【自給農家】そばの栽培から選別まで。

2024年2月5日

毎年、無農薬栽培でそばを作付けしています。 自給自足的とは、自分たちで食べる分だけを作り、高価な大きな機械を使わず、なるべく安価な小さな機械をメインに使っていきます。お金をあまりかけずに、時間と労力をかけるそういった手法が自給自足には向いているのかと思います。

またそばは、とても栽培が簡単で、病虫害も少なく無農薬でも作りやすい作物のように思います。成長も早く種まきから、収穫までの期間も2か月ちょいです。成長が早いので、草との競争にも負けにくく、草取りもそんなにしなくても、よく育ってくれるように思います。

そんなソバの栽培の様子と選別作業までを紹介したいと思います。

そばの栽培~

そばの播種。

2017年に栽培した様子を紹介します。

この年は、8月29日に播種しました。うちでは、8月中旬~9月初旬の間に蒔くことが多いです。秋から冬にかけては、雑草の勢いも弱まってくるので、この時期に蒔くと楽かと思います。また、あまりたくさん作付けすると、あとあと作業が大変になってくるので、多すぎず少なすぎず、楽しめるくらいの量を作付けしていきます。

元肥に鶏さん達が作ってくれた鶏糞堆肥を軽く施して、耕運機で耕しておきます。余り元肥をたくさん入れると大きくなり過ぎて、倒伏して調子悪いので、元肥は控えめにしてあげます。

播種は、水糸を引っ張ってあげて、条間60~70㎝で筋蒔きにしています。奥行30mくらいで2列まいてあげます。棒または、三角鍬なんかで、軽く蒔き溝をつけてやって、種をパラパラパラ~と蒔いていきます。蒔き終わったら、覆土。蒔き溝の周りの土を手でワシャワシャっとかけてやるか、足の裏でゴショゴショっと土を被せてやって種まきの完了です。

発芽&成長過程。

9月4日。播種後、1週間でこんな感じに出そろってきました。

9月20日。播種後、約3週間。

早くもツボミをつけ始めてきました♪

10月4日。播種後、一か月ちょいで、そばの花が満開に~^^ソバの成長いと早し!!

そばの収穫。

11月1日。播種後、約2か月くらいで、ソバの実がだいぶ黒く実ってきました。

こんな感じに。ボチボチ収穫しても良さそうです♪

収穫のタイミングは、少し青い実が残ってるくらいでもいいかと思います。余り実が充実するのを待っていると、脱粒しやすくなるので、ほどほどで収穫していきます。また、朝露のある午前中に刈り取ってしまった方が、脱粒予防にもなるので、いいかと思います。

そばのハサがけ。

作付け量が多い場合は、圃場で島立てにして乾燥させたりするようですが、 そこまで量が多くないので、軽トラで持ち帰って、軒下に吊るして乾燥させてあげています。根元の方を麻紐で縛ってあげたら、棒に、ビスが等間隔に打ち付けてあるので、そこにひっかけていきます。

11月17日。2週間ちょっとでこんな感じに。水分計も何もないので、干し具合はいつも勘です(笑)まあ、売り物でもないし、自給自足、自分で食べる分なので、だいたいで良いと思います^^

そばの栽培~脱穀から選別まで。

足踏み脱穀機。

昔ながらの足踏み脱穀機を使って、脱穀をしていきます。自給自足的な暮らしでは、必須ともいえる機械です。大豆、雑穀、ソバ等色んな穀物の脱穀に使えます♪

脱穀した実が、アチコチ飛ばないように、ブルーシートでカバーしてあげています。

足で踏み踏みしながら、針金でできた突起が沢山ついたドラムを回していきます。そこに、ソバの実がついてる側を当ててあげると、面白いように実が外れていきます♪危ないので、手がドラムに当たらないよう注意して行います。

全部やり終わると、こんな感じに。まだ、大きな茎等残っているので、それらを処理していきます。

上の方の茎葉をガバっと取ってやって、大きめの樽に入れて、少し木で叩いて、残った実を落としてやったりしたら、樽をガッサガッサ上下、左右に揺らしてやって、取れた実が樽の底に溜まるようにしてあげます。そしたら、上の方は、実が外れた後の茎葉になるので、それらを取り除いてあげます。

そしたら、こんな感じになります。まだ細かい葉などが、沢山混じっています。

シートをまくって、一か所にまとめていきます。

樽なんかに、入れてあげます。

唐箕で、選別。

次は、昔ながらの唐箕を使っていきます。右のハンドルを回しながら風をおこし、上からそばを投入していくと、風で軽いゴミが飛ばされて、重たい実は手前の口から出てくるようになっていて、ゴミと実を簡単に選別してくれます。とても便利な道具で、足踏み脱穀機とセットであると自給自足の強い味方になります。

足踏み脱穀機もそうだけど、両方とも頂き物です。こういった古い道具は、田舎のウチでは、倉庫に使わずに眠っていたりする事が多いので、『もう使わんから、よかったらあげるで~』なんて事があったりします。

ハンドルを回しながら、足踏み脱穀し終わった実を投入していきます。

手前、1番出口から出てきたソバたち。

1回通しただけでも、葉っぱが飛ばされて、こんな感じに。数回通して、ゴミを飛ばして綺麗にしてあげます。

反対側は2番出口がついています。飛ばしきれずに、途中で落ちてくる中くらいのゾーンになります。

2弁出口は、中くらいの重さの物や使える実もちょこちょこ入っているので、枝クズなどを除いてあげた後再度、唐箕にかけ選別してあげます。


最終選別。

唐箕を書けた後は、フルイにかけて、小さな異物や土などを落としてあげます。

唐箕では飛ばしきれなかった、重たい土や小さなアサガオの種などが除かれます。

その次は、少しずつトレーに乗せて、地味に目で見て選別していきます。

フルイで落ちなかった丸い袋にはいったままのアサガオ系の種や、

石、枝くずなど異物を取り除いていきます。

取り除いた異物たち。

こんな感じに、綺麗に選別できました。

30mの2列でもうまいこと作れると4キロ近く収穫できます♪年越しそばに間に合うよう、12月中には選別を終わらしてやります。自家製無農薬ソバを使った手打ちそばは、手前味噌かもしれませんが、中々の美味しです。

この後の作業としては、磨き、製粉、ソバ打ちと続きます。