自作した井戸掘り器たちをご紹介します。
今までに、DIYで自作した井戸掘り器たちをご紹介します。この井戸掘り器を使って、今までに4本の打ち抜き井戸を完成させることができました。すべて、ホームセンターなどで手に入るもので、気軽に作れる井戸掘り器となっております。少しでも参考にしていただけたら、幸いです。
自作の井戸掘り器。
左から、VU75、VU50の井戸掘り器。その右は、径広げ器。
これらの井戸掘り器は、ホームセンターで購入した塩ビ管を加工して、作ることができます。主に穴を掘る時に使うのが、左の2つの井戸掘り器です。
右の2つは、井戸の径を広げるための物で、異径の継ぎ手をギザギザにしたものやボルトをセットしたものです。井戸掘り器で穴を開けた後、径広げ器で穴の径を広げる時に使用します。
井戸掘り器の作り方。
ネットで色々調べてみると、塩ビパイプで簡単に井戸掘り器がどうも作れるらしい事が判明しました。調べていると、実にいろんな人が自力で井戸掘っていたりします。
自力で井戸を掘るなんて、面白そう。
よし、いっちょ自分も挑戦してみよ~(笑)
このタイプの物は曽我部さんという方が発案されたらしく、DIYで作れる井戸掘り器としてはメジャーなようです。
VU50の塩ビ管を利用した井戸掘り器の仕組みは、こんな感じになっています。三角形に尖らせた鉄板を下部にセットして、この部分で掘削していきます。塩ビ管の接合部は、ボンドは使わずに短いビスを使って止めてみました。何かあった時に外せるための工夫です。
まずは三角形に尖らせた鉄板の掘削部分を作っていきます。
工場で井戸掘り器に使えそうな鉄板を探しだし、ディスクグラインダーで三角形に切り取ってあげます。
こんな感じに。
この鉄板が、地面を掘り進めるアタッチメントとなります。
塩ビパイプの継手にボルトが入る穴と鉄板が入る切り込みを入れてやり、
鉄板にも、ボルトが入る穴を空けておく。
それらを組み立てるとこんな感じに。
ゴムの弁。
そして、鉄板をつけた掘削部の上にゴムの弁をセットしていきます。
この部分の作り方は、1サイズ大きいVU65の塩ビ管の蓋をドリルで円状にくりぬいて、ヤスリで滑らかに削ってあげます。
そして、VU50の継ぎ手にちょうどハマるように調整して、ゴムがちょうどハマるように丸く切り取って、ドリルで2か所穴を開け、くりぬいたドーナツ状に塩ビ管に針金でくくりつけてセットします。
この弁がある事によって、ドロドロになった土が地下の穴の中からくみ上げることが可能になります。
土砂が溜まる部分には、小さな穴が空けてあって、水は抜けて、土砂(ドロドロになった土)が上げられるようになっております。大きく空いた穴は土砂を出すところです。後は、持ち手の塩ビ管VP25をセットしてあげたら完成です。
初めは、2mくらいの長さをセットして、穴の深さが深くなってきたら、継ぎ足すか長いものに変えるかして使っていきます。
同じような仕組みで径を大きくするとVU75の井戸掘り器を作ることも可能です。径が大きくなる分土砂を上げる量も増えるので、作業は早くなりますが、その分パワーが必要になってくるので、体力に自信のない方は、VU50がお勧めです。
井戸掘り器の使い方。
自分が掘りたい井戸の穴の径を決めたら、まずはスコップで、掘れるところまで掘り進めていきます。この際は、スコップで穴の底を突き崩して、手で土をかきだすようにすると、80~90㎝ほどまでは掘ることができる。
ここまできたら、自作の井戸掘り器の出番です。
まずは、穴の中に水を投入していきます。
水は、あらかじめ水道水なり雨水なり川の水なりをポリタンクなどに入れて、用意しておきます。
水を入れることによって、穴の底が突き崩しやすくなり、穴を容易に掘り進めていく事ができるようになります。
穴の中のイメージは、こんな感じです。
井戸掘り器を上下に動かしながら、穴の底を突き崩しドロドロにさせていきます。上下に井戸掘り器を動かしているうちに、泥水が井戸掘り器の中に溜まってくるので、ある程度で引き上げて、地上部に出してあげます。
この作業をひたすら繰り返していく事で、少しづつ井戸の穴が深く掘り進めることが可能になります。
ちなみに私が掘った地層では、深さ2m辺りからジワジワと水が湧き始めてきたので、ポリタンクで水を投入するのは最初の方だけで、後半は水を入れずに掘り進めることができました。
穴が深くなってきたら、持ち手の塩ビ管も徐々に伸ばしてあげます。
石などにあたらずにうまく掘り進むことができれば、丸一日で4m近く掘ることも可能です。
径広げ器の使い方。
径を広げたい場合はVU50から、VU75の井戸掘り器に替えて穴の径を広げたり、径広げ器を使って、徐々に径を広げていきます。使い方と言っても、何も難しいことはなく、径広げ器を上下に動かして、穴の壁を徐々に崩してあげる感じです。
径の小さいものから、徐々に径を広げていく。初めて径広げ器を作った時はこんな簡単な物でした。
壁を崩して、土砂が穴の底に落ちたら、井戸掘り器に持ち替えて、穴の底の土砂を上げてやります。その繰り返しで、穴の径を広げてあげることができます。
底さらい器。
他にも、井戸を掘る時にあったら便利な道具で、底さらい器というものがあります。
自作の底さらい器は、こういった感じの物です。
井戸掘り器の鉄板がついてないバージョンみたいな感じ。少し違う所は、水抜きの穴を開けていないところ。
これらの道具は、穴に溜まった水を引き上げたい時や砂の層を掘る時などに役立ってくれます。径の違うものをいくつか作ってみました。
おまけ、固い層対策。
石などの固い層来策に、使った自作の井戸掘り器も紹介しておきます。結果からいいますと、大きな石にあたると地上部から掘る自作の井戸掘り器では、掘るのは非常に難しく無理という結論に至りました。
一応、頭を振り絞って奮闘した記録を残しておきます。
その中でも一番効果的だったなと思うのが、先のとがった単管パイプのロープの紐をくくりつけたものでした。これを、穴の中に投げ入れるように放り込んでいきます。石を砕くことはできませんでしたが、試した中では一番屈強でした。
写真一番左、塩ビ管の先に移植ごてをセットした井戸掘り器を自作してみたのだが、結果瞬殺でした。石の層では速攻で、折れ曲がってしまいました。
ネットで調べた情報だと固い層をこれでクリアした人がいたので試みてみたけど、まったくダメでした。
写真一番右は、単管パイプを両サイド切り込みを入れて、堀鉄管をイメージして作ってみたのでした。
これも、速攻で曲がってしまいました。
よ~しそれなら、長さのある農業用パイプで直接穴の底をガンガン突いてやれば、崩れるんじゃない!?と思いついてやってみるも、いとも簡単に先っちょが曲がってしまいました。
これで、完全に大きな石に当たったんだなと判断し、これ以上掘るのは無理と判断したのでした。。。
この時は、深さ4m50㎝で石に当たり、それ以上に掘ることは諦めましたが、水はジワジワと湧いていたので、径広げ器で径を広げて、井戸を完成させたのでした。徐々に径を広げていけば、直径30㎝の井戸を掘ることも可能です。
その時の様子はこちら⇒『井戸掘り5本目~塩ビ管を使った井戸の掘り方~』
初めて掘った井戸が、直径13cmほどの物でしたが、5回目の挑戦では30㎝に。それでも満足せずに、最終的には、スコップで人が掘る直径60㎝の掘り抜き井戸にも挑戦しました。
今までに私が、井戸掘りに挑戦したのは全部で8回で、失敗はたったの2回。成功確率75%。
自分で、地面に穴を掘って、水を自由に使えるようになるなんて、夢があります。井戸掘りは、宝くじなんかよりもよっぽど当たる確率が高い^^
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