【無農薬栽培】秋のアブラナ科は、ダイコンサルハムシとの闘い。

2022年10月20日

無農薬栽培で、秋蒔きアブラナ科の野菜を育てていると手こずるのがダイコンサルハムシ。何も対処をしていないと、葉っぱを食べられまくって、葉がレース状になって枯れてしまいます。無農薬栽培では、農薬を使わないので、どうやって駆除していくかが腕の見せ所です。

とはいえ、中々完全に対処するのは難しく、毎年試行錯誤しています。そんな今年のダイコンサルハムシとの奮闘の様子を紹介します。

ダイコンサルハムシ対策。

ダイコンサルハムシ。

ダイコンサルハムシとは、このような小さな昆虫で、アブラナ科の葉っぱを好んで食べる昆虫です。特に秋蒔きのアブラナ科野菜が必ずと言っていいほどやられます。ダイコンを始め、白菜、水菜、ワサビ菜、小松菜、カブ等等、、、。

青黒く、少し光沢のある小さな昆虫です。

だいたい9月辺りから、アブラナ科の野菜を播種することが多いのですが、その時に一番注意したいのがこのダイコンサルハムシ。写真は、ワサビ菜の葉っぱを食べに来た様子です。どこからともなく、やってきます。

無農薬栽培で、考えられるダイコンサルハムシ対策としては、

  • シンプルに、1匹1匹捕まえて、駆除していく。
  • 寒冷紗などの網で囲ってやる。
  • 前年アブラナ科を作っていない畑に作付けする。

追記~2022年10月・・・アブラナ科の種まきの時期を9月下旬~10月頭まで遅らせるとダイコンサルハムシの被害が少なくなる事を発見しました。9月上旬蒔きは、毎年ダイコンサルハムシの大被害に合うので、蒔くのを遅らすことにしたら、大正解。これだけでも、ダイコンサルハムシの食害かなり減ります。

などが考えられるでしょうか。

網で囲う作戦は、今までにやってみたことあるのですが、ダイコンサルハムシは飛ばずに、歩いてやってくるらしく網の下の隙間をくぐってくるのか、網を張ったところで食害されてしまいました><

もし網で囲う場合は、周りをぐるりと完璧に隙間なく土に埋め込んであげるといいのかもしれません。(これはまだ試したことはなし)⇒埋め込むといざ虫が出た時に開け締めが億劫だなと敬遠しているが、試してみる価値はありそう。

前作アブラナ科を作っていない畑にするは、いくつも畑を持っていたら可能だけど、アブラナ科の作付けは結構、種類多いので現実的に難しい。

ってことで、残る策として、シンプルに捕まえて駆除していく方法に私は落ち着いています。

とはいえ、ダイコンサルハムシを捕まえるのって意外と難しいです。というのも、捕まえようと近くに手を持っていくとポロっと地面に落っこちてしまいます。小さい虫なので、地面に落ちると指で掴みづらい。。。

ダイコンサルハムシがいないかチェック。

葉っぱの裏にいることも多いので、地面に這いつくばってダイコンサルハムシを探したりしています(苦笑)だいたい朝方に、圃場を回ってチェック。

見るポイントとしては、上からざっと見て、地際から葉の裏をみたり、株周辺の地面を見たりといった感じです。白菜やダイコンなどは、株の中心の若い葉の辺りにもいることが多いのでそこら辺もよくチェックします。

今年は、たねとりユーチューバーさんの動画を参考にさせてもらって、プラのスプーンでダイコンサルハムシを受ける方法を採用してみました。↓↓↓

たねとりユーチューバーさんのチャンネル、長年の自給自足的な暮らしの知恵がたくさん詰まっております。お勧めのチャンネル。

ダイコンサルハムシをスプーンで受ける。

ダイコンサルハムシを見つけたら、スプーンを下に持っていき逆にポロっと落とさして、そのまま捕まえるという画期的な方法です。なるほど~、そういうやり方があったのかとメチャ感心しました。

とてもいい方法だったので、シェアしたいと思います。

水を張った容器にダイコンサルハムシを入れる。

スプーンの上に落ちたら、水を張った容器に入れてやると這い上がってこれなくてよいとの事。

スプーンを使う方法とても素晴らしかったです。手で取っていた時と比べると、格段に駆除しやすくなりました。

仮にスプーンを外れても、落ちたダイコンサルハムシにスプーンを寄せて、手でアシストしてスプーンですくいとるような感じにしてやると捕まえやすかったです。これが手の指先だけだと中々捕まえにくい><

鶏にダイコンサルハムシを与える。

ろん農園の場合、捕まえたダイコンサルハムシは鶏さんに食べさせてあげています^^皆、喜んで食べてくれます。

こんな感じで、ダイコンサルハムシをできるだけ毎日捕まえては、駆除していきました。

特に発芽したての作物が小さい時期にやられると致命的なので、特に最初は念入りに見てあげます。

ダイコンサルハムシの幼虫。

ダイコンサルハムシの幼虫。

10月に入ってくると、ダイコンサルハムシの成虫が産み付けた卵が孵化しだし、幼虫が発生しだします。黒い小さな幼虫がいたら、それです。

この幼虫も中々厄介者で、放っておくと葉っぱをかなり食べられます。なるべくなら、初期にダイコンサルハムシを成虫の内に駆除しておくと、幼虫の発生率も抑えられるように思うので、頑張って駆除しておきます。

とはいえ、駆除してたいたつもりでも、10月頃になるとけっこう幼虫も湧いてきたりします><

私の場合、この幼虫は、地味に手で取って潰したりして駆除しています。成虫よりは、ポロっと落ちることは少ないので捕まえやすいように思います。

ちなみに、この幼虫はその後、土の中で黄色い蛹になるらしいです。地上で蛹を全然見かけないのも、これで納得です><中々手ごわしダイコンサルハムシ。

無農薬栽培の秋野菜のアブラナ科は、このダイコンサルハムシをどう抑えるかが肝といってもいいかもしれません。そんなこんなで、今年の秋もダイコンサルハムシとの闘いとなったのでした。