ツルムラサキの種取りや冬越しさせる方法

2024年4月9日

ツルムラサキを種とりする。

ツルムラサキには紫茎系と緑茎系があり、それぞれ少し性質が違い、種取り、冬越しに向き不向きあるようです。そんなツルムラサキの種取りや冬越しする様子をまとめてみました。

一自給農家のツルムラサキの種取りの様子ですが、少しでも参考にしていただけたら幸いです。

ツルムラサキの種取り

ツルムラサキの実がなっている。

11月から12月辺りに、黒みがかった濃い紫色の実になったら、ツルムラサキの種の収穫時です。

手で軽く触ってやると、ポロっと取れます。

ツルムラサキの緑茎系。

ちなみにツルムラサキには、緑茎系と紫茎系と2種類ありますが、種が取れるのは紫茎系のみとなります。

緑茎系の方は12月辺りに蕾が少しできてくることもありますが、種ができる前に冬の寒さで枯れてきます。

ツルムラサキは熱帯アジア原産の野菜なので、暖かい南の地域では、普通に種が取れるのかもしれませんが、中部地方(三重県)の気候だと駄目みたいです。

ツルムラサキ(紫茎系)の花

ツルムラサキ(紫茎系)の花。(9月撮影)

紫茎系は、早くに花が咲き、その後実が付き、種が取れます。

ツルムラサキ(紫茎系)の実(種)。

12月ツルムラサキの実をぽろぽろと収穫したら、フルイやザルなどにあけて、そのまま実ごと乾燥させてあげます。

果実を洗って、種を取りだすやり方もあるそうですが、私はもっぱらそのまま乾燥派です。黒い実ごとシュワシュワっと乾燥させてしまいます。

ツルムラサキの実ごと乾燥させて、種とりします。

シッカリ乾燥したら、茶封筒なんかに入れて、冷暗所で保管します。

今回ツルムラサキの種取りとして、紹介していますが、じつは種を取らなくても、こぼれ種で毎年勝手に生えてくるぐらい紫茎系のツルムラサキは、生命力の強い作物だったりもします。

なので種をとらずに、一人生えさせて、それを苗に育てる方法もお勧めです。

最近では、種取りせずにこの方法を採用する事が多いです。種取りしなくても、勝手に芽が出て、苗が作れるならそれに越した事はない(笑)

ツルムラサキの冬越し(越冬)

ツルムラサキの緑茎系は、種が取れないので、今までは種を購入していましたが、

今回ツルを切って水挿しにして、温かい室内に取り入れ冬越しさせてみました。

ツルムラサキが寒さで枯れてくる。

12月になって、霜が降りてくると、ツルムラサキは一気にダメージを受けて、葉が変色し枯れてきます。

そうなる前に、蔓をカットして水挿しにして越冬の準備を進めます。

ツルムラサキ(緑茎系)のツル。

12月初旬、ダメージを受けてなさそうな部分を探して、ツルをカットしていく。

少し痛み始めていたので、もう少し早い時期の方が、ベストかもしれませんが、ギリ大丈夫そう。

ハサミでカットした、ツルムラサキのツル。

『ツルの先端』と『根元と先端の中間の茎』と2種類取ってみました。

水に浸ける部分の葉っぱは、ざっと落としておく。

中間の茎の方が、痛み少なく、新芽も生き生きしていたので、良さそうな感じがします。

ツルムラサキを水挿しにする。

左、中間の方のツル。右、先端のツル。

瓶に入れて、こんな感じで行ってみようと思います。

後は、室内に置いて、数日おきに水を替えて管理していきます。

これで越冬できるはず♪

ツルムラサキの根元の方のツル。

実は、もう1種類『根元の方のツル』も実験的に、水挿ししていたのですが、そちらは早々に腐敗してダメにしてしまいました。

根っこが出ていて、良いのではと思ったのですが水挿しには向かないようです。

ツルムラサキの発根、植え付け

冬越ししたツルムラサキの水挿し苗。

そして翌年の4月には、こんな感じに♪

『ツルの先端』と『中間の茎』は、無事に枯れることなく、越冬する事ができました。

ツルムラサキの茎から、発根している。

下の方から、根っこも発根している様子が確認できます。(左が、先端のツル。右が中間のツル。)

中間のツルの方が、よく発根して調子良さそうな感じです。

ツルムラサキの水挿し苗を植え付ける。

4月に入り、暖かい日も続くようになってきたので、畑に植え付けしてみました。この季節なら、もう枯れることはないでしょう。

サツマイモの苗を植えるような感じで、斜めに植え付けてみました。ツルムラサキ(緑茎系)の越冬苗が無事に活着し、成長しますように~。

その後の様子は、また成長したら追記していこうと思います。

種取り

Posted by ろん