自宅で簡単、しめ縄の作り方~伊勢風~
毎年、自家製の稲藁を使って、しめ縄を手作りしています。ちょっとしたコツさえつかめば、結構簡単に作れてしまいます。また稲藁は、自分たちで食べる用に作った稲を収穫した残りの藁を使っています。(本来は、お米を収穫する前の青い状態で刈り取った藁を使うそうです。)
自分流の部分もありますが、我が家でのしめ縄の作り方を紹介します。
簡単、しめ縄の作り方
藁の下準備。
藁に水をかける。
しめ縄を作る前日、用意した稲藁にジョーロで満遍なく水をかけておきます。
ビニールの袋に入れて一日置いておきます。水を含むことによって、繊維が柔らかくなります。
選別&綺麗に整える。
翌日。細いの藁や短いの等混ざっているので、状態のいいものを選び取って選別していきます。
指でしごいて、弱い葉や残ってるモミなどをとって綺麗にしてやります。
こんな感じに、綺麗なものが揃いました。
樹脂ハンマーで叩く。
樹脂ハンマーで叩いて、繊維を柔らかくしてあげます。叩くことで、曲げたり、ひねったりしやすくなります。
玄関用しめ縄の作り方(伊勢風)
今年は、最初に長さを揃えてやってみましたが、これは失敗でした><短くすると、後の作業がしにくくなります。この作業はおこなわず、長いまま進めた方がベターなように思います。
けど、せっかく時間かけて綺麗にそろえたので、これを使っていきます。
50本くらいを1束にして、麻紐などで縛っておきます。3束用意します。
左側に置いてある束は、ねじりあげる時に中に入れてあげると、しめ縄が太くなって格好よく仕上がります。
まずは、2束を根元の方で縛って、一まとめにしておきます。ここから、ねじっていくのですが、右の束のような方向に強くねじっていきます。僕の感覚からすると、これを左巻きと思ってたんだけど、どうも右巻きらしい。わかりにくい。。。とにかく写真の方向に巻いていきます。
足で根元を踏みつけて抑えながらねじっていきます。最初にワラを切らずに長いままだと、お尻で踏んでもできるかと思います。
ねじり終わったら、先っちょを麻ひもで縛っておきます。
そして、右ひざで先っちょを踏んで、押さえておきます。
この姿勢から、2本目の束をねじっていきます。1束目も3束目もそうですが、中に用意しておいた束を入れ込んでから、ねじっていきます。
両足、両手を駆使しながら、ひねりあげていきます。
ねじり終わった、先っちょを結んでとめておきます。
この2束を今度はひねり合わせていきます。ここは、藁の束をねじった方向とは逆回しになります。これは左巻きになるらしいです。
2つの束を最後まで、ねじり合わせたら、先を麻ひもで結んであげます。
右巻きと左巻きが重なり合う事によって、ガチっと固まり強固にな物になります。
飛び出てる藁をカットして整えてあげます。
次は、3束目を根元で縛ってあげて、同様にねじっていき、先っちょまでいったら紐でとめて、
こんどは、2束まとまったものと、3束目にねじったものをひねり合わせていきます。最後に先っちょをまとめて縛ってあげます。
あとは、飛び出た藁をハサミでカットしてあげたら、こんな感じに。
垂をつける。
次は、垂れの部分をつくっていきます。一束30本の藁を使ってみました。麻ひもで縛ってやってこんな感じに。
ハサミで長さを揃えてやって、綺麗に整えてあげます。だんだんそれっぽくなってきました♪
紙垂を作る。
文房具屋さんで買っておいた、習字なんかで使う半紙を利用します。
4等分にして、折り目をつけてあげます。折り目に合わせてハサミでカット。
次は、3等分にして折り目をつけてあげます。
そして、適当なところまで、ハサミをいれてあげます。
両サイドを折り返してあげるとこんな感じに。(伊勢流の紙垂です。)
木札を作る。
木札はヒノキで作るようなので、工場にストックしてあった材からそれらしい木材を選びます。
ジッチャンの形見の大工の機械が工場にたくさん眠っているので使わせていただきます。適当な厚さに切ってあげて、
丸ノコで適用な長さに揃えてあげます。切った面が汚いので、カンナをかけてあげます。
全自動カンナ。ジッチャンが大工をしてた工場には色んな機械が眠っている。
裏表と両面綺麗にしてあげると、こんな感じに。
売られているしめ縄なんかの木札をよく観察すると、長方形でなく下側の幅が少し短くなっています。片側5ミリずつ狭めてあげます。ちょっとの違いだけど、これでカッコイイ木札に変身します。
写真では伝わりにくいけど、下が少し狭まりました。
カンナで角を落としてあげます。
後は、両サイドに紐で絡げてセットできるよう、切り込みを入れてあげたら出来上がり。
来年分も一緒に、2枚作っておきました。
蘇民将来~~~とこういった感じの木札に毎年しています。(伊勢地方では、定番の木札。)
裏には、こんなおまじない。
木札まで、自作できないよ、という方は、アマゾンでも購入できます。
飾りの自給。
榊は、実家の庭に生えている物を貰います。
ゆずりはは、ろん農園に植えて育てています。新葉が成長してから、古い葉が落ちるので、だいだい譲る的な意味合いがあるそうな。
同じく、ヒイラギ。トゲトゲがついているので、魔物除けの効果があるとか。
紙垂、ゆずりは、榊、ヒイラギを飾ってあげるとこんな感じに。
そして、木札をセットしてあげると、こんな感じに。
ここで、何か一つ書き忘れていることに気づきました。
上の方に4つの点を書くのを忘れていました。いつも書いてるけど、これって何の意味があるんだろう?少し調べてみると、何やら4つの点で心の字を表しているんだとか。なるほど~。
DIY、玄関用のしめ縄完成♪このしめ縄、伊勢地方では、1年中飾ることになります。
スモールハウスの正面玄関に飾ってあげました。今年は今までで一番の出来かも^^
次は、5本足と3本足を作っていきます。
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