スモールハウス~3坪の土間をセルフビルド~

2021年5月7日

2014年7月。3坪の土間をセルフビルドしてみました。土間なので床は張らずに、シンプルに土のまま。柱と屋根があるだけの簡単な作りですが、ちょっとした雨を防げる作業場には適した空間となりました。そんな土間をセルフビルドした時の様子を紹介します。

木材の刻み。

材木の刻み。

まずは、土間の建物を設計して、建物の大きさ、寸法、屋根の勾配など決めて、柱、梁などを準備します。

祖父が大工だった工場に、使わなくなった木材のストックがあったので、主にそれらの木を利用させていただきました。設計した柱の長さに材を切り、ホゾを刻んでいきます。

柱のホゾは、鶏小屋スモールハウスなどのセルフビルドの経験があるので、何気に5回目。だいたい要領はわかっています。何でもやっているうちに自然とコツはわかってくる^^

今回使用したホゾは、簡単に柱の平ホゾと梁のホゾ穴だけですが、母屋のスモールハウスを建てた時は、もう少し丁寧にホゾを刻んで作りました。⇒初めてのほぞ組みづくり~スモールハウス編~

3坪の土間をセルフビルド。

3坪の土間をセルフビルド。

3坪のスモールハウスの裏に、3坪の土間を隣接する形にしました。土間といっても、三和土とかを作るわけでなく、単にもとあった土にままにしているだけです^^

タコで地面を突き固めて少し凹ませて、そこにバラスを敷いて、レーザーレベラーで水平を合わせてあげて、その上に基礎石をセット。そしたら、用意しておいた柱や梁のホゾを組み合わせて、基礎石の上に乗せていく。後は垂直を確かめながら、筋交いを入れて固めていきます。

だいたい私がセルフビルドする時は、いつもこの方式に落ち着いています。

3坪の土間の屋根まで出来上がる。

後は、屋根垂木を梁の上の乗せて、貫板を直行させて、波トタンを張って屋根の完成です。

明り取りに、母屋のスモールハウス側はポリカを使ってみました。これなら、わざわざ電気をつけなくても、自然光を利用して、明るい空間が作り出せます♪

2014年7月時点ではこんな感じ。

とりあえず、屋根のある作業スペースが確保できました。薪を置いたり、薪割りしたり、ポットに種まきしたりといい作業スペースに^^

3坪の土間の様子。

それから、ひと月経った8月の土間。

室内で調理に時計ストーブを使っていたのですが、夏場は流石に暑い事が判明したので、土間に移して使っていました。

現在は、土間におくどさんを作ったので、夏はおくどさん、冬は室内で調理ストーブを使っていますが、当時は、夏季だけ土間に調理ストーブを移動して、暑さ対策をしていました。

まだちゃんとした壁も作ってなく、換気がよく、涼し気なスリット状に板を張って使っていました(笑)

当時まだ、一号井戸で直径13㎝くらいの小さなもので水量も少なかったですが、一応井戸水もポンプアップして使えるようになっています。一見避難所のような暮らしですが、水があって、薪があって、寝る所があって、食べ物があれば、シンプルに生きていける。

一号井戸を掘った時の記事⇒『初挑戦~DIYで井戸掘りしてみました

スモールハウスに壁を作る。

スモールハウスに壁を作る。

しばらくは先ほどのようなスタイルで土間を使っていましたが、2015年1月、ちゃんとした壁を作成する事にしました。

壁は野地板を買ってきて、鱗状に設置してみました。鱗状に重ねることで、雨が侵入しない壁に仕上がります♪

間柱に2×4の木材を入れて、野地板を打ち付ける下地としてみました。

窓を作る。

窓を入れる。

外から見るとこんな感じの外観に仕上がりました。

明り取りに、窓を設置。窓は工場にストックしてあった、窓ガラスを使ってみました。なるべく買わずに、あるものを最大限に有効活用♪

自作の窓のレール。

窓ガラスの枠(レール)がなかったので、木材を当てがって、サイドに滑らせるように枠を作ってみました。

使わないときは、ここにつっかえ棒をはめておけば、外から空けることができなくなり鍵の代わりとなります^^もともとこの窓は縦にして使うものでしたが、横置きにして使ってみました。滑りが少し悪いですが、問題なく使えています。

木製の窓を自作。

3月、東側の壁にも着工。北側と同じく野地板を鱗状にしてみました。これは母屋のスモールハウスの壁とおそろになります。木製の格子状の窓は、時代劇風の窓をイメージして作りました。

これなら、わざわざ窓を買わなくても自作できるし、自然素材なので、見栄えもいい。窓は室内から横にスライドさせると、閉まるようにできています。

下の方に調理用ストーブの壁抜き煙突の穴を設置しましたが、これは引きがあまり良くなかったので、のちに、上部の窓を位置に変更する事となります。セルフビルドのいい所は、仮に失敗しても、自分でやり直せるところ^^

使いがっていいようにドンドン工夫して、バージョンアップできるのが、セルフビルドの醍醐味といってもいいかもしれません。

スモールハウスの土間の完成。

壁と扉をつけて、スモールハウスの土間が完成。

最後に、西側の壁に野地板を張って、3坪の土間の完成です。

シンプルに土のままの室内に、野地板で出来た壁が、自然素材が多く心地よく感じます。また扉も野地板を張り、とっては、剪定枝をビス止めしてみました。

この後、DIYで土間に五右衛門風呂を作ったり、おくどさんを作ったり、棚をこしらえたりと、バージョンアップしていく事になります^^