沖縄本島1周ヒッチハイクの旅⑭番外編~ビール祭りへGO!!withヨシリン③~
この旅の記録は、2003年7月もう19年前の話である。沖縄本島1周ヒッチハイクの旅を無事終えたろん氏は、1周旅のゴールである那覇港新港でヨシリンと合流した。ここから4日間は、この二人で沖縄の旅を進めていく事になる。
ヨシリンとの旅では、一人で沖縄本島1周ヒッチハイクの旅で決めた基本的なルールの、徒歩orヒッチハイクのみ、公共の期間は使わないなどの縛りはなしにして、二人のフィーリングで旅を進めることにする。
まあ、この二人突拍子もないことを言い出す同士なので、果たしてどんな旅になるのやら~?
今回は、『沖縄本島1周ヒッチハイクの旅~番外編withヨシリン』3日目の記録。
当時の旅日記をもとに、まとめてみました。ここから、旅の日記も3冊目に入ります。事実は小説よりも奇なり。暇つぶしにでも読んで頂けたら幸いです。
2003年7月27日(日)空き家を出発。
オバちゃんの別荘(空き家)は、中々快適だったが、ここも蚊との戦いだった。
あちこち蚊に刺されて痒くなりながらも、なんとか寝た。香取線香でも持っておきゃよかったのだが。夜中、近くにあった殺虫剤のスプレーをかけまくりながら、寝たのであった。。。
そんなこんなで夜も明け、朝6時くらいに起床。そして朝の用を足しに、外の公衆トイレにいった。その後、海沿いに出て、日記を書いた。海沿いは、海からの風があり、とても気持ちが良かった。
そこで、日記を書いているとヨシリンもやってきて、ヨシリンは近くにあった木にぶら下がっているブランコに乗って遊んでいた。そして、ヨシリンは『写真撮ってくれ~』と(笑)
写真や動画を撮ってあげた。
そんなこんなで、前日の日記も書き終わり、出発する事にした。
空き家を貸してくれた商店のオバちゃん所に、お礼を言って、記念に一緒に写真を撮ってもらった。とてもいい人だった。オバちゃんは『また、おいで~』と言ってくれた。ほんと俺たちは、またいい人に出会ったもんだ。
そこを後にし、近くのお土産屋さんに立ち寄るとそこのオッちゃんは、僕が1周目に来た時の事を覚えてくれていた。ヨシリンは、ここで『畑人』と書かれたTシャツを買った。
スイカ工場で、ミラクル勃発!!
そこからは、ひたすらスイカ工場まで歩いた。スイカ工場とは、ヒッチハイク旅の4日目にヒッチで連れてきてもらった所だ。
道中とある商店の横で、休むことにした。そこで、朝買っておいたオニギリを食べ、ヨシリンはかき氷を買って、2人で食べた。
休憩してる時に僕は、なみ食のお姉さんに連絡を入れた。というのも、昨日の晩、寝てる間に電話をくれていたのだ。やっぱり超いい子だった。
これでやり残しなし、と俺は喜んだ。よっしゃ~!!
テンションも上がったところで、二人は先を急いだ。
そんなこんなで、歩いて道を進んでいき、スイカ工場にたどり着いた。
運よくスイカ工場は開いていた。そしたら、こないだのオバちゃんが僕に気づいてくれた。
『スイカ買いに来ました~!!』と俺。
スイカ工場にお邪魔すると、横の小部屋で、オジサンたちが集まっていて、何やら食事をしたりしていた。
そしたら、『そこで、休んでいきなさい』と冷えたスイカと麦茶を出してもらい、休ませてもらった。
休んでいると、今度は『魚汁(ゆ~じる)』というのを食べさしてもらった。これがまた、メチャ美味かった。
次に『みそ汁』を食べさしてもらった。なんか芋の葉が入ったヤツで、これも美味かった。そして、続いて炒飯まで頂いてしまった。そうこうしていると、なななんと、今度は誰かが刺身を持ってきてくれるらしい。。。
『あ~、なんて俺たちはツイているんだ』
聞くところによると、いつも日曜日は工場閉めているらしく今日開いていたのは、ホントたまたまだったらしい。その上、メシまで食べさしていただき、刺身まで頂けるなんて、、、
『俺らには何か神のようなものがついているのか?』と、さえ思った。笑うしかなかった。
そして刺身を頂いたあと、昨日エイサーの練習の所でも頂いた稚魚の丸まる食べるヤツを頂くことができた。
そして、最後に自分のプロフィールとちょっとした手紙をオバちゃんに渡し、出発する事にした。
ここのスイカ工場の物かはわからないけど、アマゾンで沖縄県産のスイカを見つけたのでリンクを貼っておきます。沖縄は日本一早いスイカ出荷産地として有名だそうだ。糖度も11以上で甘くて美味しいそうな♪
気になった方はぜひ^^
オジちゃんの車に乗せてもらう
スイカ工場で居合わせたオジちゃんが『車に乗せてあげるよ~』と申し出てくれた。マジついている。
そして、俺のやり残しでもある区間を乗せてもらい、途中潮干狩りできる所で降ろしてもらった。オジちゃんと少し貝拾いをして、その後別れた。
オジちゃん、スイカ屋の皆さん本当に、ありがとうございました!!感謝。
沖縄本島1周、真のゴールへ
そこで2人は、しばらく休んだ後もう一つのゴールを目指した。
もう一つのゴールというのは、沖縄本島1周ヒッチハイクの旅の間で、唯一海沿いの道を通れなかった区間が少しあって、そこを通っておきたかった。やり残しのないように、その区間を制覇して、真のゴール。そういう思いがあった。
それは、今いる505号を進み58号と合流するところまで進めば、ルート完全クリアとなる。そこを目指し歩いた。
そして、ついにやった。これでもう沖縄に思い残すことはないぞ。やった。もう最高の気分やった。もう何でもできるそんな気がした。
歩いて名護市へ
そこからは、58号を南へ下り、ひたすら歩いた。道中道端でアイスクリーム売りをする女の子を見つけ、アイスを買って食べた。話を聞くと、まだ中学3年生で、日給4000円でやってるんだ、とかでビックリした。
この日は久々に20㎞近く歩いた。かなり足は疲れていたが、今までと比べたら、どってことない。と、必死で歩いた。そんなこんなで、なんとか名護市までやってきた。
本音をいうとバスに乗りたかったけど、バス停が中々なかった。ヒッチハイクもなぜかあまりする気になれなかった。人に親切にされ過ぎて、これ以上人のお世話になるのが悪い気がしていた。
名護市のこの通りは、この旅で何回も歩いた思い出のある通りだ。
ビール祭りへGO!!
この後の予定としては、宜野湾市までいって、昨日ヒッチハイクで出会った福岡の子達と会うってのも面白いかもと2人で話していた。
だけど、しばらく進んだ所で道中休憩している時に、近くにいた高校生からヨシリンが仕入れた情報で、今日はどうも名護市で『ビール祭り』というものがあるらしい事が判明した。
こりゃあ、行くっきゃないっしょ~。ということで、予定を変更して、ビール祭りにいく事に決定♪
そして、ビール祭りで、ヨシリンはビール飲み大会に参戦した。このビール飲み大会は、目隠しをしてビールを飲み、グラスに残った量が、テーブル上の線を引っ張ったラインに近い者が勝者となる。
ビール飲みが始まる前に、マイクを渡されて、自己紹介と意気込みを述べた後、大会は始まった。目隠しをし、ビールを飲んでいく参加者たち。。。
そして、ヨシリンは、見事に優勝した!!
ただでビールが飲めたうえに、勝利者の景品として、オリオンビールを一箱までもらって、大満足のヨシリンであった。
ビール飲み大会で大活躍をしたヨシリンは、かなり満足をしていて、次の宜野湾市に行きたそうにしていたが、俺はせっかく祭りに来て、まだ何もできていない。なんかこのまま引き下がるのも、なんか寂しい気がしたので、もうしばらく散策することにした。
ブレイクダンスを見たり、オリオンビールキャンペーンガールと思い切って、一緒に写真を撮らせてもらったり、地元民と交流を図ったりした。焼きそばやポテト、空揚げなどを買って食べていると、この後花火もやるらしい情報が入ってきた。
そして、せっかくなので、花火も見ていこうという事になった。
その後荷物を置き、一人トイレに行って帰ってくると、ヨシリンは知らない間に地元民と楽しく交流を深め、何やら話し込んでいるではないか~。
そして、その人たちと一緒に花火を見たのだった。
この人達もみんないい人だった。なんか沖縄のホテルで働いている人たちだった。話せてよかったと思う。ヨシリンはというと、かなり楽しく話し込んでいたのだが、最後の方には完全に酔っぱらってしまい、寝ちゃっていた(爆)
そんなこんなで、花火も終わった。
さあ、今日の寝床を探さないかんぞ~。どうするか???それもそのはず、まだ何も野営地の事を決めていなかったのだ。
けど、『まあ、なんとかなるさ~』と歩いた。
最初は、近くにあった市役所に行ってみるが、『ここにはテント張ったら駄目だ』と言われてしまう。ひとまず向かいの公園に行き、コンタクトレンズを外し、ビーチに行きそこで野宿する事に決めた。
ビーチとはいえ初の市街地近くのテント泊やったから、祭り終わりのヤンキーとか来たら面倒だな~とか思ったが、あまり恐怖感はなかった。
『もしもの時は、やるしかない。まあ、大丈夫やろ~。』
そこで、最後の野宿テントをした。
4日連続で続いた旅先で、知り合った人のご好意で泊めていただくという奇跡は、この日は起きず、ヨシリンと2人、狭いテントで寝たのであった。
沖縄の旅14日目(ヨシリンと3日目)まとめ
本日の移動・・・本部町備瀬⇒名護市
本日の移動手段・・・1、スイカ屋で出会ったオジちゃんの車。2、徒歩
宿泊地・・・砂浜で、テント野宿
沖縄の旅14日目&ヨシリンとの旅3日目は、備瀬のフクギ並木で知り合ったオバちゃんの空き家からスタートした。商店のオバちゃんにお礼をし、先を目指す。
まずは、旅の4日目に訪れたスイカ工場を目指した。スイカ屋さんでは、奇跡的にスイカだけでなく沢山のご馳走を頂いてしまった。アンビリーバブル。
今帰仁のスイカは、本当に美味しかった♪
その後は、スイカ屋さんで出会ったオジちゃんに車で、送っていただき、真のゴールを目指した。無事、やり残し区間を制覇し、沖縄本島1周ヒッチハイクの旅、海沿いのルート完全クリアなり。感無量。
完全な自己満足ではあるが、この旅やりきった。
そこからは、58号を歩いて南下し、名護の市街地へと向かった。クタクタになりながらも、たどり着いた名護市ではビール祭りが待っていた。
ヨシリンは、ビール飲み大会に参戦。『いちゃりば』と書かれたTシャツで、意気揚々と舞台に上がるヨシリンの顔が今でも思い出される(笑)
『いちゃりば』とだけ書かれていたのは、いちゃりばの意味である『出会えば』その後に、何かがあるかも?という、ヨシリンなりのメッセージが、込められていたのかもしれない。
ビール大会に参戦した後は、祭りを満喫し、そこで出会った人達と一緒に花火大会を見て楽しんだ。
花火大会が終わったとは、野営地を探して、近くのビーチでテント泊をした。この旅の最後の夜は、テント野宿で締めくくったのであった。
『沖縄本島1周ヒッチハイクの旅~番外編withヨシリン~』は、観光地を周るわけでもなく、ただぶっつけ本番でぶらり田舎を訪ねていく。ただそれだけの旅なんだけど、観光地では味わえない、出会う事の出来ない、その土地の風景、出会い、特別な何かがそこには待っていた。
これが普通の観光旅行ではなく、旅であり、馬鹿野郎の冒険なのだと思う。明日で、長かったこの沖縄の旅も最終日を迎える。明日には、いったい何が待っているのやら。
ろん氏とヨシリンによる馬鹿野郎たちの冒険旅は、最終回へと続く。
続きは、こちら⇒『沖縄本島1周ヒッチハイクの⑮番外編~旅の終わりwithヨシリン④~』
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