コンテナを使った、鶏籠の自作。
ケガした鶏を隔離したり、鶏の移動をする際などに使う鶏籠を自作してみました。ホームセンターなどで売っているコンテナを使って作っていきます。ろん農園では、自然養鶏で300羽ほどの鶏を飼っています。
鶏籠を作る理由。
たくさん鶏を飼っていると、どうしても時々ケガをする鶏が出てきたりします。一つにケガといっても、色々ありますが、一番多いのが、お尻や背なか辺りを突かれて流血する事です。
一度、誰かが突かれてお尻から血がでだすと、その赤い血をめがけて、皆でお尻を突き出し、終いには死んでしまうなんてことことも起こりえます。なので、ケガした子はなるべく早く見つけてあげて、隔離してあげる必要があります。
そういった時に別飼いできる鶏籠があると非常に便利です。
このようなケガは、平飼い養鶏あるあるで、注意していても時々出てしまうことがあります。 業界用語では、これを『尻つつき』と呼んだりします。 中々完全には、防ぐことが難しいのが現状です><
尻つつきを減らすための工夫は色々ありますが、それはまたの機会に、紹介したいと思います。
また、ケガをした時だけでなく、鶏を移動させるときにも鶏籠があると移動がとても楽になります。
始めは、簡易にホームセンターで買ってきたコンテナを逆さにして、隔離してあげていましたが、水替えや餌やりが、今一つやりにくかったので、コンテナを改良して、鶏籠を自作することにしました。
コンテナを使った鶏籠の自作。
コンテナ、小さな丁番、ベニヤ板、小さめの木材、短めのビス。
コンテナはホームセンターなんかで、600円前後くらいでしょうか。こんな感じにベニヤを切って、奥側はコンテナにビズ止めして固定。そして、真ん中辺りに、丁番をつけて、開閉できるように仕上げてみました。
手前には蓋を開閉しやすいようにとってをつけてあげました。蓋が簡単に開かないように、重石の意味もあります。
丁番をビス止めするために、裏には薄めの木材をあてがってみました。( ベニヤだけでは、ビスが効きにくいので)
これで、鶏を治療するための、隔離コンテナが完成しました^^治療といっても、自然治癒を待つだけですが、回復するまで別飼いしてあげています。
水飲み器。
水飲み器は小さなコンテナボックスを使って、水をやっていたのですが、そのままだと、鶏が淵に乗ったりした時にコンテナをひっくり返してこぼしてしまったりしたので、1改良加えてみました。
3方木材を当てがって、上部の方をビス止めして、倒れにくいように調整してみました。
鶏籠に入れる時は、木材を入れてない面を鶏籠の壁面につけてあげます。これで、ひっくり返りにくい水飲み器に^^
鶏籠の簡単バージョン~2022年2月、追記~
その後、簡単に作れるバージョンも作成してみました。
薄いベニヤから、厚さのあるコンパネを使って作成。
コンパネだと、重さがあるので、蓋が風で空きにくいのと、丁番をビス止めする時も下地なしでそのまま止められるメリットがあります。
見た目的にもシンプルで、こちらのバージョンの方が簡単に作りやすくお勧めです。
また前回作った鶏籠は、ベニヤ板なので耐久性が低く、使用しているうちにベリベリと表面が剥がれてきたりするデメリットがありました。
水飲み器もシンプルに改良。
前回よりも厚さ、大きさ共に大きな材を使って、壁側2面のみに変更しました。この木の面をコンテナの壁側にして、木の重さで水飲み器がひっくり返りにくくなる仕組みです。
他の改良点としては、ボックスを一回り小さいものにしたのと、水に触れることが多くなるのでビスは、ステンレスを使用してみました。
鶏籠の使用例。
ケガをした時の別飼い。
どこかケガをしてしまった子や、もしくは悪さをする子などを隔離していきます。悪さとは、お尻を突き始める癖のある子や産卵箱を荒らす子など、、、。
コンテナの中には、鶏舎の床をある程度入れておいてあげます。水飲み器(小さなコンテナ)も用意してあげます。
これで、上から蓋を開けて餌やり、水換えと管理が行いやすくなりました。
ケガがあった時などは、部屋の片隅に鶏籠コンテナを置いて、治るまで別飼いしてあげます^^
鶏の移動に。
育雛舎から、成鶏舎に移動する時などにも利用できます。1コンテナに、4~5羽は入ります。
いざという時の隔離用に、鶏さんの引っ越しに、ちょっとした移動にと、あると便利なコンテナを利用した鶏籠の自作でした^^
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