【移動も楽々】小型チキントラクターの作り方。
1~2羽用の小型のチキントラクターをDIYで作ってみました。チキントラクターとは、移動式の鶏小屋で、野外に設置しておくと鶏さんが草を食べたり、地面をカキカキして自然と耕してくれるという優れものです。
私が作ったチキントラクターは、60㎝×90㎝の小型の物ですが、産卵箱、止まり木付きで鶏が快適に過ごせるよう設計してみました。1~2羽用の小さなものなので、トラクターというよりかは、耕運機といった方がしっくりくるかもしれません(笑)
車輪も備えつけてあるので、移動も簡単です♪
今回は、そんなチキントラクターの作り方を紹介します。一小さな卵屋さんが考えたチキントラクターですが、少しでも参考にしていただけたら、幸いです。
チキントラクターの設計図。
私が考えたチキントラクターの設計図は、こんな感じでした。
全面屋根、産卵箱、止まり木があるタイプのチキントラクターです。
一つにチキントラクターといっても、大きさの大小、屋根のあるなし、産卵箱のあるなし、タイヤの付け方等様々なタイプがあります。私が数日間一生懸命に頭を悩ませて、出来上がったのはこのような形のチキントラクターでした。
大きさは、60×90㎝のごく小型のチキントラクターに設計しました。最初は、90×180㎝にしようかと考えていたのですが、実際に大きさを地面に描いてみると、中々の大きさになるので、設計図を小さく変更しました。
屋根。
一つ一つ理由を解説すると、屋根付きにしたのは、屋根がある方が小屋の耐久性が上がるから。木材は雨風があたると、一気に朽ちやすくなっていくので、長い事使うなら屋根があった方がいいと思いました。
また、夏の暑い日差しを避けるのにも屋根はあった方がベターな気がします。
屋根は、波トタンを使用。
ちなみにチキントラクターには屋根なしの網で囲うだけの簡単な作りのものから、屋根のある部分と屋根のない部分と半々のタイプと全面屋根のタイプの3種類が考えられます。
産卵箱。
やはり、鶏を飼うなら卵をとりたいので、産卵箱を作ってみました。鶏が安心して卵を産めるようにしてあげれるし、産卵箱があれば、綺麗な状態の卵をとれるので、設計してみました。
上の扉を開けると、産卵箱となっております。下は、水飲み器の水を交換するための扉。
また、産卵箱の周りは板をうろこ状に貼って囲ってみました。鶏は、暗くて囲われたところで、卵を産む習性があるので、これで安心して卵を産むことができるようになると思います。
産卵箱は、30㎝×60㎝で、もみ殻が敷き詰めてあります。
止まり木。
止まり木付きで、夜間寝る時なんかに、鶏は高い所に止まる習性があるので、安心して眠れるように設計してみました。
また、裏面の地面と接する部分には、金物を当てがって、木材が地面と直接触れないようにして、腐敗や虫食いを対策としてみました。ビニールハウスで使う金物が余っていたので、使用。
写真のビス止めしている所は、水飲み器を固定するための枠の部分。鶏が乗ってひっくり返さないための工夫です。
イタチなどの外敵対策。
イタチなどの外敵対策に金網は、太くて丈夫な#14のものを使用。
またチキントラクターは、地際が外敵対策としては少し弱点な所で、掘られて侵入されるという可能性はある程度、頭に置いておいた方がいいかもしれません。チキントラクターなので、地面は土や草と直接接していたいので、ここはある程度、仕方がないかもしれません。
外周にシートを敷くとか、ブロックを置いて、足元を侵入されにくくする策も考えられるけど、しょっちゅう移動するチキントラクターなので、そこに手間をかけるか省くのか考えどころです。
今の所、私は省いていますが、もし外敵にやられるようなら、何か策を考えよう。
~2022年6月追記~
外敵にチキントラクターの周りを掘られて、鶏が狙われる形跡が見られたので、周りにブロックを置いて、強化してみました。
その時の詳しい様子は、こちらで紹介しています⇒『チキントラクターがキツネに狙われたので、外敵対策する。』
チキントラクターの車輪。
車輪は、ユーチューブで海外のチキントラクターの動画を見て、設置の仕方を研究しました。車輪を設置することで、一人でも簡単に移動することが可能になります。
上部に一か所をボルトで止めた木材をぶら下げている所がポイントです。
車輪は、大きめのホームセンターで購入しました。一つ1000円もしないくらい。一輪車や台車などが売っているコーナーに置いてありました。
車輪は、あんまり小さいと持ち上げる高さが低くなってしまうので、ある程度大きめのものを選んだ方が良さそうです。
この形式で車輪を付ける場合、チキントラクターの端の方にタイヤが来るようにするのがポイントです。一度真ん中よりにセットしてみたら、移動し辛かったです。
車輪をセットした木材を足で踏み下ろすとチキントラクターが持ち上がる仕組みとなっております。
チキントラクターが持ち上がったら、ボルトを止めて固定してある木材を回してつっかえ棒してあげます。
地面から持ち上がりました。
後は、前面の持ち手の部分を引っ張ってあげれば、一人でも簡単に移動できます。
60×90㎝の小型のチキントラクターですが、それでも結構重たくなるので、車輪がついていないと一人で移動させるのは中々困難。車輪を付けたことによって、リヤカーのように引っ張って移動することが可能になります。
移動が終わったら、今度は反対につっかえ棒を外してあげれば、持ち上がった鶏小屋が地面に着地していきます。
チキントラクターの効果。
実際に使ってみた感想、効果などをお伝えしたいと思います。
初めて使ってみた時は、2羽入れてみました。畑にセットして、次の日には、早くも草がなくなって、軽く耕されていて、ビックリしたのでした。チキントラクターというだけあるなと思いました。
草がなくなったら、場所を移動して、別の場所の草を食べてもらいます。草だけでなく、そこにいる虫なども一生懸命探して食べてくれます♪
畑でも、不耕起で長い間耕していないような所やぎっしり草が生えているような所では、耕すとまではいかないけど、草はなくなっていきます。
これは個人的な感想ですが、1部屋5~60羽飼っている鶏小屋では、中々ペット感覚で飼う感じにはならないけど、チキントラクターで1~2羽だと、ペット感覚というかスローライフないい感じがして、新鮮な感覚でした。
使い勝手の良いチキントラクターが完成しました。大成功♪
鶏小屋として使うのもあり。
またこの形の場合、全面に屋根があるので、チキントラクターとしてでなく、移動せずに小さな鶏小屋として使うのもありかなとも思います。
トラクターとして畑に持ってくもよし、庭の一角に置いて、小さな鶏小屋と使ってもよし♪
また、一角に固定する場合は、もみ殻などを地面に敷いてやるのもいいかもしれません。(もみ殻などが最初にないと、地面が糞で踏み固められてしまうので)
ユーチューブのろん農園チャンネルでも、チキントラクターのメイキングの様子を紹介しています。よかったらどうぞ、ご覧ください。
材料を用意して、切りそろえて、実際に組み立てていく様子を見ることができます。
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