鶏小屋の産卵箱、餌箱などの作り方。

2020年10月9日

自然養鶏で小さな卵屋さんを営んでいるろん農園。わが農園で使っている産卵箱や餌箱、止まり木、水飲み器などの鶏小屋に必要なアイテムを紹介していきます。農園によって、使う仕様は様々あると思いますので、ほんの1例になるとは思いますが、少しでも参考にしていただけたら幸いです。

産卵箱のタイプ。

大きく分けて産卵箱は、普通に箱の中にもみ殻などを敷いて産ませるタイプ傾斜をつけたスリット状の網を付けた流れる式の2種類のものがあります。

箱の中にもみ殻を敷いて産ませるタイプの利点は、産卵箱の外に産んでしまう卵(私たちは床卵と呼んでいる)がとても少なくて、ほとんどの卵を産卵箱で産んでくれる所です。また、より自然な環境に近く、鶏にストレスなく安心して卵を産んでもらえるのも特徴の一つ。

平飼い養鶏では、床卵をいかに減らすかがロスをなくす重要なポイントとなってきます。(床に産んだ卵は、鶏が床をかき混ぜて埋まってしまって、古い卵などが出てくる可能性もなきにしもあらずなので、わが農園では商品でなく自給用に回している。)

反対に、流れる式では、床卵が多くなる傾向があります。

流れる式のメリットとしては、集卵がしやすいのと、卵が汚れにくく非常に綺麗な事。鶏小屋に入らず、通路から集卵できるので、大きな作りの鶏舎では作業性がアップするなどがある。

産卵箱の作り方。

そして私が愛用しているのは、普通に箱の中にもみ殻を敷いて産ませるタイプとなります。

今回作る産卵箱は、50~60羽くらいまでの鶏に使えるようになっています。

産卵箱の材料。

まずは、骨組みとなる木材を用意します。

本当は、45×45の垂木で統一できれば良かったんだけど、あり合わせの木材だったので、様々です(笑)自分で設計したサイズに鋸で切って揃えておく。

産卵箱を組み立てる。

組み立ては、鶏小屋の中で行っていきます。

というのも、それなりの大きさになってくるので、外で作ると鶏小屋に入れることができなくなる。インパクトドライバーとビスを使って、組み合わせていきます。

産卵箱がだんだん形になってくる。

途中経過。だんだんそれらしい形になってきた。

後は、ベニヤ板を張っていき、開け閉めできるよう丁番をつけてあげたら出来上がり。

産卵箱の完成。

産卵箱の完成。

産卵箱をベニヤ板の幅に合わせて設計しておくと、余分に切らなくていいので、楽ちんでお勧めです。奥行、横の幅ともに約90㎝、高さは一番長い所で、180㎝くらい。

箱の上部が三角形になっているのは、鶏が上に止まって、糞をして汚さないための工夫。また、箱の中が暗い空間となっているので、安心して鶏が卵を産めるようになっています。

産卵箱の蓋を開ける。

扉を開けるとこんな感じに。丁番をビス止めするために、裏に下地となる木材をあてがっています。(ベニヤは薄いのでビス止めして固定できない。)

手前が踊り場で、奥が産卵スペース。中にはもみ殻をたっぷりと敷いてあげます。

日々の管理としては、毎朝中の掃除、午後に集卵&掃除といった感じになります。掃除の際は、もみ殻だけ落ちるようなフルイや、ネジリ鎌(踊り場の掃除に)あると便利です。

この産卵箱を作るに当たって、参考にしてる書籍。

『土着微生物を活かす~韓国自然農業の考え方と実際~』

『韓国自然農業』の趙 漢珪さんの書籍で、自然農業についてのノウハウが紹介されています。その中に自然養鶏の項もあって、平飼い育雛や自然養鶏の技術も載っています。

産卵箱の設計図も載っている。(本に載っている設計は、横幅は180㎝)

実は僕自身15年ほど前、韓国自然農業で学ばれた方の養鶏場に数か月アルバイトで務めたことがあったので、この養鶏法が優れていたり、とても自然で心地よかったことを体験しています。

ちなみにいつか将来、自分で自然養鶏やりたいなと思ったのもそこの農場がきっかけでした。

餌箱の作り方。

あと、鶏小屋に必要なものといえば、餌箱。餌箱にもいろんなタイプが考えられますが、シンプルに細長い箱を作って餌箱にしています。

ちなみに、平飼い養鶏をする人の中には、餌箱を使わず、床に直接まくという方もおられます。私の場合、餌箱の方が餌の食べ具合を確認しやすいので、餌箱は使うようにしている。

餌箱の材料。

長さは90㎝くらいで、このような板を用意する。ホームセンターなどにおいてある安い板で十分かと思います。

節の部分を避ける。

ちょっとしたポイントとしては、節のある部分を避けてあげること。特に底の面なんかに節があると、節の黒い部分が抜け落ちて、穴が開いて餌が漏れるなんてことも考えられます。

インパクトドライバーで下穴を開ける。

木割れしないように、下穴を開けておくとベター。

インパクトのドリルビットを選ぶときは、木工用のものを使うのがお勧めです。鉄鋼ドリルと兼用の物は折れやすくて、今まで何本も折ってしまったので、木工用にたどり着きました。3.0㎜のドリルを使用。

餌箱の完成。

後は、ビス止めしていけば、この通り。シンプルな鶏用の餌箱が出来上がりました。

50~60羽なら、この3箱あれば十分足ります。(一日2回の餌やりです)

水飲み器の自作。

水飲み器も様々なタイプのものがありますが、私はシンプルにコンテナボックスを水入れに使用。

なぜ、このようなタイプを選んだかというと、管理が非常に楽だから。水飲み器は毎日洗って清潔な状態を保ちたいので複雑な構造のものよりシンプルなものがいいかと思います。

ただ、そのまま地面においてあげたりすると、床の土が混ざったり、鶏が上に乗って、水に糞が入って汚れたりするので、地面に置くのはあまりよくないように思います。水が汚れていると、病気の発生源にもなりえる。

自作の水飲み器。

なので、水が汚れないように少し工夫してあげています。

まず、地面からはなすために、水飲み台を作ってあげる事。そして、水飲み器(ボックス)の上に斜めの板を当てたりして、鶏を水飲み器の上に乗せないようにすること。

この2つをしてあげることで、糞が入らず常時、綺麗な水を飲むことができるようになります♪

鶏が水を飲む。

こんな感じに^^

手前の台も、スリット状にしてあげると、糞がたまらず綺麗な状態が保てます。

水飲み器の完成なり。

ちなみに水飲み器の隣には、牡蠣殻と小石が入った箱を設置。これも上に斜めの板があることで汚れにくくなっております。

止まり木。

あと、鶏小屋で必要なものとしては、止まり木があります。止まり木は、鶏が飛び乗って休憩したり、夜間寝るときなどに使用します。鶏は高い所に止まって寝る習性があるので、安心して休めるように止まり木を作ってあげましょう。

止まり木には大きく分けて、柱や梁などを利用して、固定してしまうタイプか独立して移動できるタイプと考えられます。

止まり木の自作。

移動できるタイプの止まり木は、特別この形がいいという事もないので、好みの感覚で作ってあげたらよいかと思います。低すぎず、高すぎずといった感じで、ある程度の強度がある材や形に作ってあげます。

移動できるタイプだと、鶏糞だしの時にも便利だし、時々模様替えみたいに、止まり木の場所を変えたりもできるので都合が良いです。止まり木の下は鶏糞が溜まりやすいので、時々変えてあげるとベター。

また配置は、壁にぴったりつけるのではなく、少し離しておくようにしています。壁に近いと、夜間外敵が来た時に、狙われやすくなるので、壁に触れないように設置。

と、ろん農園はこんな感じの鶏小屋となっております。少しでも参考にしていただけたら幸いです。