ナス科の育苗~2020年の栽培記録~

2021年5月7日

ナス科の育苗。

毎年種を蒔いて、ナス科の野菜を育苗しています。ナス科の野菜は成長がゆっくりなので、2月に踏み込み温床をつくり、温かい環境を作ってあげて、少し早めから種まきしてあげます。

ナス科の播種。

ナス科の種。

3月5日。我が農園では、3月始めくらいに種まきをする事が多いです。

種は、昨年自家採種した種や購入した種です。なるべく在来種や固定種などの種採りして継いでいけるような種を選んでいます。ピーマンは、中々納得のいく固定種に巡り合わず、F1種を利用しています。昨年、京ひかり作ったらすごい調子良かったです。

播種するタイミングは、2月中旬に仕込んだ【踏み込み温床】の温度の具合を見極めて、床の温度が一回40度以上に上がって、そこから下がりかけて、30度台に落ち着いてきた頃合いを見計らいます。

野菜の名前を書く木札。

種まきする時は、自作の木札を用意。薪割りで、割った薪の欠片を小刀で削ったりして、作っています。毎年、同じような野菜を作付けするので、とっておいて使いまわします。

育苗箱で種を蒔く準備。

ナス科の播種は、育苗箱を利用しています。土は、以前に作って野積みしておいた踏み込み温床の土と畑の土を混合して使っています。

踏み込み温床の残りの土はフカフカの腐葉土みたいで、水はけ保水力といい感じ。この土だけだと、少し水はけ良すぎる感じがするので、畑の土を混ぜて調整しています。

木札で蒔き溝をつけてあげて、筋蒔きにしていきます。

ナス科の種を播種。

各種種を蒔いてあげて、こんな感じに。

ピーマン、シシトウ、ナス、唐辛子、キャベツなど。(キャベツはアブラナ科)

ナス科の種を覆土する。

パラパラパラッと覆土して、

ナス科の種を鎮圧する。

軽く手で、鎮圧。

ジョウロで水やり。

そしたら、ジョウロでたっぷりと水をかけてあげます。全体によく水がしみわたるように、数回に分けて、水をかけてやります。

踏み込み温床で育苗。

踏み込み温床。

2月中旬に仕込んでおいた踏み込み温床。

その時の様子は、こちら ⇒『小規模、枯草踏み込み温床の作り方

枯草、米ぬか、鶏糞、水を原料に発酵させて、ポカポカに温かくなっています。

踏み込み温床に育苗箱をセット。

ここに、播種した育苗箱をセットしていきます。

水平になるように育苗箱をセット。

この時なるべく、水平になるようにセットしてあげると、水やりした時なんか、水が均等にいきわたるようにしてあげます。

育苗箱を新聞袖覆う。

最後に、新聞紙を一枚かけて、乾燥を防いでナスの種まき完了です♪

このまま1周間くらい水やりなどせず、置いておきます。

播種してからの管理としては、温床ハウスのビニールの開け閉めをしてあげます。寒くなる夜間はハウスを完全に締めてあげて、朝になったら空けて、天気によって開け具合を調整して、ほど良い温度を狙って育ちやすいように管理していきます。

1週間過ぎた辺りから、新聞紙をめくって、ちょくちょく発芽してないかチェックしていきます。また、土の表面が乾燥してきてるようなら、一度水やりをしてあげます。

また、温床の温度が少し下がってきていたなら、水をある程度足してやると、発酵して温度が上がってきたりするので、そこら辺も管理していきます。

ナス科の発芽。

ナスの発芽の兆し。

そんなこんなで、3月14日。発芽の兆し。

写真、真ん中の辺のクニャンと曲がって見えるのがナスの発芽直前の様子です。ピーマン、シシトウ、唐辛子、ナスの中で、ナスが一番のりでした。

ナス科の種まき第二弾。

まだ、他の種の発芽の様子が見えていなかったので、少し心配で、保険でもう一箱蒔いてみました。

今度は、前回まいたのに加えて、食用ホオズキとミニトマトも追加です。

ナスの発芽の様子。

3月17日。ナスが一番乗りで発芽。ほっ。

シシトウ、ピーマンも発芽。

3月19日。シシトウやピーマンも無事に発芽。ほっ。

ナス科の苗が焼けてしまう。

4月2日。順調に育ってたんだけど、ある朝、雨が降っていたので、ハウスを開けずに、卵の配達に出かけていたら、雨が上がって、日差しが出てきて、その間に、苗が少し焼けてしまいました><やっちまった~!!

これを機に、どんな天気だろうが、朝になったら、必ずハウスは空けておこうと胆に銘じたのでした。少しでも空けてたら、こんなことにはならなかったはず、、、。

ミニトマトも焼ける。

蒔き直ししてた方の育苗箱は、ミニトマトが一番乗りで発芽していたのですが、それが仇となってミニトマトだけが焼けてしまいました><再度、蒔き直しなり。

何度だって、立ち上がるんだぜ~。

ミニトマト、唐辛子の種まき直し。

ミニトマトのまき直しと唐辛子のまき直し。唐辛子は、自家採種の種があまり質が良くなかったようで発芽率が悪かったので、数で勝負。かなり多めに播種してあげました。

数打ちゃあ、当たる作戦です(笑)

蒔き直しした育苗箱の様子。

4月7日。蒔き直しした方の育苗箱。ミニトマト、唐辛子以外は順調♪

最初に蒔いた育苗箱の様子。

最初に蒔いた育苗箱の方は、壊滅的な状態。一度焼けると、中々盛り返すことは難しいみたいです。

この箱は諦めて、蒔き直した方を大事に育てることにします。

蒔き直ししたナス科の苗の様子。

4月16日。保険掛けといてよかった~。シシトウ、ピーマン、ナス、食用ホオズキと順調に成長中。

まき直ししたミニトマト発芽。

さらに蒔き直ししたトマトも無事発芽。トマトはナス科の中でも成長早い方なので、なんとかリカバリーできました^^

ナス科の鉢上げ。

ナス科の鉢上げする。

順調に成長してきたので、苗をポットに鉢上げしていきます。

根を傷つけないように、周りからすくってあげて、

ポットに一個ずつ苗を移す。

一個ずつポットに移し替えていきます。鉢上げする時の土は、育苗で使った土に少し鶏糞堆肥を入れて肥料分も補ってあげてます。

鉢上げされたナス科の苗。

ピーマン、シシトウ、ナス、唐辛子、食用ホオズキ、ミニトマトなど鉢上げしました。

ちなみに最初に蒔いたキャベツは、昨年買った種を蒔いたらほとんど発芽せず失敗でした。種が古くなってたんでしょうか。今回キャベツは諦めました。

ナスの苗、成長中

4月26日。順調に成長中のナス。

食用ホオズキの苗、定植。

5月8日。食用ホオズキ。5月に入って温かくなってくると、一気に成長しだしました♪そこそこいいサイズに成長してきたら、畑に定植していきます。ミニトマト、食用ホオズキなどを定植。

ナスの苗、定植。

5月10日。ナスもいい感じに成長してきたので、定植^^自分で苗を育てていると、ここぞというタイミングで定植できるのも、いい所です。野菜の声を聞いて、『そろそろ植えどきやで~』てのを感じ取って、定植していきます。