北海道自転車(ママチャリ)1周旅~⑥せたな町→函館市間~2011年夏の記録~
今回は、北海道自転車(ママチャリ)1周の旅の16日目からの話。この旅は苫小牧から反時計回りに自転車のみで海岸線を回り、テント泊しながら、北海道1周を目指している。昨日はせたな町の三本杉海水浴場で、綺麗な星空の下テント泊したのであった。
その翌朝からの話である。
16日目。せたな町→上ノ国『チョコバナナアイス』
2011年7月26日。せたな町の3本杉岩の浜を5時50分に出発する。今日は少し遅めのスタート。
今日は最初に山を越えていく。ゆるやかな登りで一見わからないが、知らない間にずいぶんと上っていた。
朝飯に昨日買ったパンと、セイコーマートのコンビニで、すじこのオニギリを食べ、パイナップルジュースを飲んだ。パンに、オニギリ、パイナップルジュースと少し組み合わせが悪いように感じた。案の定、しばらく走っているとお腹を下したのだった。。。
この辺りは、田んぼもやっている所も多く、少し懐かしい風景だった。
午前中は快晴だったので、気持ちよく走った。
トンネルを越えると後は下り坂やって、少し走るとまた海沿いの道に出た。
ここら辺の海もやっぱり綺麗で青かった。感動しながらも先へ進む。
今日は朝が山だったのと朝スタートが遅かったので、ペースはゆっくり目。10時半現在で、今日の走行50㎞くらい。
もうしばらく走り、コンビニ(セコマ)で弁当を買って、昼ご飯を食べて休んでいるとトラックのオッちゃんになぜかアイスを頂いた!!お~ラッキー♪
冷凍の商品をコンビニへ配達しているオッちゃんで、アイスを持ってきてくれたのだった。チョコバナナアイス。よ~く見ると、下のプラの部分が少し割れていたので、『そうか~だからくれたのか~』と感づいたけど、わざわざ見知らぬ旅人にアイスをくれるなんて、なんていいお方なんだ。
たまたまのアクシデントからのラッキーだったかもしれないが、そうそうあることではない。こういった偶然のラッキーは大事にしたい。なんとなく、いい傾向だと思う。オッちゃんにお礼を言うと、『気を付けて』と逆に声をかけてくれた。
今日は、気分は良かったが、昨日140㎞走ったせいか、少し疲れ気味だった。なので今日は、早めにキャンプ地につき、お風呂と洗濯を終わらせて、ゆっくりしようと思った。
しばらく海沿いを走り、町の近く以外は車もかなり少なく、走っていて気持ちいい通りやった。江差町に入り時間もまだ、3時前。少し時間に余裕もあったので、姥神大神宮に立ち寄ってお参りしてみた。
神社はなんか心が洗われる。風情があっていい感じの神社やった。
まだ時間もあったので、もう少し先の上ノ国を目指す。しばらく走り上ノ国に着くが、お目当てにしていた花沢温泉が定休日だった!!うそ~ん、ショック><
まだ、時間は3時半。町のおばちゃんに風呂屋やコインランドリーないか尋ねるが、ないらしい。ち~ん。
飯屋に行くのもまだ時間早いし、今日はスーパーで晩飯を買って、適当な浜で食べることにした。上ノ国の4㎞くらい続く浜で、晩御飯を食べ、ここにテントを張ることにする。今日は野宿なり。
本当は風呂に入りたかったが今日は我慢。できれば明日は、洗濯もしたい。
ここの海も青くて綺麗だった。また、この浜は小さな丸い石ころが多くとても綺麗だったので、なんとなくいいなと感じる石を12個ほど拾った。北海道のパワーが詰まったパワーストーンなり。
この夜も星が綺麗だった。
今日の移動。せたな町→上ノ国・・・移動距離100㎞
今日は、独り言はでなかった。
17日目。上ノ国→知内町『感動の再会。』
7月27日。今日は5時までゆっくり寝て、6時出発。荷物をまとめ走り出す。
昨日の夜は結構暑かった。北海道でも一番南の方に入ってきたからだろうか?朝ごはんに昨日、買っておいたパンを食べ、水も飲み切りなくなった。
しばらく走り、トイレのあるPAへ立ち寄る。オバちゃんが掃除してて、少し挨拶して話をしていたら、お茶。冷たいお茶を2本もくれた。おお~、ありがとう。
昨日に引き続き、ラッキーな出来事でした。しかもちょうど自販機も全然ないゾーンだったので、非常に助かった。絶好のタイミング!!ありがとう。
なんとなく、いいことも悪いことも自分にとって必要なことなんじゃないかと思った。
ここら辺も海が綺麗な所で感動しながら先を目指す。
少し走るとこんな看板を見つけた。
熊出没注意!! この海岸一帯にヒグマが出没しています。充分注意してください。
って、昨日テント泊してた浜も危なかったかも。。。(苦笑)
緩い坂を繰り返し、10時前に松前町についた。
ここには、松前城があった。今日はそんなに距離走る予定ではなく余裕があったので、立ち寄ってみることにした。城に入り、色々展示物を見たりした。
さらに先へ進むと北海道最南端の白神岬へ。
北海道最南端制覇!!
白神岬を越えると福島町に入った。横綱の里の道の駅がある所のセイコーマートで親子丼を食べて、お昼休憩をする。
近くの青函トンネル記念館にも寄った。
ここからは登坂が続くので、ローソンでコーヒーモナカアイスを食べて、気合で坂を上る。この日は暑くて、坂を上ると汗だくになっていた。
『ああ、早く風呂が入りて~』
福島峠、標高160mの割には随分と上った感じがした。坂を上りきり、トンネルを抜けると下りだった。
下りは楽ちん、楽ちん^^知内町に入り、もう少しで『しりうちの道の駅』って所で、1人のチャリダーとすれ違った。
『あっ、どっかで見た顔。。。』
通り過ぎて、しばらくして立ち止まり振り返ると向こうも同じように、止まってこちらを振り返っていた。そう、このチャリダーは3日目にうらほろ森林公園で一緒にキャンプをした先輩チャリダーだったのだ。
『あの人や!!』
お互いに気が付いたようで歩み寄る。感動の再会。
彼も北海道を自転車(ロードバイク)で1周しており、彼は僕とは逆の時計回り。お互い海沿いの道を1周しているわけやから、会う可能性はあるわけだけど、まさか再会できるとは思ってもいなかった。ちょうど2週間ぶりである。
久しぶりのまさかの再会に、いろいろ話をした。なんか、すげ~嬉しかった。聞くところによると、彼は、船で青森にも寄っていたらしい。
そんなこんなで、パワーアップして、また先を目指す。
知内町のキャンプ場を探すのに少し苦労するが、川沿いにキャンプ場を発見した。ファミリースポーツ広場0円。
テントを張る前に、風呂屋に行くことにした。こもれび温泉350円。お風呂はやっぱり気持ちがいい。昨日お風呂に入ってないだけに、お風呂の有難みが身に染みる。熱めのお風呂で最高だった♪体を洗い、頭を洗いサッパリする。
温泉施設にマッサージするブースがあったので、やってもらった。全身コースで40分。すごい丁寧にやってくれてよかった。結局1時間くらいやってくれたように思う。疲れもだいぶ取れた気がした。
この町にもコインランドリーがなかったので、しょうがなくコンビニでパンツの替えを購入。晩飯にパスタとソーメンを買って、キャンプ場で食べた。
車でキャンプに来てたオッちゃんと話をする。オッちゃんは2年くらい日本中を旅してるんだとか。神戸の人やった。
今日の独り言。
- あんまり先の事を考えていてもしゃーない。
- 常日頃から、この向上心を持ち続けること。
- 何があっても、勉強、勉強、勉強。
- 1人はけっこう寂しいもん。
- キツイ坂は毒素が抜けてけ、抜けてけ、と吐き出していく。
- 全ては、自分に必要なこと。
今日の移動。上ノ国→知内町・・・走行距離90㎞
18日目。はるばる来たぜ、函館。
7月28日。5時過ぎに起き、雨が少しパラついてきたので軒下へ避難。テントを片付け準備をしていると、横にテントを張っていた自転車旅のお兄ちゃんに話しかけられて色々話した。
彼は折り畳み自転車で回ってて、札幌の人やった。2泊3日の旅で、ちょうど旅も終わりで帰るところだったそうだ。
僕は自転車旅のあるある話で、『トンネル怖いですよね~』と話しかけていたら、
『これ、差し上げますよ~』って言って、小さなライトを頂いた。
お~助かる助かる。ありがとう!!これがあれば、トンネルもそんなに怖くない。
なんかこれで、3日続けて人に何かもらっている。なんかそういう感じになってきている。
詳しく解説しておくと、トンネルを自転車で走っていると、後ろから追い抜いていく車が怖いこと怖いこと。トンネルの中は音が反響するので、後ろから大きな音で車がだんだん近づいてくる。トラックなんかは特に怖い。自転車に気付いていなかったら、ひかれてまうんでないかと思うほど><
色々話をして、ちょい遅めの7時にスタート。お兄さんに『ありがとう』とお礼を言い出発する。少し遅めの出発だったので、少し急ぎ気味に走る。
木古内町のサラキ岬あたりで、珍しい貨物列車が走っているのを見かけた。こんな長い貨物列車は見たことがないぞ。これも北海道ならではなんやろうか!?思わずパチリ。
また、北斗市ではこんな変わった光景を見かけた。
旅してるときは、何かもわからず写真を撮っていたけど、ブログに上げるにあたって少し調べてみました。
それで分かったことに、これは『海上桟橋』と呼ばれていて、セメント工場で作られたセメントを船に積み込むためのもので、中をベルトコンベアが稼働しているんだとか。ここら辺は浅瀬が多いので、2㎞先までしか船がはいって、これないらしい。ってことで、この橋は2㎞も続いている。
ちなみに、奥に見えるのは、函館山。
函館市近くになり、コインランドリーを発見。今日の目的地のキャンプ場にコインランドリーがないことを確認できたので、ここで洗濯をやってしまうことにする。乾燥まで入れて、洗濯700円。
待ってる間に近くを散策し、近くのラーメン屋さんに入った。塩ラーメンと餃子、ご飯セット850円を頼んだ。なぜか、チャーシューをサービスしてくれた。
うお~、マジで感謝。
どうも僕が、北海道を自転車で周ってるってことで、サービスしてくれたらしい。感動(涙)
そう、ここんとこ何か少しそういう感じになってきている。
自分自身、人と話やコミュニケーションとることが自然とできてきてるし、いい傾向ではないかと思う。(普段は口下手な人間である。)
洗濯も終わったので、函館の市内を抜け、先を目指す。コインランドリーで1時間近くかかったので、少し焦り気味。
ここからの278号線はずっと向かい風やった。ギアを1とか2にしてトコトコと走る。
途中ふれあい湯遊館というお風呂屋さんによってから、もう少し進んだところにあるキャンプ場へと進んだ。道の駅なとわ・えさんにあるキャンプ場、300円。
キャンプ場にはオジサンチャリダーがいて、少し話をした。
近くの食堂で、バター焼き定食を食べる。1200円。少し贅沢した。この食堂には、猫がいて可愛かった。トラ猫で綺麗な猫やった。店のおじさんとも色々話をした。
帰りのローソンで、水を買いテント地に戻り、日記を書く。
そういえば、ママチャリの荷台に付けている後ろの箱がだいぶ破れかけてきていた。ボチボチ直したいな~って思っていたら、キャンプ地の道の駅につく手前で、ホームコンビニツルヤってのを発見。超グッドタイミング。ありえん、こんな所にあるか!?
割りばしと結束バンドで継ぎはぎして補修した。なんとかもう4~5日だけでも、もってほしいと思う。
必要なものが、そこにある。そんな感じになってきた気もする。
今日の独り言『素直な言葉を表す。』
今日の移動。知内町→函館市日ノ浜町・・・走行距離90㎞
気がつけば、北海道1周の旅も終盤戦。途中下がり気味の所もあったけど、なんだかんだ終盤戦いい流れになってきました。すべては、心の持ちようや行動次第で、周りに起きる出来事が変わってくるのかも!?
ついに次回は、北海道の旅も最終回。旅の終わりは、いつも少し寂しいもんだけど、この旅もやりきったるぜぃ。
さすらいのお勉強野郎の北海道自転車(ママチャリ)1周旅は、あともう少し続く。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません