北海道自転車(ママチャリ)1周旅~②浦幌町から羅臼町間~2011夏の記録~
今回は、北海道自転車(ママチャリ)1周の旅の4日目からの話。この旅は苫小牧から反時計回りに自転車のみで海岸線を回り、テント泊しながら、北海道1周を目指している。昨日は、浦幌町のキャンプ場で出くわしたチャリダーと仲良くなったり、ママチャリの荷台にプラのボックスをつけたりしたのだった。
そして、翌朝。
4日目【雨とポンチョと健康サンダル】
2011年7月14日。今朝は少しゆったり目の6時くらいに起床。
昨晩から雨が降り始め、今日も1日雨が降るようだった。今回の旅で、初の雨。少し躊躇するが、止まっていてもしょうがないので、雨の中先へ進むことにした。
テントを片付け、昨日ママチャリの荷台に新しくつけたボックスに荷物をまとめ、出発の準備をする。プラのボックスなので、雨で荷物が濡れる心配もいらない^^雨降り用に持ってきておいたポンチョを身にまとい雨の中先を目指します。
先輩チャリダーと記念撮影をパチリと1枚とり、お互いの道へ(それぞれ逆回り)と出発する。良い旅を♪
この日は9時出発。
走り出すと、リュックを下したせいか、少し走り易く感じた。また、自転車のギアの使い方も4日目にして、やっとつかめてきました。変なプライドは捨てて、上り坂ではギアを一番軽いものに落とす。足になるべく負担のかからないようにギアを選んでいくことが、自転車の長旅では大事なようだ。
今日は38号線をひたすら進む。最初の山を越え、音別町のスーパーで少し早めのお昼休憩。地元のオッちゃんと色々話しながらメシを食ったりした。
この先は海沿いの道で、走り易い道だった。雨も少し止んできて、ポンチョを脱いで先を目指す。そんなこんなで夕方の4時くらいには、釧路市に到着。
この時間帯になるとそろそろ、キャンプ地や晩飯の事を考えながら移動します。本道をそれた海沿いの方にキャンプ場があったので、そこを目指す事にした。途中の道であったラーメン屋さんで味噌ラーメン特盛を食べて腹いっぱいに♪
その後、キャンプ地に到着したのはもう7時近くで、うす暗くなりかけていた。海沿いの森の中、砂利道を進みまったく人気のいない所で少し(かなり)怖かったが、今さらほかの所も探せないので、覚悟を決めてここでキャンプをする。キトウシ野営場0円。
1日目にも野宿してるんだけど、この日のテント泊には何故だかだいぶビビった。町とか人が多いところは、それはそれで安心感があったのかな!?自然の中に一人だけというのは、けっこう怖いものである。けど、まあ明日の朝までの我慢。
今日の独り言『なりふり構わず、やるしかない。突っ走れ。俺ってアホや~ん、ってぐらい開き直って突っ走れ。その方が楽しくなれる。
雨の中、健康サンダルにポンチョ、改造ママチャリで走りそう思う。』
雨だったこの日は、写真少な目。テントを張っていると、もう7時半この日は、速攻で寝ることにした(笑)
本日の移動。浦幌町→釧路町・・・走行距離90㎞
5日目【別海のキャンプ場へGO!!】
7月15日。この日は7時出発。
国道まで戻る海沿いの道は坂が多く大変だったが、なんとか坂ゾーンを超え、44号線へ入る。しばらく走って厚岸町のグルメドライブインで少し早かったが昼飯を食べることにした。(この先のルートにお店がなさそうな気がするので)豚丼+カキ+お代わりライスを食す。
少し贅沢したが、美味しいものをたくさん食べると疲れの回復も早い。ご飯を食べて、旅人のHP→ヒットポイントも回復である(笑)
もう少し国道44号を進むと、別寒辺牛湿原あたりだったかな?な、なんと、湿原の神、タンチョウを発見!!
夏場は湿原で、子育てをしているんだとか。右のほうに見える黄色っぽい子は、おそらく子供だと思われます。
北海道の自然マジ豊かで、大感動^^いい自然環境が残っているんだな。
また、馬が放牧されてたり♪さすがは北海道^^北海道の風景は、一味違うぜ。
この日も雨が降ったり止んだりで、ポンチョを着たり、脱いだりしながら前へ進む。雨の中進むのは、夏とはいえ少し肌寒い。この日はツーリングマップで見つけた別海のキャンプ場を目指します。
道中、初の徒歩ダーを発見。歩いて北海道回っているのかな?
北海道を回っていると、いろんな旅人がいてほんと面白い。私も昔、沖縄を歩きとヒッチハイクだけで回ったことがあるので、懐かしく思うと同時に、歩きも大変だろうな~と密かにエールを送る。頑張れ~。
(その時の日記は、こちら⇒『沖縄本島1周ヒッチハイクの旅』)
もう少し自転車を進め44号から243号へ。だだっぴろい高原のようなところを抜け、別海の町にたどり着いた。時刻は午後5時くらい、途中ホームセンターに立ち寄りカッパを購入。(雨対策&防寒を兼ねて)
無事キャンプ場にたどり着き、テントを張る。別海ふれあいキャンプ場、500円。
晩御飯は近くのコンビニ、セイコーマートでかつ丼とおにぎりを買って、テントで食べた。このセイコーマートのお弁当がコンビニとは思えないクオリティで美味しいのであった。レジ横のホットシェフってコーナーがあって、店内で作ったものが売られている感じで超おすすめ。道中、何度お世話になったことか。
キャンプ場の近くの風呂屋によって、疲れを癒す。
風呂上がりに、マッサージしてくれるブースがあったので、思い切ってやってもらうことにした。というのも、太ももの筋肉痛はすでにマックスに来ていたし、全身の疲れもかなりたまっていたのだった。お試しコースで20分の所を特別に1時間近くやってもらえるという超ラッキーに遭遇。自転車旅効果!?
マッサージ屋さん本当にありがとう、感謝。お風呂とマッサージで、ヒットポイントかなり回復したのであった。
今日の独り言『雨でも工夫しながら進んでいく。雨から教わることもある。』
本日の移動。釧路町→別海町・・・走行距離110㎞
6日目【羅臼温泉へGO!!】
7月16日、4時半起きの6時半出発。朝、あんパンを食べていると、ちょっとしたスキにカラスにパンをつつかれてしまった><やられたー!!
近くのセイコーマートでおにぎりとパンを買って食べ直して、先を目指す。海沿いの道244号に出て北上する。この日も自転車をこぐ際にケツが痛かった。なかなかこれだけは、慣れないものだった。
昼前にセイコーマートで、焼き鳥丼を食べる。これも、また美味し。
途中、ポー川史跡自然公園に立ち寄る。
竪穴式住居の遺跡や歴史民俗資料館などで北海道の開拓の歴史や昔の人の暮らしぶりなどを見て、すごいためになった。昔の人は人力や動物を使ったりして、全部こなしていたのだからすごい。
そのあと244号から335号へ移り海沿いの道を進む。羅臼の町のとある商店に立ち寄り、『プラの結束バンドみたいなのありますか?』と聞くと、100本入りのものがあったんだけど、
『これおばちゃん使いかけてるから、分けてあげるわ』と、ただでくれた。
うそ~ん、そんなことってある!?北海道の田舎のおばちゃんの人の良さ、アバウトさに、ビックリポンでした(笑)
ちなみに結束バンドは、自転車の荷台の箱の固定にとチャリダー先輩から頂いたのだった。念のため、替えのストックを持っておきたかったので、探していました。
結束バンドって、こういうのでカチカチカチっと止めるやつ。どこのホームセンターにもだいたい置いてあるので一袋持っておくと、何かと役に立つように思います。
さらに先を進み、知床峠の麓の町に到着。もう少し行ったところに今日、目指すキャンプ場があるので、ここらでご飯をすましておくことに。ここのところハマっているセイコーマートのホットシェフコーナーでカツカレーを買い、近くの川べりで座って食べる。
335号から334号へと入り、知床峠を少し上っていくと、
午後4時くらいに、羅臼温泉野営場に到着した。キャンプ300円。
キャンプ場内にはこんな看板がある。
『ヒグマに注意。知床半島はヒグマのすみかです!!このキャンプ場はヒグマの生息エリアの中にあります。皆さんが安全に利用できるようルールを守りましょう。』
マジかよ~こえ~。。。夜中ヒグマにテント襲われたらどうしよう!?なかなかスリリングなテント泊になりそうだ。
キャンプ場の道を挟んだ目の前に、熊の湯という名の露天風呂があったので入りにいった。
雰囲気のある橋を越えて、少しいったところに露天風呂がある。ワクワク。
景色、お湯の質、温度(熱め)、隣の川ともにいい感じで、超気持ちよかった~。最高な気分^^しかも、無料なり。今日も頑張って走ってきてよかった。今までで一番最高なお風呂になりました♪
お風呂につかりながら、居合わせたどこかの旅人お爺さんと話をした。
お爺さん曰く『止まってちゃいかん。じっとしとってはいかん、動かな』
お爺さんは、もともと椎間板なんとかで腰が悪かったんだけど、四国88か所巡って治ったんだとか。北海道も何回も来ているらしく、なんとも愉快なお爺さんだった。
風呂場から戻り、テントを張っている時に、カラスにパンを一個盗られてしまった。朝のキャンプ場に次ぎ2回目だ。またしても、やられた~><。キャンプ場あるあるなんやろか。。。
まだ6時半だったけど、今日は早く寝ることにした。どうか、熊に襲われませんように~。恐る恐る床に就く。
今日の独り言『ポジティブマンになるには、行動的に考えること。行動し事を成し遂げて進んでいくうちに、おお、俺ってやっぱできるやん。と自信が湧いてきて、自然とポジティブな考えが湧きやすくなる。
動かずに頭で考えたり、いくらそういった類の本を読んだり、言葉を唱えても効果は少なく、行動していく中でこそ、生まれてくるのがポジティブマン。行動あるのみ。』
本日の移動。別海町→羅臼町・・・走行距離85㎞
やっと3分の1くらい進んだだろうか。明日は、北海道海岸線1周のうち一番標高の高い知床峠を迎えます。この時は、まだ知床峠で熊に遭遇するとは、つゆ知らず。
この旅で、決まっているのは海岸線をチャリで走る事とテントキャンプするということだけ。あとは、まったくのノープラン、行き当たりばったり。明日は何が待ち構えているのやら。
さすらいのお勉強野郎の北海道1周自転車(ママチャリ)旅は、まだまだ続く。
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