タイ・ラオス男一人放浪旅【27~30日目最終日】ポープラムックジムで、ムエタイ修行。
これは、2011年の1月から2月の30日間に及ぶタイ・ラオス放浪の旅の記録である。今回は、その旅の27~30日目のお話。
当時の年齢は29歳。もう10年近く前の話になりますが、スロウなアジアを求めて、ふらっと東南アジアを放浪していました。今回は、タイのチャチュンサオ県にあるポープラムックジムで3日間のムエタイ修行に励みます。当時日本のK1で大活躍していたブアカーオが所属していたポープラムックジム。
優雅な川や大自然に囲まれたポープラムックジムで、海外からの多くの練習生と共にムエタイのガチ修行といった、今回ちょっとマニアックな内容となっております。
あまり検索需要のない記事になるかもしれませんが、暇つぶしにでも読んでいただけたらこれ幸いです。普通に観光地を回るだけの旅では、満足できない私がたどった一風変わった旅の記録です。
ポープラムックジム、ムエタイ修行1日目。
2011年2月7日(月)旅の27日目。
早朝のランニング。
今日は、朝からランニングをすることになっていたので、6時くらいに起きて準備をする。少し眠たかったが、頑張って起きた。ボチボチ準備していたら、6時半くらいになり、皆はすでにスタートしていたようで、スクーターの後ろに乗せて連れてもらった。
降ろしてもらったのは、ブアカーオが走っている所だった。挨拶をし、隣にブアカーオが走っていて、超感動した。しばらく走ると、少し離されて後の方を走った。途中から、川沿いの道に出て、堤防沿いをず~っと走っていく。
けっこ~長かった。ペースはそんなに早くはないけど、とにかく距離が長い。タイの選手が3人ほど前を走っていて、少し離されながらもなんとか食らいついていく。
折り返し地点で少し休憩し、水分補給をし、来た道を戻る。
休憩地点で、ブアカーオと少し会話ができた。ブアカーオは『イチ、ニー、サン、シー、ゴー、ロク、ナナ、ハチ、キュウ、ジュウ、ジュウイチ、ジュウニ』と日本語を披露してくれた。トレーナーとブアカーオと少し話をしたあと、また走り出す。途中から離されてしまい、少し遅れながら戻った。
ムエタイ朝練。
ジムへ戻り、練習開始。
昨日の夜にいなかった海外の練習生で、アフロのお兄ちゃんが一人練習に加わっていた。なので、海外勢は自分含めて7人になった。あとは、ブアカーオの他にタイの選手2~3人、トレーナー2人のメンバーで今日の練習はスタートしたのであった。
サンドバックへの膝蹴り・・・100×2。
次に、トレーナーにミットを持ってもらった。トレーナーは、ボディーミットとパンチミットを持ってるスタイルでミット打ちが始まる。
ワンツーミドル、フック、ストレート、前蹴り。サイドへ避けて左ミドル。ワンツーの連打。蹴りのガードなど。
ムエタイは、僕らが日本でやっていた総合格闘技の構えとは少し違っていて、重心を高く、スタンス狭く、ガードを高くといった感じか!?
ジムの川側には、壁がなく、優雅な川をバックに稽古に励む。日本だと都心の道場なんかが練習環境が整って良いというのが一般的な考えだが、ここは田舎で、大自然に囲まれた道場だ。ここから、世界で活躍するような選手が排出されている。
結局、場所は関係ないように思う。その気になって、本気で取り組んでいけば、場所は関係なくやっていけるんじゃないだろうか。
サンドバック(自分で自由にやる)
柱のサンドバック(パンチ)
2人で、蹴りのミドルの連打、左右50ずつ。
筋トレ(自由)・・・腹筋100。懸垂15、12、10。腕立て200。
などをやった。
想像してたよりも、のんびりとゆうか、ゆったりと練習をしている感じだった。休み休みというか。だけど、なんだかんだ朝練が終わったのは、10時半くらいなので、朝6時半のランニングから換算すると、約4時間練習していたことになる。
ここでは、こういった練習を毎朝行っているらしい。
練習後にみんなで、一枚集合写真を撮った。ろん氏が小柄なのもあるが、海外勢は180㎝級のデカい選手が多かった。どうやら世界各国から、ブアカーオみたいな選手になりたいとポープラムックジムに集まってくるみたいだ。将来、この中からブアカーオのようなスター選手が出てくるのかもしれない。
ちなみにブアカーオは翌日から、海外遠征でいなくなるらしく、僕が滞在してる間に会えたのはこの日が最初で、最後だった。
そして、朝練が終わって少しした所で、やっと朝飯の時間だ。だいたい11時くらい。食事は、どうも1日に2回らしい。
食事は、ポープラムックジムの方でみんなの分用意してくれる。オカズを3~4種類くらい作ってくれて、ご飯にかけて食べる。どれも美味かった!!栄養バランスもよく、タンパク質や野菜と様々入っている感じだった。
食事、宿付きなら、1日1300Bもそんなに高くないなと思った。ここでは、他にお金を使う所もないし。
海外の練習生の人らも親切で、色々と教えてくれた。ジムの事や、飲み物はどうするんだとか。
その後は、衣類を洗濯して、干したりしていると、もうお昼の12時過ぎ。少し疲れているので、午後の練習に備えて、昼寝をすることにした。
午後のランニング。
そんなこんなで昼寝をしていたら、4時頃になってしまっていて、トレーナーに『ランニングの時間だ。』と起こされた。
みんなはすでに走りに出てて、またバイクの後ろに乗せて行ってもらった(汗)。みんなは3時半くらいから走りに行っているんかな!?
ジムの周りはこんな森に囲まれていて、この道をしばらく走ると川沿いの道に出る。
自分はランニングは朝だけかと思っていたのだが、午後の練習前にも走るらしい。朝10㎞に、午後6㎞くらい。午後は、スペイン人のアンディー・フグ似の選手と一緒に走った。彼は、どうも2週間後にムエタイの試合をするらしい。ここチャチュンサオで試合に出るんだとか。
契約体重は69.7㎏で、後4㎏落とさなくちゃいけないそうだ。ウィンドブレーカーをきて汗かきながら走っていた。彼は、今までにボクシング6年、ムエタイ4年やってきたらしい。世界から、ここにはそういったガチ選手が集まってきているんだろうな。
彼はランニングは短めらしく、皆よりも早めの地点で折り返していった。
ムエタイ午後練習。
膝蹴り100×2
シャドウ。
トレーナーにミットを受けてもらった。今回はキックミット。
ジャブ、ワンツー、フック、アッパー、アッパー、右ロー、
右ミドル、左ミドル、前蹴り、蹴りのガード
とミット打ちをやった。ちょこちょこガードを上げることを指摘される。
蹴りのマススパー。
パンチのマススパー。これらのマススパーを結構多くやった。
次に、サンドバック、柱に固定されたミット。
サンドバックが終わると、首相撲をやらせてもらった。トレーナーが相手をしてくれた。首をとりにいっても、ビクとも動かなかった。まるで岩のようだった。タイの人らの首の強さは尋常じゃない。
離れた所からの膝を教えてくれた。ガードを上げて、手でプッシュして膝。また首をロックされたら、頭を押して、内側から取り返して膝蹴り。崩して膝蹴り。
スペイン人ともやった。自分とは対格差があるので、全然敵わなかったが、面白かった。次に、タイの子供ともやった。自分よりもだいぶ小さかったけど、やはり膝の打ち方はとても上手やった。僕の腹に膝がヒットする。対格差あっても届くらしい。
この子供からは、膝をキャッチして、左右に崩すのを教えてもらった。子供でも、ムエタイに関してはやはり上手で、ちょっと見ただけで、『違う、こうした方がいいよ』教えてくれる。
次に前蹴り50、コツは、つま先側で踏んで蹴る。手は歩くように腕を振り、前蹴りを放つ。
ミドルを2人で交互に蹴る餅つきみたいなのを教えてもらった。ミドル50×2を右・左。
シャドウ。
腹筋ベンチで50、リングで100。みんなでリングに上がって、腕立て15×3
で、この日の練習終わり。午後の7時30分。練習時間約3.5時間。
で、シャワーを浴び、晩ごはんを食べた。鶏のフライドチキン、野菜炒め、スープ、ご飯。
そして今、日記を書く。午後9時。
ポープラムックジム、ムエタイ修行2日目。
2月8日(火)練習2日目。
朝のランニングで凹む。
今朝は、昨日の反省を生かして、はりきって5時半くらいから起きてランニングに遅れないように準備した。
しばらく待っていると、6時半くらいになってようやく、子供2人と一人のタイの選手が現れて一緒にランニングに出かけた。途中までついていくが、徐々に離されていく。小さな子供には負けてられんと頑張るが、どんどん離されていってしまう。
なんとか、折り返し、給水をする。(給水は、トレーナーの人がバイクで持ってきてくれる。)
この日は、昨日のランニングで太もも筋肉痛、筋トレで腹筋も筋肉痛、それに加え午前午後の練習で、全身に疲れも溜まっていて、早くも身体が悲鳴を上げてきていた><
前の人らは、もうとうに見えなくなり、なんか凄く凹んだ。こんなランニングさえついていけなくて、上目指せるか。しかし、ここのタイの選手やタイの子供はスゲーな。
僕は、歩きを混ぜながらかなりのスローダウンして帰るのがやっとだった。
朝早く起きてのロングラン。。。
僕が高校のころ陸上部をやっていたのだが、冬休みに強豪校との鬼の合同合宿ってのがあった。長距離をやっていた僕らは早朝から13㎞のランニングがあって、周りの強豪校は軽くアップがてら走っているのに、全然ついていけず、合宿メニューでは全身筋肉痛だらけになった時の事を少し思い出した><。
ムエタイ朝練2日目。
帰ると、1人、2人と海外勢がアップをしていた。みんながみんなランニングしてる風でもないようだった。
膝蹴り200×2
サンドバック10分。
今日は、チョークディーに蹴りのミットを持ってもらった。かなりハードだった。
ジャブ、ワンツー、フック、ストレート、右ミドル、左ミドル、
前蹴り、肩を掴んでの膝、右ミドル連打、左ミドル連打、蹴りのガード、ミドル×50(左右)
とにかく限界近くまで、たくさんやった。もう体はかなりボロボロ。朝のランニングで右の足首が痛かったが、練習では支障はそうなかった。
後は、軽めにシャドウやサンドバックをやった。もう体力がない。
腕立てと腹筋をちょっとやり、
最後に蹴りのサンドバックを2人で交互に蹴る。50×2+10。蹴りの際は踵を上げる。ガードを上げる。そして強く!!
次に前蹴りを交互に50(左右)。これもガードを上げて。
だいたい10時くらいまで練習しただろうか。ランニングから、換算すると約3時間半。
今朝練習していたのは、自分含めて4人。朝練終わって、川べりでココナッツジュースを飲んで、その後、川でひと泳ぎした。『ワニが出るんだ』と言っていたから、少しビビりつつも、川へ飛び込んだのだった。
シャワーを浴びて、飯食って今に至る。川は海が近いのか!?塩の味がした。午前11時。
1時間近く昼寝をし、12時過ぎに起きて、洗濯をしておく。
のんびりとお昼休み。
気分転換に少しジムの周りを散策して写真を撮ったりした。
近くで、池のような所で何か養殖しているような所があった。エビでも養殖しているのかな?
しばらくしてジムへ戻って、コーラを飲み、マルコと川べりで会話をする。マルコはスウェーデンに住んでいるそうで、ポープラムックジムにきて今14日目で、あと15日たったら帰るそうだ。帰りはジムからバス停まで送ってくれて、そこから100Bでバンコクまでいけるらしい。という事を教えてくれた。午後1時25分。
もう一度昼寝をするが、疲れのせいか眠れなかった。午後2時半。
もう、残すところ後1日、明日が終われば、後は飛行機で日本へ帰る事になる。できる限りの事はやっておこう。今日、明日と2日しかない。
チョークディーもすごい人なのかもしれん。チョークディーの名前の入ったトランクスが飾ってあった。売られてるんだろうか?
今日は、新しい外国人が一人きていた。彼はカナダの人らしい。流石世界のスーパースター、ブアカーオがいるだけのことはある。ラオスの観光地じゃないけど、ここも海外勢で溢れていた(笑)
この日は結局ほとんど昼寝できず、3時半くらいから外でのんびりストレッチをして時間を過ごす。4時近くになると、チョークディーから、『ランニングだぞ~』と言われランニングへ。午後のコース5~6㎞くらいだ。他の海外勢は走っていないようだった。毎日朝夕と走っている風でもなさそう。
ムエタイ午後練習2日目。
帰ってくると練習は始まっていて、
膝×200。
シャドウ。
サンドバック10~20分。せっかくなので、蹴りを中心にやってみた。ミドル、前蹴り、膝、肘など。疲れの割にはだいぶできた。逆にランナーズハイ的な感じだった。
こんだけボロボロやと、気持ちの勝負。強めに蹴りを打ち込んでいく。
しばらくして、チョークディーのミットを受けてもらった。スペイン人と交互にミットをやる新しい形だった。チョークディーのミット打ちはハード。特に蹴りがキツイ。50連発をスペイン人と交互にやった。
ジャブ、ワンツー、ミドル、ニー、ミドルの連打、ワンツーの連打、蹴りの連打。
特別難しいことはしなかったけど、ハードに追い込んだ。
それが終わり、後は壁のミット、シャドウ、膝蹴りをこなす。疲れていたので、流し気味に休憩しながらやった。サンドバックで蹴りの50連打をやるが、かなりバテ気味だった。
その後は、首相撲を皆がやってるのを見ていた。チョークディーの首相撲がメチャクチャ強くて驚いた。身体のデカい外国人が全く相手にならず、崩されまくっていた。首の後ろに手をまわすロックが上手かった。
首相撲も中々自分達でやってるだけではいけないなと思った(日本で)。もっと基本的な動きを教えてもらいたいな。
チョークディーは竹の棒を持って身体の部位を指して、ここをもっと意識してと指導していた。中々日本ではそういった細かい所まで指導してもらえることが少ないので、凄いためになった。
最後にみんなで腕立て、膝蹴り、シャドウをやって終わり。その後各自で筋トレ。子供たちは、まだ練習していた。腹筋やって、懸垂やって、最後に子供と首相撲をした。
シャワーを浴びてから、晩御飯を食べた。
卵焼き、アジの煮魚、ブロッコリーやエビの入った野菜炒め、ご飯など。
部屋へ戻り、今日の日記を書く。午後8時45分。
こんなに格闘技を一日で練習したのは初めての経験だった。朝から3~4時間、午後3~4時間。自分はすでに、全身スーパー筋肉痛。だけど、タイの選手は平然とこなしちゃうんだろうな。こんな練習毎日やってたら、そら~強くなるわ~。
ポープラムックジム、ムエタイ修行3日目。
2月9日(水)練習3日目。
朝のランニング。
朝6時に起き、6時40分くらいから、ランニングに出かける。ブラジルの選手と一緒に走った。他の外国人は走ってこない感じだった。
しばらくすると、タイ人の子供が走って帰ってきた。この子らはホントすごい。毎朝普通に走っているんやろうな。子供たちは、学校に行く前のロードワークみたいだった。
ブラジルからの練習生は、ペドロといって年は18歳。12歳でキックを始め、15歳でムエタイに転向。ブラジルのサンパウロの近くの都市に住んでいるらしい。片言の英語ながら、やり取りを交わす。
この時いろんなことを教えてくれた。
トレーナーのチョークディーは、タイではブアカーオよりも有名で、4回ルンピニーチャンピオンになっているらしい。どうりで強いし、すごいわけだ。ちょこちょこ会話しながら進む。橋の所で5㎞らしい。ここで折り返し、往復すると10㎞になると教えてくれた。この日も全身筋肉痛だったが、最後やったので頑張った。
後半は、マルコが走ってきて合流。一緒に走った。朝から10㎞のランニングは、やはりけっこ~キツイ。
ムエタイ最後の練習。
ランニングが終わると、練習開始だ。
まずは、膝蹴り200(サンドバック)
バンテージを巻いて、グローブをはめて、サンドバック。かなり疲れていたが、ラストやし、気合を入れて蹴りやパンチを打ち込んだ。ミドル、ニー、前蹴り、エルボー。
次に、壁のミット。パンチを打ち込んでいく。ここは少しペースを落とし気味に。
で、ラストのメインイベント。チョークディーのミット打ち。
ジャブ、ワンツー。構えは、つま先側で立ち、アップライトに構え、やや重心高め、スタンス狭め、パンチは開かないように、上に打たないように。
ワンツー、右ミドル、右ストレート、左フック、右ストレート。
右ミドルの連打、左ミドルの連打。これがキツイ。左右50発ずつ。
ワンツー、右ミドル、前蹴り、ニー。ミドルの連打。ワンツーの連打。と限界まで追い込む。
周りも応援してくれて、『JAPANマサト!!』とスペイン人が声をかけてくれた。K1チャンピオンだったマサト選手は世界的にも有名なようで、少し誇らしく思った。日本人=マサトって事らしい(笑)
気合のみで、声を出し、根性の蹴りを放っていく。これがラストだ。
そして、ニー(膝)×100を『パワー』強く膝蹴りを100発打った。
なんとかやり切った。
後は、流し気味にやった。限界。。。
チョークディーはみんなのミット持ちをやって、かなり大変なはずやけど、難なくこなしていた。この人もやはりすごい。この日も、練習は10時近くまで続いた。
今日教えてもらった事に、蹴り足をキャッチされたら、飛び込んでの防御を教えてもらった。この日朝練していたのは自分、スペイン人、マルコ、ペドロ(ブラジル)とカナダ人の5人。今日は、タイの選手はいなかった。
体中筋肉痛だらけだったので、最後の筋トレは免除してもらいシャワーを浴びた。1日2食なのでお腹はとても減っていた。ご飯を食べ終わって日記を書く。11時20分。
今日はお昼の12時にここを発つことにした。ジムの人が車で乗せて行ってくれるみたいだ。
それまで、リングの横の川べりで、マルコやブラジル人のお兄ちゃんと一緒にいた。ブラジルのお兄ちゃんはi-phonをスピーカーに繋ぎ、音楽を聴きながら、目の前の川でルアーフィッシングをしてた。魚は釣れてなかったけど、いい感じの光景だった。景色はいいし、スロウないい空間。
マルコと話をし、カメラの写真を見たりして、ゆったりとした時間を過ごした。
そうこうしていると、チョークディーとタイ人の選手が帰ってきて、選手はサウナスーツを着て、ものすごい量の汗をかいていた。どうやら明日試合があるらしい。このタイ人も、ものすごいカラダをしてたし、おそらくメチャ強い選手なんだろう。
そんなこんなで、12時になった。最後、記念にチョークディーのサインをグローブに入れてもらった。チョークディー、とてもナイスガイやった。面白くて、愉快でいて、しかし練習はハードに追い込んでくれて、皆のケツを叩いてくれる。トレーナーとしては最高なのかもしれん。
チョークディーに『今日これで日本に帰ります。ありがとうございました。』と挨拶し、近くにいたペドロとブラジル人の2人にも挨拶し、ポープラムックジムを後にした
ここでも、少し慣れたころにお別れだ。ちょっと寂しいけども、メッチャいい経験ができた。
ジムの人に車で、電車の駅まで乗せてもらった。ほんとに『サンキュー、コープンカップ。』だ。
ポープラムックジムは、たった3日間の練習だったけど、ものすごい濃い充実した3日間だった。思い切っていってみてホントによかった。
例えるならば、ドラゴンボールでいう所の『精神と時の部屋』に入って修行してきた、そんな感覚だった。たったの3日間だったけど、日本での練習の何十倍もの経験が積めたような感触があった。自然に囲まれた環境で、ストレスなく練習に打ち込める環境があって、とても素晴らしい所だった。
普通の旅では、経験できないような超貴重な経験が積めたな。検索需要はない記事かもしれないけど、僕の中では最高の旅の締めくくりとなった。
列車で、チャチュンサオからマッカサンへ
駅で電車を待っている間に写真を撮っていると、ポープラムックジムの部屋の鍵がカバンに入っていることに気が付いた。
やっちゃった~。。。
駅前のトゥクトゥクに乗せてもらい、再度ジムへ向かった。途中、道に迷い地元の人に聞きながらも、なんとか辿り着き鍵を返す。再度駅まで、トゥクトゥクで連れて行ってもらう。(なんだかんだ往復で約1時間かかった)400B。
チャチュンサオからバンコクまでの列車は13Bと、とても安かった。
バンコク手前のマッカサン駅で降りることにした。それは、マッカサンから空港行きの列車があるからだ。空港行きの列車を調べると、明日の6時に始発があるらしい。明日の朝、その列車で空港まで向かうことに決めた。
今日は、この近くで泊まれるところを探そうと思うが、中々見つからなかった。一見ホテルらしい所を見つけるが違って、『スクンビットの方へ行った方がいい』と言われ、そちらの方面へ歩いていく。
人通りが多く、ポープラムックジムとのギャップもあり、なんだかストレスを感じた。リュックが重かったり、疲れていたのもあるだろうが。。。
けっこう歩いた。スクンビット駅を越え、右に曲がり、少し進んだ辺りで一軒のゲストハウスを見つけた。600Bと少し高かったが、これ以上歩いて探すのも嫌だったので、ここに決めた。
近くの飯屋で、チャーハンとコーラを頂いた。40B。
ゲストハウスに戻り、日記を書く。午後8時。
残金800Bと日本円1000円と1ドル。
無事帰れるのか。。。一応クレジットカードもあるし、もしもの時はなんとかなるだろう。
明日は朝4時半起きで早いし、なんせ疲れてクタクタだったので、もう寝ようと思う。
飛行機で、バンコクから日本へ。
2月10日(木)旅の30日目。最終日。
朝4時半くらいから起きだして、5時前に準備して荷物をまとめチェックアウト。
朝の暗い中、歩いてマッカサン駅を目指す。
朝早くから、町は動き出していて、屋台の準備等みんな動き出していた。コンビニで、午後の紅茶を買い、飲みながら進む。5時半くらいにマッカサン駅に着き、入り口が開くのを待つ。
5時50分になって、オープンした。電車の切符を買う。50B。予定より5分遅れで発車した。6時20分くらいに空港に着いた。空港では、思いのほか迷わずにすんなりと進めた。
行きの中部国際空港と同じ要領だった。荷物を預け、パスポートにハンコをもらって中へ入り、手荷物検査をすまし、中へと進む。
搭乗ゲートへ行くまでに、お菓子のお土産を買うことにした。タイバーツがもうなかったので、クレジットカードで支払う。乾燥フルーツを5つとバナナチップ(おまけ)を買い、搭乗ゲートへと向かう。
ゲートを降り、バスに乗り、飛行機へと進む。予定時刻通り、飛行機は飛び立った。
空の上から、外の景色を見たりしながら、進んだ。朝飯はお粥のセットで美味かった。小さいパンも出て、オレンジジュース、コーラなども出た。カメラの写真を見たり、備えつけの前の画面を操作して音楽聞いたりした。
そうこうしていると、日本へ近づいてきて、伊勢志摩付近の景色が見えてきた。あ~懐かしい。
鳥羽の島々が見え、海を越えて、渥美半島の方からセントレア空港へ向かっていく。そんなこんなで無事、日本に着いた。
ふぅ~。タイ・ラオス男一人放浪旅やりきったぞ。
終わり。
馬鹿野郎の冒険旅シリーズは、北海道編へと続く⇒『北海道自転車(ママチャリ)一周旅~①苫小牧市から浦幌町間~2011夏の記録~』
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