簡単な鶏小屋の作り方~セルフビルド~

2020年5月22日

2014年3月、鶏小屋をセルフビルドしてみました。簡単な鶏小屋の作り方で、自己流な所も多くありますが、少しでも参考にしていただけたら幸いです。 その後今までに、DIYで4棟ほど鶏舎を作った経験があります。

鶏小屋の作り方。

鶏小屋なので基礎部分は、簡易な独立基礎で良いかと思います。最終的に壁面は、四方網を張るので、風を含みにくい構造で、地面に固定していなくても風に飛ばされたりはしにくくなるかと思います。

基礎部分。

柱がくる予定の位置を、タコを使って、地面を着き固めていき、少し凹ませていきます。だいたい凹ませるのは、5cmくらいでしょうか。

そしたら、凹ませた所に、バラスを敷き詰めていきます。この砂利を敷き詰めたラインを全て揃えておきます。高さを合わせるのは、文明の利器、レーザーレベラーがあると非常に便利です。ピピピピ、ピーと音を出しながら、水平を見てくれます。

水平を見て、高さを揃えてあげたら、基礎石をセットしていきます。基礎石は、ホームセンターなんかで売っている、羽子板付ピンコロをいつも使っています。

建前。

柱には、平ホゾを作っておきます。丸鋸とノコギリがあれば、意外と簡単に作れちゃいます。

梁には、柱がくる位置にホゾ穴を空けておきます。ウチには、祖父が大工をしていた時の角ノミという機械があるので、それを使ってホゾを刻んでいます。角ノミがなくても、時間はかかりますが、ノミと金づちがあれば、コンコンコンと刻んでいけます。

いつも使うホゾは、シンプルな平ホゾだけを使っています。

建前の時は、榊、お酒、塩を供えて、無事に鶏小屋が建ちますようにと、お祈りします。

そしたら、梁のホゾ穴と柱のホゾとを合体させていきます。柱の根元をカケヤで叩きながら、梁のホゾ穴にはめ込んでいきます。柱と梁が繋がったら、カスガイを打って止めておきます。

そしたら、『よいしょ』と梁を上げて、柱を基礎石の上に乗せていきます。倒れないように、適当な材を斜めに当てがって、支えておきます。この方法なら、一人でも建前する事がなんとか可能になります。

先ほどの要領で、各梁を上げていきます。 柱の足元と上部も水平方向に木材をビス止めしていきます。

筋交いを入れる。

各柱の垂直を合わしてやって、筋交いを入れて、バチっと固めていきます。筋交いがないと、長方形が、平行四辺形のように歪む方向に弱いですが、斜めの材が入る事によって、強度がグンと高まります。各面に筋交いを入れて固めてあげます。

写真手前、右側は扉を設置する予定なので、筋交いを上部に入れてみました。

屋根部分。

垂木を45cmスパンで、張っていきます。今回、屋根は片流れになるように設計してみました。

垂木と直行する方向に、波トタンを張る下地を作っていきます。今回このような材を使いましたが、いつもは、もう少し幅広の貫板って名前で売られてる材を使っています。その方が、トタンを打つ下地としてはベターだと思います。スパンは、30cm。

貫板を使った時の屋根の写真。(別の鶏舎)

下地が打ち終わったら、波トタンを張っていきます。雨が漏らないように、下側から、順番に張っていきます。

全部張り終わるとこんな感じに。

網を張る。

次は、網を張るための下地を作っていきます。網の幅に合わせて、柱と直行する方向に材を張っていきます。

全ての材料もそうですが、網も、大きめのホームセンターなんかで入手できます。網は、釘を使って止めていきます。途中まで釘を打ったら、金づちで横に倒して、下地に打ち付けてやると止めることができます。

このままでもいいのですが、念のために私は、釘で止めた上に、胴縁などの材を当てて、ビス止めをしてやっています。

入り口に扉を作りました。

全面、網を張り終えました。

金網の種類 ~追記2020、5、22~

金網は、なるべく丈夫なものを選んだ方がベターです。いや、マストといった方がいいかもしれません。

金網は、#20#18#16#14などの太さが色んなものがあります。数字が小さくなるほど丈夫なものになります。近くのホームセンターでは、#20や#18が多く、#16が売ってなくて、大きなホームセンターだと網目の大きな#14が売っていたりもします。

ちなみに#20の金網は、2020年5月半ばに、キツネの襲来にあって簡単に破られてしまいました><この時は、すぐに気が付いたので、被害は最小で済みました。破られた所は地面から1mくらいの所で、金網が弱ければ地上部を板で囲んでも、上を破られるようです、、、

けっこう丈夫な#16の金網でも、地上付近だと破られる可能性があります。実際#16を使っていた鶏舎が2020年4月末に、破られてしまいました。(鶏舎を建ててから、7年目)

なので外敵対策として、地上付近(60㎝くらい)は板で囲ってあげて、その上は丈夫な金網#14or#16で囲うようにした方がいいように思います。これでも完璧に防ぐのは難しいかもしれませんが、なるべく丈夫に作ってあげて、大事なヒナや鶏ちゃんが安心して過ごせるよう鶏小屋を作ってあげましょう。

足元の補強。

初めて鶏小屋を作った時は、足元をブロックを並べて、コンクリートで固めてあげました。地面の際は、外敵に掘られて侵入されないよう守ってあげます。

モルタル練って、

こんな感じに。

モルタルが、流れ出てこないように木で押さえしてあります。

鶏小屋、完成。

鶏小屋の完成なり^^

今回、足元をブロックを使ってコンクリで固める作戦でしたが、それ以後は、もっと簡単にできる方法を見つけました。農業用の畔板シート(厚めのヤツ)を利用すると、楽ちんです。沢山ブロック買って、沢山コンクリ練ってという労力から解放されます^^

また、屋根と梁の間は、板を当てて塞いでおきます。少しでも間が空いていると、イタチやテンなどの小動物が侵入してやられる可能性があるので、必ず塞いでおきます。

隣には、餌づくり場も作ってこんな感じに仕上がりました。網の下の方は、外敵除けに板をぐるりと一周張ってあります。

追記(2020.5.3)~

外敵対策には、下部60㎝に横桟を入れるようにした方がベターです。また、外敵対策としては、なるべく丈夫な金網を使うことをお勧めします。さらに心配な場合は、下部は金網を2重に張っておくといいと思います。

というのも、2020年4月28日外敵の被害にあいました。その時の記事は、こちら⇒『鶏小屋の外敵対策』。

その他、鶏小屋に必要な物。

育雛箱。

産まれたての初生雛から飼う場合は、保温する必要があるので、育雛箱を用意して、裸電球をセットして温かい部屋を用意してあげます。育雛の様子は、別の記事で紹介しています。

小屋の中一面には、もみ殻が敷き詰めてあります。

餌箱。

餌箱は、シンプルには箱型にしています。

水飲み器。

水飲み器といっても、単なるボックスに水を入れているだけですが、一工夫してあげています。

まず、地面から離して台の上に置いてあげます。地面の上だと、鶏さんが地面をカキカキしたりした時に、鶏糞が入り込んで、水が汚れてしまうので、あまりよくありません。

もう一つは、台を壁際に置いて、水飲み器の上に障害物を作って、鶏がボックスの上に止まれないようにしてあげます。この障害物がないと、鶏が上に登って、糞が水に入って汚れてしまいます。鶏さんが健康に元気に育ってもらうためにも、いつでも綺麗な水が飲めるようにしてあげています。

隣には、牡蠣殻と小石が入った箱も設置してあります。牡蠣殻は、卵の殻のカルシウム、小石は砂袋に溜めて、消化の手助けと鶏さんに必要な飼料の一つとなります。

止まり木。

このような止まり木も作ってあげます。昼間止まり木に止まって休憩したり、夜は高い所にとまって寝る習性があるので、ストレスなく、安心して眠れるようにしてあげます。

角のスペースを利用して、こんな止まり木を作ってあげるのもいいかと思います。

これは、別の鶏小屋ですが、梁の上にまで飛びあがって、止まる事もあります。最初は、自然養鶏の鶏は元気で運動能力あっていいなって思っていましたが、数年経過してから、あまり良くないことに気づきました。鶏が梁から飛び降りる時に、どこかに身体をぶつけてしまうようで胸の骨を骨折をするといったような事が時々起こってしまうようでした。

鶏さんは一度ケガをすると、気が弱くなって、逃げ回って、イジメられる対象となったりして、いい影響がないので、こういったむき出しの梁は、鶏が止まれないように改良してあげた方がいいかもしれません。

産卵箱。

産まれてから、5~6か月くらいすると、卵を産み始めてくるので、それまでに産卵箱を作っておきます。サイズが大きくて、扉を通らないので、部屋の中で作りました(笑)

こんな感じに。上が斜めになっているのは、鶏が止まれないようにするためです。鶏が上に止まると糞だらけになって、汚れちゃうので、このような形状となっております。

扉を開けるとこんな感じになっております。奥が産卵スペースで、綺麗なモミガラが敷いてあります。暗く囲われたスペースで卵を産む習慣があるので、自然と箱に入って卵を産んでくれます。

たまに床に産む卵も出てきますが、ほとんど、産卵箱の中で卵を産んでくれています。

鶏を飼うに当たっての参考書類。

自然卵養鶏法【中島正】・・・自然養鶏のバイブルといっても過言ではなし。1980年に第一発行されたもので、若干とっつきにくい感じもありますが、自然養鶏について長年研究されてきた成果が沢山詰まっています。少し文章多めですが、本格的に自然養鶏を始めたいなら、買っておきたい1冊。

自然卵養鶏【渡辺省悟】・・・この本が、簡潔で一番わかりやすく、自然養鶏について解説されています。初めての一冊としては、一番お勧めです。

土着微生物を活かす【趙漢珪】・・・韓国自然農業の考え方ややり方が主に載っている本ですが、自然養鶏の項目もあり、平飼い育雛からの鶏の育て方が詳しく載っています。平飼い育雛の部分でとてもよく参考になりました。