【自給自足的な】無農薬栽培の田んぼづくり

2025年6月28日

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無農薬栽培の田んぼ~田植えからの成長~

線付け、田植え

田植えをするときは、自作の線付け器を使って、30㎝おきに線を引いていきます。

この線を引く作業も、少しコツがあって、田んぼの水をさっと落として、すぐに線を引くことが大事なように思います。水が多すぎると、線がどこかわかりにくく、乾き過ぎると土が固くて線が引きにくいし、ベストな水加減が大事。

苗取り(時間がかかるので)をしながら、なるべくベストなタイミングを狙って、栓を引いていきます。縦横30㎝の正条植えになるようにしてます。

こうする事によって、後で除草機に入る時に、縦方向と横方向に除草できるため、除草効果が格段に上がります。

田植え

田植えの時は、この線が交差した所を目印に、苗を植えていきます。

線引きは水を落としましたが、田植えをするときは、田んぼに少し水を張ってやると苗が植えやすいし、活着が良くなります。この水加減も少し難しいのですが、多すぎると植えるための線が見えにくいし、少なすぎると植えにくい。

以前は一か所に1本植えを試してましたが、最近は一か所に苗を2~3本前後植えるようにして、作った苗をだいたい使い切れるようにしています。

私の作る苗では、そんなに分けつの多い立派な苗ではないし、ある程度多く植えて、物理的に数を植えてやった方が、収量も上がるだろうし、なんせ作った苗を沢山余らせるより使ってあげたいそんな考えに至りました。

苗代部分の代掻き&田植え終了。

苗が全部取り終わったら、最後は苗代部分の代掻きをおこないます。

ディーゼル耕運機を使ってもできるし、機械を使わずに人力でよつ鍬を使って耕してもできます。やってみると、意外と人力でもできちゃいます。水の力で、思ったより楽に代掻きできるようです。

自作のエブリで均してあげたら、こんな感じに。なんちゃって職人の技が光ります。

代掻きをしたら、土が落ち着く翌日に、残りの田植え。最後の線付け。

縦、横と入ってあげ、30センチの正常植えで植えていきます。広々とした空間を確保してあげることで、薬を使わなくても、病気なく健康に育てることができます。

最後の苗代部分も植え終わった~^^よっしゃ。

4回の手押し除草機。

田植えが終わったら、だいたい5日おきに手押し除草機に入ります。

計4回縦、横、縦、横と押していきます。

水を張って、代掻きした所から、水田雑草達がスタートしだすので、それに合わせて、除草作業をおこなっていきます。代掻きから1週間後くらいには小さなコナギが芽を出してくるので、その頃から除草機を通して、土をかき交ぜる事が大事です。

一回目は、苗かごを腰にぶら下げて、補植しながらの除草機。欠株してる所や間違ってヒエを植えてる所など(これが恥ずかしながら、ちょくちょくあります)を植え直してあげます。

条間30cmに合うような手押し除草機を用意してあります。縦横30センチの正常植えなので、縦にも横にも除草機を押せるので、除草のロスが少なく、効果大です。

こういった機械も中古で、ヤフオクなんかで、探せば結構安価で購入できます。

除草機を通してあげると、小さな草の芽が浮いてきます。ぱっと見全然草が生えていないようでも、小さな草の芽がスタートしているんだな。

2回目の除草機は、横方向に。

3回目の除草機は、また縦に入ってあげます。

この頃になると浮草も徐々に増えてきました。

4回目の除草機が終わった後の除草は、この浮草効果やカブトエビの濁り水などの遮光効果に除草作業はバトンタッチ。後は、水管理をしっかりおこなって、雑草対策とします。

生育初期のここまでをしっかりと手をかけたら、後はそんなに手をかけなくとも、自然と元気に育ってくれます。

稲の生長記録。

7月上旬、THE 浮草マルチ。

7月下旬。この頃になると一気に分げつして、株数が増えてきます。

8月上旬、出穂しかけ。

足元は、こんな感じ。無農薬でも、草もいい感じに抑えられています。ここまでくると稲が完全に優先化してくるので、草にも負けることはまずないでしょう^^一安心。

8月下旬、少しづつ頭も垂れてきました。

9月下旬、稔りの秋。ボチボチ収穫が近づいてまいりました。

無農薬栽培の田んぼの収穫。

バインダーでお米の収穫&はさがけ。

10月5日、バインダーを使っての稲刈り。ちなみにこの機械も以前に、ヤフオクで購入。ウチにある農機具ほとんどが中古品です(笑)

まずは、ハサがけをたてる所を中心に刈り取っていきます。一条刈りのバインダーです。

バインダーというのは、刈り取りと結束を同時にしてくれる優れもの。田んぼを始めた当初は、手刈り、手結束してた事もあるので、この機械の有難みはよくわかります。

ジャンジャカ刈っていきます。

刈っては、運んで、ハサにかけての繰り返し。

10月上旬。3日かけて、刈り取り&ハサがけ、無事に終了いたしました。

しばらく天日を利用して、お米を乾燥させていきます。

天日乾燥&ハーベスターでの脱穀。

例年だと、9月に雨が多いので、その9月を避け、10月にハサがけ乾燥できるように狙っていましたが、今年は10月も結構雨が多くて、中々乾燥が上手くいきませんでした。あと、いつもハサがけの時に心配なのが、台風の到来。今年もやはり直撃しました><

建築用の足場を利用した稲架掛けは丈夫で台風にも強い。数束落ちただけでした。

10月も後半に入り、ようやく秋らしい晴れ間が続くようになってきました♪これでやっとお米が乾く^^

乾燥具合は、お米のもみ殻を取り外して、玄米を口で齧って、カチッと音がしたらだいたいOK。

ハーベスターを使っての脱穀。

はい、この機械も中古品です。農業を始めるのに、初期投資がかなりいるというイメージがあるかもしれませんが、自給的なお米作りなら、安価な中古品でも十分活用できます。この機械は、確か、2~3万だったかな。

ハーベスターの機械は偉大。丸1日で、全てのお米の脱穀終わりました。

大昔は、足踏み脱穀、唐箕とやって籾に分けてた作業を一気にやってくれるのだから、超画期的なマシーンだと思います。今はもっと便利なコンバインというものがありますが、最新式と比べるのでなく、旧式と比べることで、今あるものでも十二分に足りていると自然と有難みが湧いてきます。

今年の収穫高。

網のコンバイン袋に収穫しておいたお米たちを紙体に袋詰めして&計測。

全部で11袋。30キロの袋ですが、籾のままなので、重さは20キロくらいになります。玄米にするとだいたい一袋15キロくらいになります。15×11=165キロ

この後は、米庫に入れて、保管してあげます。そして、食べる前に籾摺り精米してと続きます。それらの様子は、別の記事で紹介しています。

今年は、ちょっと不作気味でした。去年のお米がまだ残っているので、それらも足したら、なんとか1年分のお米にはなりそうです^^ けど、何はともあれ自給自足の要、主食のお米をゲット。