大豆の脱穀や選別の仕方~昔ながらの手作業です~

2024年2月4日

毎年自給用に、大豆を栽培して、手作業で脱穀や選別をしています。棒で叩いたり、足踏み脱穀機を使ったり、唐箕を使ったりと、昔ながらの方法でおこなっていきます。一個人の大豆の脱穀、選別の仕方ですが、少しでも参考にしていただけたら幸いです。

大豆の脱穀~棒で叩く~

12月大豆が畑で茶色く枯れてカラカラに乾燥してきた頃に、収穫したら、脱穀作業に入っていきます。大豆の脱穀方法としては、まずシンプルに棒で叩くという方法があります。

収穫までの栽培の様子は、前の記事で、紹介しています。⇒【大豆の無農薬栽培記録~2014~】

大豆を棒で叩いて脱穀。

ブルーシートを敷いて、その上にカラカラに乾いた大豆の株を持ってきて、棒でサヤ辺りを叩いて、脱穀していきます。良く乾いていると、サヤが弾けるように割れて、大豆が出てきます^^

棒は持ち手の部分を小刀などで削って丸くして、持ちやすいように加工してあります。こういった叩き棒を作っておくと、大豆や雑穀などの脱穀に結構、役立ちます。

脱穀された大豆。

こんな感じに、大豆がサヤから外れて出てきます。叩き終わったら、大豆の株はシートの外に置いておきます。

大雑把に大豆を選別。

これだけだと、サヤや葉っぱなど沢山混じっているので、軽く選別していきます。

脱穀した大豆たちを大きめの樽なんかに入れて、上下左右に揺すってやると、重たい大豆の実は下に溜まって、葉っぱやサヤなどの軽いゴミは上の方に上がってきます。そしたら、上のほうだけ手ですくい取ってやると大雑把ですが、ひとまず選別できます。

大胆な方法としては、2人いる場合シートの一か所に大豆をまとめて、シートを2人で持ち上げながら、ガッサガッサ揺すってやっても、先ほどと同様に軽いゴミが上の方に上がってくるので、大雑把にですが選別できます。

樽に入った大豆。

まだまだ、ゴミなども混ざっていますが、ひとまずこんな感じに。

大豆の脱穀~足踏み脱穀機~

棒で、叩く方法でもできますが、作付け量がそれなりに多い時は、昔ながらの『足踏み脱穀機』を使うと効率的に作業が進められます♪足踏み脱穀機は、使わなくなった農家さんからの頂き物です^^

こういった昔の機械は、『ウチではもう使わへんから、よかったらあげるで、もってって~』なんて事もよくあるので、田舎の方にお住まいの方は、アンテナを張っておくといいかもしれません。

足踏み脱穀機。

足踏み脱穀機は、 足でペダルを踏んで、突起がついたドラムを回しながら、脱穀していきます。化石燃料も電気も使わずに、使うのは、己のマンパワー!!

脱穀した際に、豆がアチコチに飛んでしまうので、適当に木材をビス止めして、ブルーシートをかけてホロを作ってあげています。これがあれば、大豆がアチコチに飛ばず、すぐ前にまとまって落ちてくれます^^

足踏み脱穀機で、大豆を脱穀する。

いざ、大豆の株下を持って、サヤの部分をドラムに当てて、脱穀していきます。常に右足は、ペダルを踏み続けていきます。下まで踏むと、自然と勢いで上に戻ってくるので、そしたらまた踏んでと永遠に繰り返しながら、大豆を脱穀していきます。

たまに、油断をすると、株が突起に引っかかって、前方に持っていかれることがあります。手をドラムに持ってかれないように注意します。大豆はまだ、いい方ですが、黒豆など株がデカいやつは、よく持ってかれやすいので、特に注意が必要です。

しかし、足踏み脱穀機の力は、素晴らしい♪

棒で叩いて、大豆を脱穀する。

全部やり終わったら、足踏み脱穀機をどけて、叩き棒で叩いて、念入りに脱穀していきます。

ざ~っと、全般的によく叩いてあげたら、先ほどと同じように、シートを持ってガッサガッサ揺すってやって、ゴミを除いてやります。

脱穀し終わった、大豆の株と収穫した大豆。

袋いっぱいの大豆が穫れました♪よっしゃ!!

一応、新品のアマゾンのリンクを張っておきます。足踏み脱穀機があると、ちょっとした穀物の脱穀に使えるので自給暮らしではけっこう重宝します^^大豆の他にも、キビなどの雑穀、小麦、ソバの脱穀などなど。

唐箕で選別。

足踏み脱穀機とセットで、欲しいのが唐箕です。この機械もとても便利で、人力で風を起こしながら、ゴミを飛ばして、実を分けることができる非常に優れた機械です^^

ちなみに、この機械も使わなくなった農家さんからの頂き物です。

大豆を唐箕にかけて選別。

左手で、ハンドルを回しながら、ボールなどを使って上から、大豆を投入していきます。

手前からみた唐箕。

そうすると、風でゴミが飛ばされて、手前の1番出口から、大豆が出てきます。

反対側から見た唐箕。

反対側には、2番出口があって、ここにもバケツや樽をセットしておきます。ここには、風で飛ばされる物と一番出口に落ちる物の中間くらいの物が出てきます。中には大豆も入ってたりするので、2番出口から出たものは、何度か唐箕をかけてやって大豆とゴミを分けてやります。

唐箕を通してやると、粗方大豆だけに選別できていきます♪

大豆の天日干し。

その後、大豆の乾燥が少し甘かったりした場合は、天日で干したりして仕上げることもあります。


手動式の唐箕は新品で買うと4万円くらい。また、こういった農機はヤフオクなんかで、中古を探してみるのもありかと思います。唐箕は、穀物の選別にあるととても便利です。

ある程度の量を作付する場合必須といってもいいかもしれません。足踏み脱穀機と唐箕のセットがあれば、自給自足の強い味方。

最終選別。

これだけだと、まだサヤつきの豆や枝や石、土など混ざっているので、この後最終選別をフルイにかけたり、目で見たりして、取り除いていきます。

フルイにかける。

大豆をフルイにかけて選別。

まずは、中くらいの目のフルイかけて、小さな大豆や細かい土や石などの異物を取り除いていきます。

フルイで除かれた大豆。

細かい大豆や細かい枝、クズ豆などが、フルイから落ちてきました。

荒いフルイにかけて大豆を選別。

今度は、荒いフルイで大きなサヤなどを取り除いていきます。

使っているのは、フルイでなく百均で買ったカゴですが、たまたま丁度いい塩梅で大豆だけ落ちそうだったので使ってみました。

選別された大豆。

これで、小さい大豆、細かい異物、大きな異物などが取り除かれました。

食べられるようになるまで、もうちょっと頑張ります。

目選別。

トレイに大豆を乗せて、目選別。

次は、少量ずつトレイにいれて、目で見て異物や悪い豆などを取り除いていきます。

除いた悪い大豆。

除いた物たち。欠けた大豆や萎れた大豆、色の悪い大豆、枝、サヤ、石、土の塊など色々出てきます。基本的には、自分たちで食べる用なので、選別は甘目で、少々色がついてるものなどは、OKとして、ざ~っと選別していきます。

大豆の選別仕事は、冬の間の地味な豆仕事なのだ(笑)

最終選別し終わった綺麗な大豆。

そんなこんなで、無事に大豆の脱穀から選別まで、全て手作業でやり終わりました♪

大豆が沢山穫れれば、自分所の豆で一年分の味噌を仕込むこともできるし、

大豆は保存が効くので、一年中利用でき、煮豆にしたり、豆乳作ったり、豆腐作ったり、オカラが食べれたりと、自給ライフの強~い味方です^^