掘り器から、今回新たにVU75のを作ってみました。径が大きい方が、手っ取り早く掘れるかもと、単純な思いから大きくしました。50と75の井戸掘り器2刀流で掘り進めていきます。

子の井戸掘り器は、中にゴムの便がついていて、泥水をキャッチできる仕組みになっております。水分は、小さな穴から横に抜けていきます。井戸掘り器自作の様子は、一回目の井戸掘りの記事で紹介しています。

今回井戸の径が大きいので、なかなか前回のようにサクサクとは掘り進めませんでした。特に、2M50㎝から50㎝続く粘土層に苦労しました。3m20㎝まで掘り進んだ所で、左手前腕が、つりそうになってきたので、今日はここまで。

8月11日、前日に大雨が降りまして、穴を確認すると、すぐそこまで水が溜まってました~。

井戸の径を広げる。

8月15日、作業再開。

深さは、4m20㎝まで到達して、 径を広げる作業に入ります。

径を広げるのに、こんなの道具を自作してみました。これで、27㎝径くらいまで広げられます。この道具を使って、穴の壁を少しづつ削り落していきます。壁の土をある程度落としたら、井戸掘り器で底の土をツンツクして、土を取りだしての繰り返し。繰り返し。繰り返し。。。

うしっ!!この径広げ器が、スッポリ4m20㎝収まった♪

今回の井戸掘りはかなり本格的で、これまで井戸掘りのように1~2日で掘りあげた井戸とは違いカナリの労力を使いました。特に、VU75の井戸掘り器は、くみ上げ量が倍以上なるので、疲れも倍増します。

『VU75の井戸掘り器はドラゴンボールでいえば、界王拳3倍を使ってる様なもので、くみ上げ量も3倍になるけど、身体への負担も倍増する。 』(当時のろん氏は、そう語る。)

途中で硬い石がいて、VU75の井戸掘り器が割れてしまいました。今日はここまで。

大雨対策で掘った排水の溝も、穴の中から掘り上げた泥土で埋まってしまいました。この年に仲間入りしたあずちゃんもビックリ(笑)

8月18日、さらに径を広げにいきます。こんな径広げ器を作りました。丁度井戸枠の径と同じくらいの30cm。先ほどと同じ要領で、径を広げていきます。

これも、4m20㎝までズッポリ入りました♪よっしゃ!!

中を覗くとこんな感じ。とひとまず、穴の径を30㎝に広げた所で、作業もしばらく中休み。板で蓋をしておきます。

井戸掘り時の様子&マインド。

10月24日。久々の井戸掘り作業。8月から、他の作業が忙しくて中々、井戸掘りできていませんでした。かなり時間が空いたので、自然と壁が崩れたりしてて、再度掘り直していきます。

作業風景はこんな感じで、5m前後の塩ビ管井戸掘り器を扱います。まるで、棒高跳びの選手のよう!?

井戸掘り器を突っ込んでツンツコ、ツンツコしては、井戸掘り器を穴から上げて、泥を取り出してをヒタスラ繰り返していきます。

『井戸掘りのコツは、俺ってアホやんってくらいの開き直りで掘り進めて行く事だ。近所の人はまた懲りずにやりだしたぞと、変な目で見ているのかもしれない。

けど、井戸掘りにはそれなりの労力を費やす価値があると僕は思っています。上水道オンリーってことは、飲めるほどの綺麗な水を風呂、洗濯と大量に使うってことになるし、なんかそれって、ものすごいもったいないような気もしています。掘って井戸水が出るなら、それを使いたい。可能性があるなら、やれるだけの事はやっておきたい。

セルフビルドにも通じるけど、これはお金にならない仕事だけど、お金を使わなくてよくなる仕事なんです(笑) 』 (当時のろん氏は、そう語る。)

塩ビ管VU300を井戸枠に。

11月20日。そんなこんなで、注文していた塩ビ管が届きました。VU300の塩ビ管!!私の身体が小さいのもあるけど、結構デカい。30㎝径の4mものです。

大きなホームセンターで探しても置いていないので、店員さんに相談して、取り寄せていただきました。コ○リにはいつもお世話になっています♪

アズちゃんも、スッポリ。

ドリルで給水の穴を空けていきます。

底から、2mちょっとの所まで、たくさん穴を空けておきました。

こんな感じに。

そして、12月25日。4mの塩ビ管スッポリはまりました。ほっ^^

掘った深さは、4m20㎝くらいなので、もう少し叩き込んであげます。板を当てがって、カケヤ叩いて、少しずつ落とし込んでやります。いい感じに下がってくれました。

最後にホームセンターで見つけた30㎝径の蓋とマスをはめてやって、こんな感じに。

やっと形になってきたぞ~。妄想してたものが、少しづつ現実のものに^^

12月26日。まだまだ泥水なので、ガチャポンプを据えて、泥水をガンガン吸い上げる作戦を実行してみました。こうやって、何日も汲み上げてるうちに段々綺麗になってくるはずなのだ。

12月27日。早くも少し透明がかってきました。いい感じ♪

電動ポンプに繋げる。

12月28日。透明度も上がってきて、いい感じに使える感触があったので、電動ポンプに繋いで、蛇口から使えるようにします。一号井戸と今回の井戸と両方使える用、こんな感じにゲートバルブをセットして使い分けられように工夫してみました。これで、前回の井戸も無駄にはならずに、利用できます。

こんな感じに繋がりました。

井戸の中は、こんな感じ。30㎝径、地下2m辺りから4m20㎝くらいまで、水が溜まります。計算上は、153Lくらいの水が溜まってることとなります。その時期時期に、地下水位変化しますが、平均値はこんくらいはだと思います。

ポンプにつなげた日はこんな濁り具合でしたが、徐々に落ち着いてくるはず。

12月29日。蛇口からホースに繋いでやって水だし。ある程度使ってやった方が水が綺麗になると思うので毎日使っていきます。

また、井戸枠の内側が泥で汚れていたので、それも水で流して綺麗にしてあげました。

12月30日。少しづつ透明になってきています。

12月31日。もう少しじゃ~。徐々にいい感じに。

井戸掘り~総仕上げ~

井戸枠の周りに砂利を入れる。

けど少し気になる部分があって、やはり妥協せずにいい井戸にしたいので、もうちょっとやり直して仕上げていきます。

年明けて2015年1月3日。井戸枠の際を掘りなおして、砂利を塩ビ管の周りに敷き詰めていく事にします。

本当は、井戸枠を入れた時にやるはずだったんだけど、思ったより地面側が井戸枠スレスレで隙間なかったので、砂利を入れずに、そのままにしていました。上はスレスレだったけど、長期間井戸穴を放置してた間に、下の方の帯水してた部分が、だいぶ径が大きくなってるみたいでした。

なので、その部分を砂利でビッチリと埋めてやります。そうすれば、砂利がろ過フィルターにもなるし、壁の崩壊や異物の混入も防げると思います。少し手間だけど、これからの事を考えるとちゃんとしておきたい所。

少し洗ってから、隙間に放り込んで固めていきます。

砂利を詰めては、棒で突き均して 、結局全部で、20キロの袋19体380キロ分敷き詰めました。 随分下の方の穴の径広がっていたみたいですね。水が溜まってる地下2mくらいの所までは石を敷き詰めてあげました。その上は、上層(0m~2mの間で掘れた)の普通の土で埋め戻してあげます。この塩ビ管の周りにいれた砂利の部分も、帯水してくれると思うから、塩ビ管の中だけよりも実際は帯水量多くなってるんだと思います。さっきの計算153Lより実際に使えてた水量はもっと多く180Lくらい使えてました。

よ~し、やれるだけの事はやったぞ~。後は野となれ、山となれ。

井戸神様、どうか無事いい井戸になって、いい水でますように~。

この井戸は、5本目に掘ったので、5号井戸と命名。

1月5日。毎日汲み上げて、綺麗にしていきます。徐々に透明度上がってきました。

配管を伸ばす。

1月9日。30㎝径の井戸が完成して、帯水量も180L前後確保できるようになったので、これでお風の水もなんとか確保できる水量となりました。それをみこして、電動ポンプから繋いでいる塩ビ管を延長して、蛇口を新設します。この当時の土間は、まだ単なる屋根があるそんな感じの所でした(笑)

埋め戻してこんな感じに。写真の左側に五右衛門風呂を設置して、お風呂にする予定です。自堀の井戸水で、お風呂に入るという妄想が現実のものに近づいてきました^^

外にも蛇口を新設。これで、鶏の飲み水、外での汚れを洗ったり、畑の散水にと使い勝手が良くなりました。

水質ももうちょいで、完全に透明に。

1月15日。真っ透明な水に仕上がりました♪

今回の井戸はVU300と30cm径の大きな塩ビ管を井戸枠に使ったので、帯水量も多く、180Lくらいはいっぺんに使える井戸となりました。これで、念願の五右衛門風呂も作れるように^^

ひとまず、塩ビ管を駆使しての井戸掘りはこれで、完結編となります。

その後、5号井戸では、物足りなさを感じるようになり、新たな水源を求めて地下の世界への大冒険が始まろうとはこの時はまだ、つゆ知らず。。。水の完全自給を目指し、井戸掘りはまだまだ続くのであった。