鶏の飼い方~ひよこ編【自然養鶏で、ノビノビと元気に育てる】

2020年5月14日

鶏の飼い方~ひよこ編~

200羽程度の小さな卵屋さんが、おこなっている鶏のひよこの飼い方を紹介していきます。ろん農園では、なるべく自然に近い形で育てたいという思いから、平飼い育雛という方法でヒヨコを育てています。広い部屋で、毎日元気にあちこち走り回わっております^^

鶏小屋の準備。

まずは、ひよこを仕入れる前に、鶏小屋の準備を進めておきます。

育雛舎。

この部屋が、育雛舎なのだけど、ヒナを迎える準備として、もみ殻を一面に敷いておきます。

もみ殻を敷く前に、鶏舎の床に鶏糞堆肥が溜まっている場合は、ある程度鶏糞を減らしておいてから、もみ殻を敷いていきます。(長年、鶏を飼ってていると段々床が上がってきたりします)

育雛舎にもみ殻を入れる。

このように、乾いたもみ殻をたくさん敷いてあげます。こんな山を2山くらい。

育雛舎にもみ殻を敷く。

全体的に均してあがると、こんな感じに♪

ろん農園では、綺麗なもみ殻をたっぷり敷いてやってから、ひよこを迎えています。

ヒナの間は、床面をなるべく綺麗な状態を保ってやるのが、病気を発生させないコツの一つだと考えています。ヒナの間に注意したい病気に、コクシジウムという病気があります。

病気を発生させないコツとしては、床面をなるべく湿気させないようにとか、床の糞率が高くならないようにとかでしょうか。広い部屋に、もみ殻をたっぷりと敷いておけば、それらのリスクも軽減できるように思います。

育雛箱の作り方。

産まれたての初生雛から育てる場合、電球などを使った保温箱が必要になってきます。

本来鶏は、卵からひよこに孵ると、親鶏の下に隠れるように入って、温まったりします。そのような環境を人工的に作ってあげます。

育雛箱の枠。

まずは、このような木枠を作ってあげます。

育雛箱の蓋。

蓋は、こんな感じに、真ん中で2つに分けてあります。

(後々、ヒナが成長してから、上に乗られるので、糞の跡がついている。)

育雛箱の蓋をセット。

これらをセットするとこんな感じに。

真ん中の穴には、電球のソケットが入るように設計されています。

電球のソケット。

ホームセンターで見つけた電球のソケットを穴にハメて電球をセットしていきます。

電球は最初、100Wをつけてあげます。

育雛箱に電球をセット。

こんな感じに。

奥数箱の蓋の換気口。

蓋の後ろ側の方には、換気のためにドリルで穴を空けてあります。

育雛箱に温度計をセット。

育雛箱の中には、温度計をセットしておくと、中の温度を確認するのに便利です。

育雛箱の完成。

そして最後に、育雛箱の上に毛布などを掛けてやって、入り口には切れ目を入れた毛布を暖簾のようにかけてやったら、育雛箱の完成です^^

蓋の後ろの換気の穴がある所だけは、毛布をかけずにあけてあります。これで、電球をつけてあげたら、箱の中が温かくなって、ヒナちゃん達が快適な温度で、過ごせることとなります♪

水飲み器の自作。

水飲み器を作る。

ひよこがくる前に、準備しておかなきゃいけないのが、水飲み器。

高価な鳥用の水飲み器を買わなくても、百均の容器なんかで簡単に水飲み器作れちゃいます。

適当なプラスチックの容器と鉢などの受け皿を百均で購入します。計200円。そしたら、容器の上部にドリルで写真のように、4~5か所まとめて穴を空けておきます。

水飲み器の実演。

後は、容器に水を満タン入れて、鉢の受け皿を上部に被せながら、サッとひっくり返せば、こんな感じに♪

不思議ですが、これで、水はこぼれることなく、ひよこが水を飲むごとに、穴が空いてる所まで水が自然と湧き出てくれます^^

ヒナ用の餌箱。

ヒナ用の餌箱。

こんな餌箱も用意してあげています。ヒナ用で小さいサイズなので、すぐに大きいのに替えることになっていきますが、最初は、このくらいが丁度いいサイズです^^

ひよこの入手。

ろん農園では、3月にひよこが到着するように予約しています。自然のリズム的にも、春の育雛がお勧めです。ひよこを飼うことが決まったら、早めに孵卵場に連絡して、予約を入れておきましょう。

ちなみに、ろん農園で飼っているのはシェーバーブラウン。赤玉鶏の採卵種。

平飼いの自然養鶏で飼うなら、赤玉鶏がお勧めです。赤玉鶏の特徴としては、おとなしく管理しやすい。雑食性に富み、粗飼料でも飼いやすいなどがあげられます。

ひよこが入った段ボール。

2020年3月6日。ひよこは、こんな感じに段ボールに梱包されて送られてきます。

配送業者の営業所止めで送られてくるので、車で営業所まで取りに行きます。そうすると、従業員さんが、奥の方からピヨピヨピヨいってる箱を持ってきてくれます(笑)

そして軽トラで、揺られる事40分。ろん農園へ到着。

段ボールに入ったひよこ。

箱を開けるとこんな感じです。

一見段ボールの中で可愛そうにみえますが、 産まれたばっかりのヒナちゃん達は、まだ自温があまり出てきていないので、寒さに弱く、こういった段ボールにまとまった数で入っていると、暖がとれる仕組みになっております。

育雛箱にひよこを入れる。

羽数を確認しながら、温まっている育雛箱に移し替えてあげます。

死んでる子はいないか?弱ってる子はいないか?様子もチェック。2020年、今年のヒナは、皆超元気でした♪

暖簾の奥が温かい育雛箱で、手前が運動場。ここが、新たな君たちの住まいだよ~^^

育雛箱で、雛を保温。

育雛箱で温まるひよこ。

電球がついた部屋は暖かくて、ヒヨコには適温。ここから2週間くらいは、電球をつけた部屋を用意してあげています。

玄米を食べるひよこ。

自然養鶏では、初めに玄米を与えます。柔らかいチックフードでなく、硬い玄米を最初に与えることで、ゆくゆく粗飼料で何でもよく食べてくれる強く健康な鶏さんに育ててていきます。

4日目あたりから、草なども細かく刻んで与えて始め、

5日目辺りから、玄米から、大人用の餌にボチボチ切り替えていきます。急に全部替えてしまうとビックリするので、最初は玄米を混ぜながら、徐々に玄米を減らしていきます。

他には、小石なども与えます。小石は砂肝の中に蓄え、餌を磨り潰すのに使われる大事な飼料の一つです^^

自家配合してる大人用の餌の作り方は、別記事で紹介しています。

運動場を拡張①。

ひよこの成長とともに、少しずつ運動場を拡張。

運動場を広げるセット。

このようなコンパネと木の棒を使って運動場を広げてあげます。

運動場を広げる。

コンパネで壁をしてやって、木の杭を樹脂ハンマーで打ち込んで固定してあげます。

広くなった運動場で遊ぶひよこ。

運動場を元気に走り回っております♪

水を飲むかわいいひよこ。

これは、水を飲む様子。

水を飲む時に上を向いて、水を自重で流し込んでゴクゴクしていきます^^

電球を60Wに替える。

電球も徐々にワット数を下げていきます。60W変更。

運動場を拡張②。

さらに運動場を広げる。

さらに運動場を拡張してあげました。これで、ヒナ到着から11日目くらいです。

電球を40Wに替える。

電球も40Wに変更。徐々に低い温度に慣らしていきます。

すくすく育つひよこ。

最初は小さかった羽も羽らしくなってきて、顔つきも少しシッカリしてきました。

平飼い育雛で、草を食べるひよこ。

草もよく食べる用になってきました♪小さな頃から草を食べさすことで、生涯よく緑餌を食べてくれる鶏に育てていきます。

運動場の枠を外す。

元気に走り回るひよこ。

3月19日。ヒナ到着から、約2週間。運動場の枠も取っ払ってあげました。この頃になると、ひよこに自温もしっかり出てきているので、そろそろいいでしょう。

この頃になると、枠を飛び越えてくる子もいたので、運動場の枠もそろそろ限界(笑)

枠を取っ払ってあげると、広くなって皆大喜び♪あちこち走り回ります^^

水飲み器も一回り大きいものに替えてあげました。(これも百均セット)

平飼い育雛。

平飼い育雛。

ヒナも2週間を超えると、保温しなくても大丈夫になってくるので、育雛箱の毛布もはぐってあげて、保温の電球もストップしてあげます。

木の箱は、寝枠として利用するため、そのまま利用していきます。

ただ、寝枠として利用するのに最初、寝る場所が分からず、夕方暗くなるとピヨピヨと泣きながら困ってしまうことになるので、(今までは保温のための電球が点灯していたので、暗くなると自然と箱に入っていました)

10Wの電球。

小さな電球をセットしておいて、夕刻だけ電球をつけて寝枠に誘導してあげると、いいと思います。このように数日してあげると、寝る場所を覚えてくれるので、そうなったらこの電球も外してあげます。

ミルワーム。

ミルワーム。

ときどき、餌づくり場でミルワームを見つけては、手のひらに乗せてヒナに与えたり、畑でミミズや幼虫を捕まえたら、与えたりしてみるのもいいと思います。

大喜びで、独り占めしようと、咥えてはアチコチ走り回って、皆が追っかけて、大運動会となります(爆)

草を食べるひよこ。

草を株事与えるのも意外といい方法です。ある程度草が大きいと、重さがあるので、ヒナが嘴で食いちぎって葉っぱを食べたりできます。

とまり木に止まるひよこ。

3月29日。まだ来てから、一か月も経っていないけど、大人用の止まり木にも軽く飛び乗れるようになりました。ヒナの成長いと早し。

茶色い羽が生えてきたひよこ。

4月10日。一か月ちょっとたって、羽の色がヒヨコの薄黄色から、大人の茶色に段々変わってきました♪

凛々しく育つ平飼い育雛のひよこ。

顔つきも少しずつ凛々しくなってきました^^

水飲み器を大きくする。

4月26日。餌を食べる量が増えてくるにつれて、水を飲む量も増えてくるので、前の水飲み器より要領の大きなコンテナに変えてあげます。(身体もだいぶ大きくなってきたので、水没してしまう事故なんかの心配もなくなってきたと思うので)

また、地べたに置くと、床の鶏糞が入ったりして汚れるので、台を作って、一段上げて水を与えています。

止まり木で寝ることを覚えさす。

5月の日齢60日辺りで、寝枠を外して、夜間止まり木に止まって寝るようにしつけていきます。

最初は、どこで寝たらいいのかわからず、夕方暗くなってくると、ピヨピヨピヨと騒いできます。

最初は2~3割くらいの鶏しか、止まり木に止まって寝てくれなかったりするので、暗くなってから、止まり木に乗せてあげて、『ここで寝るんだよ~』と教えてあげます。

もしくは、夕刻に密集して固まり出したら、止まり木の方へ誘導して、自ら止まり木に止まるよう仕向けてあげます。人が掴んで止まり木に乗せてあげるよりも、自ら止まるようにさせた方が効果的のように思います。

最初は少し手間ですが、このようにして全部止まり木に止まらせてあげます。

あまり明るいうちにやると、すぐ降りてしまうので、暗くなりかけで、あまり動かなくなってからやるのがポイント。数日やってあげると、だいたいの子が夜間止まり木で寝る事を覚えてくれます^^

ヒナは、夜間密集して眠る癖があるので、寝枠をいつまでも置いておくと、密集の害で、酸素不足や圧迫などから環境が悪くなることにより、コクシジウムなど病気になりやすくなったりするので、平飼い育雛の場合、早めに止まり木に止まって寝ることを覚えさしてあげた方がいいように思います。

止まり木に止まって寝ると、密集することなく、寝ることができるので、ヒナの健康に繋がります。かといって、あまり早く寝枠を外しても、止まり木に止まって寝てくれないので、60日くらいが目安になるかと思います。

まとめ。

ろん農園ではこんな感じで、平飼い育雛で大人になるまで育てています。一般的には、バタリーというカゴに小分けして、育雛する方法が多くとられているようです。これも、ヒナの夜間密集による害を防ぐための飼育法になります。

おそらく大規模に飼う場合は、平飼い育雛だと管理が大変だから、バタリーにあげて、管理しやすいようにするのでしょう。一長一短なので、どちらがいい悪いでなく、あったやり方を選んでいけばいいのだと思います。一番大事なのは、鶏が病気にならず、元気に健康に成長する事でしょう^^

卵を産むまでの基本的な飼い方は、別の記事で紹介しています。よかったらそちらもご覧ください⇒『自然養鶏的な鶏の飼い方』