鶏小屋の外敵対策③~電気柵『防獣くんソーラー600』を設置する
鶏小屋をキツネなどの外敵から守るために、電気柵の『防獣くんソーラー600』を設置してみました。鶏舎内へキツネに侵入されると、一夜にして何十羽と簡単にやられてしまうので、とても恐ろしい外敵の一種です。万が一にもやられないために、電気柵の設置に踏み切りました。
一小さな養鶏屋さんの電気柵の設置方法ですが、少しでも参考にしていただけたら幸いです。
今回電気柵対策に、踏み切ったのはここ最近、外敵が鶏舎にアタックしている箇所が、数か所にわたって見受けられたからでした。上の写真、真ん中辺りの金網が、引っ張られているのがわかるでしょうか?
そして、鶏の世話にいっても、なんだか皆落ち着きがない様子で、すぐに驚いてバタバタ騒ぎ出していました。何やら、危ない予感がします。。。
ちなみに、この写真は2年前、金網を破られて、キツネに侵入されたときの様子です。この時は一夜にしてこの部屋の子達が壊滅状態になりました。本当、キツネの殺傷能力って恐ろしい。絶対侵入されないように、皆さんも気を付けましょう。
その時の記事はこちら⇒『鶏小屋の獣対策~7年目にして狐にやられました~』
今回の金網を引っ張られたのが、もしキツネだとするとこれはヤバい!!そう直感しました。
そんなこんなで、電気柵で対策することに、決定。
【キツネ対策】電気柵の設置方法
今回電気柵を設置する目的は、主にキツネの侵入を防ぐのが目的です。鶏舎に一番侵入されてはいけないのが、このキツネだと私は考えています。電気柵を張っておけば、キツネ以外のタヌキ、イタチ、テンなどの小型の動物にも効力があるでしょう。
私が今回使ったのは、『防獣くんソーラー600』で、近場の農業店で、家庭菜園用の電柵として売られていた電気柵で100mセット2段張りセットといったものでした。ウチの鶏舎のサイズだと、家庭菜園用で十分囲えるサイズだったので、これにしました。(値段は3万円くらい)
しかもソーラー式なので、バッテリーの充電や交換など、面倒なメンテナンスの手間が省けるので、使い勝手良さそうです。
キツネ対策として、10㎝間隔の4段張りにする予定なので、足りない分のガイシやフック、ゲートなどはホームセンターで買っておきました。
(イノシシなど大きな動物が対象となれば、間隔はもっと広く張る事となります。)
下草を刈る
電気柵を張る場所を決めたら、まずは、下草を綺麗に刈っていきます。
ちなみに、今回金網を引っ張られた所は、板を張って補強してみました。
電柵対策も大事だけど、鶏舎自体を侵入されないように、補強する事が一番大切。
木杭、FRP支柱を打ち込む
そしたら、次に、電気柵を張る位置に木杭、FRP支柱などを地面に打ち込んでいきます。端などの強度が必要な所には、木杭を使用してみました。
木杭の先は、ガスバーナーで焦がして、防腐の処理済みです。少しでも、長持ちするように工夫してみました。木杭は、カケヤで打ち込んでいきます。
間には、FRP支柱を。間隔は3~4mくらい。(説明書には、4mが目安となっている)
FRP支柱は、樹脂ハンマーなどを使って、打ち込んでいきます。
フック、ガイシ、電柵線を取り付ける
木杭には、このようなタイプのガイシを取り付けます。先がネジなっていて、クルクルと回しながら取り付けていきます。間隔は、下から10㎝間隔に4段取り付けてみました。
ガイシを取り付ける際は、後で電柵線を張った時に、木杭に触れないように気を付けて取り付けます。電柵線が木杭に触れると漏電してしまう恐れがあるので、注意します。
具体的には、四隅などは内側につけた方が良さそうです。
次に、FRP支柱にフックを取り付けていきます。同様に、10㎝おきに4段。
ガイシやフックの設置が終わったら、電柵線を取り付けていきます。
木杭のガイシの所では、根元でクルクルと2~3回回して、緩み防止としてみました。
時々、上下の線を繋げるように電柵線を設置してあげる。説明書によると、50~100mおきに取り付けとなっている。
ゲートを設置
ここは、入り口の部分で、ゲートを取り付ける場所。
開け閉めできるように、このようにゲートを設置してあげます。
した二つは、セットの物で、上二つはホームセンターで見つけて買い足したゲートやガイシです。
地面と電気線を揃える
電柵線を実際に張ってみると、地面との距離が近い所などが出てきました。こういった所は、FRPのポールを新たに打ち込んで、線の位置を上げるか、地面を削って調整するかの2択。
ここは、地面を削って、隙間を調整してみました。
段差があるような所は、スパンが短くてもFRPのポールを足して、地面との高さを調整してあげます。
このようにして、ぐるっと1周鶏舎を囲っていきます。
電気柵本体の【防獣くんソーラー】を設置
電柵線をぐるりと1周張ることができたら、次は電気柵本体を設置していきます。
地面を平らに均して、その上にブロックを敷いて、地面から少し高さを出してみました。
本体は、電気柵の内側に設置するのが基本のようです。これは、動物が機械を倒したり、線を切ったりするのを防ぐためだそうです。
アースを設置
防獣くんソーラーの右側の黒い端子の所にアースの線を取り付け、
地面にアースを打ち込む。
出力ケーブルを設置
反対側の赤い端子には、出力ケーブルを取り付ける。
電柵線に繋いであげたら、設置完了です。
【アポロ ソーラー式 電気柵 『ハイパワー菜園・ソーラー』 100m×2段張セット 】防獣くんソーラー600のリンクがなかったので、同じようなタイプの電気柵のリンクを貼っておきます。
簡易テスターで、電力チェック
そしたら、電気柵本体のスイッチを入れて、通電テストをしてみます。
電気柵のスイッチは、夜間モードと昼夜連続モードと2種類から選べます。
簡易テスターを使って、電気が流れているかテストします。
黒い線の先の棒を地面に突き刺し、アースをとっておきます。電気がシッカリ通っていることを確認できたら、OK♪
ちなみに、5000V程度の電圧が出ていればOKだそうです。ランプが光って、出力を確認できるようになっています。バッチリMAX電圧出ておりました♪
きけん表示板を設置
電気柵を設置する場合、きけん表示板を設置する事が、法令により定められているそうです。
最後に感電注意のきけん表示板をセットしたら、電気柵設置コンプリートです。
電気柵を設置したからといって、完全に外敵を防げるとは限らないかもしれませんが、かなりの効果があるのは間違いないでしょう。電気柵は、鶏を外敵から守る保険的なもので、設置すると安心感はぐっと上がります。
最近のコメント