甘柿を使った干し柿の作り方~スライスと丸干しの2種~
甘柿が沢山収穫できたので、干し柿に挑戦してみました。色々と試行錯誤しながらも、最終的にはうまいこと干し柿を作る事ができました。
一個人の甘柿を使った干し柿の作り方ですが、少しでも参考にしていただけたら幸いです。
甘柿を使った干し柿の作り方
甘柿を使った干し柿の作り方は、大まかに言って2通りのやり方があります。
一つ目は、スライスして干すやり方で、ドライフルーツとかフルーツチップスといった感じの干し柿ができます。甘柿を使った干し柿としては、こちらのやり方が失敗が少なく、お勧めのやり方です。
もう一つは、渋柿で作るようなオーソドックスな丸干しタイプ。
こちらは少し、難易度高め。私の経験上、失敗したこともあるし、成功したこともあるので、うまくやればできるし、失敗するとカビだらけになる可能性もあります。
甘柿の干し柿~スライス編~
まずは、作りやすいスライスして作る干し柿から紹介します。
干し柿を作る時は、天気予報とも相談しながら、晴れが続きそうな日を狙って作っていきます。甘柿で作る干し柿は、渋柿に比べるとカビるリスクは高いので、なるべくカビないよう気を使ってあげます。
そして、晴れの日の朝のうちに作業をスタート。軽く柿を洗ってから、皮を向いていきます。
その際、使う柿ですが、熟していない柿を使っていきます。熟した柔らかい柿は、干す際に網にくっつき易いので、ある程度固い柿の方がベター。
皮を向いたら、輪きりにしたり、半月切りにしたり、ある程度の薄さに切ってあげます、
後は、干し網に乗せていけば、OKです。
よく日の当たる所で、シッカリ乾燥させてあげます。
夜間は、夜露が当たらないよう夕方になったら、軒下に移動させてあげます。
天気がいいと干して2日で、早くもこんな感じに。
網にくっついてしまうといけないので、一度ひっくり返してあげます。
干してから、6日目。薄めに切った所などは、かなり水分が飛んできました。
ボチボチ食べれますね♪
甘柿の干し柿のいい所は、そもそも渋がないので、干し始めてからいつでも食べられる所^^
甘柿のドライフルーツの完成
そんなこんなでスライスの干し柿が、いい感じに干しあがってきたら、パウチに入れて保管していきます。
スライスした甘柿の干し柿は、お菓子感覚で食べれて美味しく、お勧めの一品です。
自家製甘柿のドライフルーツの完成なり^^
完成したら、パウチに入れるか、瓶などに入れて保存します。
甘柿の干し柿~丸干し編~
次は、難易度が少し高めの甘柿の干し柿、丸干し編です。
こちらは、スライスよりもカビるリスクが高くなるので、より気を配って作業に挑みます
まず最初のポイントとして、干し柿を作る時期をなるべく遅らせる事。気温が高いとカビるリスクも高くなるので、あまり焦らず可能な限り時期を遅らせて気温が低くなったころを狙うのがベター。
また、スライスの干し柿と同様に、天気予報と相談しながらしばらく晴れが続きそうな日を狙って行います。
私の場合、10月は避けて、11月~12月くらいの間にやることが多いです。(11月でも雨が続いたりして、カビることもある)
干し柿にする用の柿を収穫する時は、頭の枝がTの字になるように残して、収穫しておきます。
この枝を残しておくことで、干すときに紐を結んで、丸ごと干すことができます。
洗って皮を剥く。
まずは、甘柿をざっと水で洗ってあげます。
洗ったら、ヘタを外して、包丁で皮を剥いていきます。
枝に紐を結ぶときは、巻き結びを使ってあげています。
分かりやすいように、ペンを使って説明していきます。2つ輪っかを作って、両端にでるヒモが輪っかの内側にくるようにしてあげます。そしたら、結びたい物に通して、
両端の紐を引っ張ってあげると、固定されます。 簡単で使いやすく、この結び方覚えておくと、いろんな場面で応用できます♪
カビない工夫。
ヒモが柿に触れにくいように、横に吊るすようにしています。
これなら、紐に触れる部分が少なく少しでもカビにくくなるはずです。
この時は、12月の頭に挑戦した時の様子。
縦に吊るすと、紐が柿に触れる面積が多くなるので、その部分からカビてきます。経験者は語る。
このやり方の時は、ほぼほぼ95%くらいの干し柿がカビてダメになりました(苦笑)
もう一つのポイントは、底に窪みを作らないように注意します。
以前は、底を綺麗にするために包丁で少しえぐったりしてたけど、少し残ってもいいので、凹まないようにしてあげます。
えぐるとそこがカビ易くなるので、要注意です。経験者は語る。。。
干した場所は、日が1日通してほど良くあたる南側の縁側にしました。干す場所は、洗濯物がよく乾くような場所なら、同じ干しものなので、よく乾きいいのではないかと思います。
プラス雨の当たりにくい軒下がベスト。
途中経過。
干して2週間後。
時間を見つけては、柿を吊るして、こんな感じに。この年は、甘柿が沢山収穫できたので、大量に仕込んだのでした♪
干して一か月後。カビることなく、順調に乾燥中。
ほっ。11月に比べると気温が低かったり、日が短い分乾燥具合は緩やかですが、カビることなく、少しづつ乾燥しているようです^^
いい感じ。表面が少し乾燥してきて色が白っぽくなってきています。
甘柿の干し柿のいい所は、当たり前ですが渋がないので、渋が抜けるのを待たなくても、甘くて食べられる所です^^
丸干しの方は、外側は軽く干されて、中がグチョっとした感じで、甘さが少し濃縮されて、普通に美味しかったです。
また、ある程度表面が乾燥してきたら、揉んであげると乾燥が早まります。揉むことによって、中の水分が外側に回って、飛びやすくなります。
この揉むのも、タイミングを気を付けます。雨の日や曇りの日でなく、晴れの日を狙って揉んでいきます。
少しでもカビにくいように気を使います。
甘柿の干し柿、完成!!
1月13日。そんなこんなで、カビずに順調に乾燥も進み、いい感じに干しあがってきました。
甘さが濃縮された、甘柿の干し柿完成なり♪今回は、ほぼほぼカビることなく順調に乾燥できました。冬の間中、食べられるオヤツの自給自足なり^^
柿の皮利用&雨の日の室内乾燥~追記~
2022年に甘柿の干し柿を作った時の経験を追記しておきたいと思います。少しでも参考にしていただけたら幸いです。
雨の日は、室内に移動
11月下旬の雨の日に、縁側の軒下に丸干ししている柿にカビが発生し始めたので、雨の日は室内に移動するやり方を採用してみました。
新たに、室内に干し柿が吊るせるようビスを打ってこんな感じにしてみました。サーキュレーターをセットして、送風して乾燥を促しカビの発生を防ぎます。
甘柿の干し柿は11月くらいの気温だと、雨が降るとカビるリスクが一気に高くなるようなので、この方法を採用した方が良さそうです。この方法を採用して以来、上手く甘柿の干し柿作れるようになりました。
干した柿の皮を利用
また2022年の甘柿を使った干し柿づくりは、柿の実と一緒に剥いた皮も一緒に乾燥させておき、保存する際に一緒に瓶に入れる方法を採用してみました。
この方法は、中国で干し柿に白い粉を吹かせるために使っているのだとか。
保存して寒さを経験し、1月になった頃に、薄っすらと白い砂糖の結晶のようなものが現れ始めました。売り物のような綺麗な白い粉ではなかったけど、確実にカビではなく触るとガリっとした糖の結晶っぽい感じです。
また柿の皮と一緒に瓶に入れて保存する事で不思議と干し柿がカビることなく、いい状態で保存できていたので、これは大発見。どうも干した柿に皮には、防腐剤的な役割もあるようです^^
これなら乾燥材を入れなくても、干した柿の皮を入れておくだけで、OK♪
自然素材で、見た目もいいし、無駄もなく利用できるのでお勧めの保存方法です。
また、使い終わった柿の皮は、ミルサーで細かくしてから、煎ると柿の皮茶も作れます。
詳しい作り方は、こちらの記事で紹介しています⇒【自家製で美味しい】柿の皮を使ったお茶の作り方
最近のコメント