稲架掛けのやり方を倒れにくいように改良する
お米を収穫した後に、稲架掛けを作って自然乾燥させているのですが、より倒れにくいやり方を模索してみました。というのも、今年は豪快に稲架掛け倒してしまったのでした。原因を追究して、改善してみようと思います。
一小さな自給農家の稲架掛けづくりの様子ですが、少しでも参考にしていただけたら幸いです。
稲架掛けのやり方
稲架掛けも農家さんによって、いろんなやり方があると思いますが、今回改良したポイントを交えながらやり方を記しておきたいと思います。(普通に皆さん知っていることかもしれませんが、、、)
稲架掛けの両端の支柱は3本、中は2本。杭の先を尖らせて、地面に食い込みやすくした物を使います。
カケヤなどを使って、軽く打ち込んでいきます。
横に渡す竹の長さは、4mを使用。20~30㎝くらい左右にはみ出すので、杭と杭の間は、3m50㎝くらい。
杭を打つ時のポイントは、ハの字型になるように組み合わせていく事。
ハの字と逆ハの字を交互に組み合わせていくと、斜めと斜めの材が支えあうので自然と強固な作りになるようです。
これで、倒れにくい強固な稲架が完成します。
以前は、それを知らずに水平方向の竹に対して全て直交するように、組んでいたのですが、
それだと横材の方向に圧がかかった時に、ドミノ倒しの原理で簡単に全て倒れてしまいます。
経験者は、語る。。。
以前の稲架はこんな感じでした。水平方向の材に対して、全て直交した杭。
この時は安定しにくかったので、杭を打つスパンも2m置きで材も倍使っていました。
少し考えたらわかりそうなもんですが、これだと横に圧がかかったらドミノ倒しですよね(苦笑)
ちなみに『自然農・栽培の手引き』という本のお米作りの項で、稲架掛けのやり方が詳しく載っており、ハの字に組むといいとの事で参考にさせて頂きました。先人の知恵は、何とも有難いです。
自然農での、お米の作りや野菜の作り方などが、詳しく書かれている参考書的な一冊。
稲架掛けの結び方
藁縄を結ぶときは、男結びという縛り方を使用。
直交して杭を打っていた以前の稲架は、安定性悪くカチッと固まりにくかったのですが、
ハの字型を採用したら、杭の数は減っているのにも関わらず、強固にカチッと固まってくれたのにはビックリです。
また、稲架に稲の束をかける時は、5:5の半々に分けるのでなく、2:8くらいに多い側と少ない側に分けて、交互にかけていくようにしています。多い少ないを交互に組み合わせていく事で、ガッチリと固定されて、収まりも良くなり、落ちにくくなるようです。
これも各農家さんによって、左右に分ける割合は様々で、1:9がいいという人もいるし、2:1でやるという人もいたり。どちらにせよ、多い少ないを交互にかけるのがちょっとしたコツのようです。
オリジナルの稲架掛け
一般的な稲架掛けとは別に、建築用の足場と単管パイプを利用したオリジナルの稲架掛けも作っています。
大工だっと祖父の工場に、今は使われていない建築用の足場や単管パイプが沢山あったので、有効活用しようと以前思いついたのでした。
なるべく材は買わずに、あるものを有効活用。
じっちゃんが昔、自作したであろう径の違うパイプ同士を組み合わせる自在クランプを使って組み立てていく。
足場の方の径が細いので、内側に金物を溶接して径を小さくしてあります。
この稲架掛けは、最強で今まで台風の直撃を何度も経験していますが、ほとんど無傷♪
この足場を利用した稲架は全部鉄製なので、少し重いのが難ですが、耐久性や安定性は抜群です。
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