【鶏用】コーンサイレージの作り方。

2024年2月5日

毎年、鶏さんの飼料に使うコーンサイレージを作っています。サイレージとは、青刈した飼料作物を嫌気発酵させた保存食の事を言います。夏場に仕込んでおくと、冬場の草が少なくなる時期に、緑餌の代わりに使える鶏さんの大事な飼料となります。

鶏のコーンサイレージの作り方。

トウモロコシの刈り取り。

無農薬栽培したトウモロコシがいい感じに育ってきた8月ころに、刈り取っていきます。

トウモロコシの栽培の様子はこちら。

2019年に栽培した品種は、甲州トウモロコシでした。茎葉ごと丸ごと全部使うので、生育旺盛で大きくなる品種がいいかと思います。以前は、飼料用作物のデントコーンを使っていました。これらも、とても生育旺盛でいい感じでした。

だけど、どうせなら人も食べられるトウモロコシの方が、鶏さんの餌だけでなく人間も利用できるのでいいかなと、甲州トウモロコシへ品種を変更しました。甲州トウモロコシは、昔ながらのトウモロコシで、今の甘いスイートコーンでなく、甘みの少ない日本古来からの固定種となります。

ノコギリ鎌を使って、根元の方から、刈り倒していきます。

この刈り取り時期は、雨の少ない8月が辺りがいいのかなと思います。雨が多い時期は、作物に含まれる水分も多くなるので、出来が悪くなる可能性が高くなると思います。水分量が少な目を狙った方がベターです。

そしたら、軽トラに積み込んで、作業場へ持ち帰ります。

ワラカッターで、細断。

ワラカッターを使って、細断していきます。エンジンを始動させたら、手前の口から刈り倒したトウモロコシを1~2本ずつ投入していきます。あまりいっぺんに沢山入れると、詰まってしまうので注意が必要です。

ジャンジャン投入して、細断していきます。機械の力は、偉大です。

あっという間に細かく細断してくれます。

こんな感じに。太い茎も機械を通る間に、潰れて柔らかくなるので、鶏さんも食べやすい形になります。

ちなみに、ワラカッターを導入する前は、押切を使って、全て人力でやっていました。かなりの労力と時間を有するので、機械の導入を考えました。(最初の3年はオール人力でした><)

樽に詰め込んでいく。

まず、厚手で丈夫なビニール袋を樽にセットしてあげます。うちでは黒いビニールと透明ビニールの袋を2重に入れてあげてます。 樽は、なるべく強度のある丈夫な樽を使った方がいいと思います。

樽は、サンコータル75Lの物を使用。

そしたら、茎葉ごと細断したトウモロコシを手箕などですくって、樽に詰め込んでいきます。樽にある程度入れたら、樽の中に入って足で踏み踏みしたり、軽くピョンピョンしてあげたりして、ビッシリと詰め込んでいきます。

サイレージは嫌気発酵なので、なるべくビッシリと空気を含まないようにしてあげます。

これを繰り返して、蓋が閉められるギリギリふちいっぱいまで、詰め込んでいきます。

いっぱいまできたら、溢れたビニールでなるべく空気が入らないように上を閉じてあげて、樽の蓋を閉めていきます。

ギリギリまで、詰め込むとかなりの重量になります。ちょうど50キロくらいに。ちなみに、樽は75Lの容量です。

最後に、樽を逆さ向けて置いてあげたら、仕込み完了です♪

鶏用コーンサイレージの完成。

8月に仕込んで、夏、秋を越えて、草の少なくなってくる12月ごろにサイレージの解禁となります。

こんな感じに。

嫌気発酵が上手く進んでくれたようです^^うまくいくと、とてもいい香りがします。

この人間の感覚が腐敗と発酵の見極めの基準になる。失敗(腐敗)に傾くと、くさい嫌な臭いとなります。

草の少ない12月~3月の冬の間の緑餌の代わりとなる貴重な飼料、コーンサイレージの完成なり♪

発酵して熟成が進んだコーンサイレージは、鶏さん達も喜んで食べてくれています^^