沖縄本島1周ヒッチハイクの旅⑬番外編~2人でヒッチハイクに挑戦!!withヨシリン②~
この旅の記録は、2003年7月もう19年前の話である。沖縄本島1周ヒッチハイクの旅を無事終えたろん氏は、1周旅のゴールである那覇港新港でヨシリンと合流した。ここから4日間は、この二人で沖縄の旅を進めていく事になる。
ヨシリンとの旅では、一人で沖縄本島1周ヒッチハイクの旅で決めた基本的なルールの、徒歩orヒッチハイクのみ、公共の期間は使わないなどの縛りはなしにして、二人のフィーリングで旅を進めることにする。
まあ、この二人突拍子もないことを言い出す同士なので、どんな旅になるのやら~?
今回は、『沖縄本島1周ヒッチハイクの旅~番外編withヨシリン』2日目の記録。
当時の旅日記をもとに、まとめてみました。事実は小説よりも奇なり。暇つぶしにでも、読んでいただけたら幸いです。
2003年7月26日(土)ベランダで夜を明かし、読谷村を発つ。
昨日は読谷村で、エイサーの練習を見に行き、そこで知り合ったオジちゃんちのベランダに泊まらしてもらったのだった。寝てる間に、メチャメチャ蚊に刺されて痒かった。てか、痒過ぎた~><
オジちゃんの家は少し高台にあり、風が気持ちよく、景色も良かった。
朝の六時くらいに、起こされて、準備をしてそのまま出発した。少し歩いて進んだところで、オジちゃんが車に乗ってやってきて、『乗せて行ってやるよ~』と言ってくれた。
このオジちゃんも親切な方だった。
僕はこの辺りから、色んな人に親切になり過ぎていて、なんか悪い気がしていた。今までやってきたヒッチハイクなんかもよく考えてみれば、お金もあるのに、ただの遊びみたいな気がして、今はヒッチハイクする気にあまりなれなかった。
オジちゃんは、58号に入った所まで乗せてくれた。
そこで降りて、とりあえず海辺に出て休憩して、日記を書いた。40分くらいかかったが、ヨシリンは待ってくれていた。ヨシリンはというと、僕が日記を書いている間に、Tシャツに黒のマジックで何やら文字を書き込んでいた。その文字は、なぜか『いちゃりば』と、それだけ書かれていた。
『ちょ~で~』は、書かへんのか~い!!
また、ヨシリンは通りすがりのオバちゃんに、『めんそーれ』と書いてもらっていたのがウケた。俺はというと、昨日お土産屋さんで買った『いちゃりばちょ~で~』のTシャツに着替えて出発だ。
歩いている途中で、昨日のエイサーで知り合った熱いお方に、偶然にも会う事ができた。僕たちに気付いて、車から顔を出して、声をかけてくれた。もう会うこともないだろう思っていただけにビックリだ。
これから、学校に行くそうだ(先生をしてる)。また、握手して別れた。
ヨシリン、ヒッチハイクに挑戦!!
今日は、ヒッチハイクなしでバスで進みたいなと思っていた僕であったが、ヨシリンが『ヒッチハイクやりたい』という事で、2人でのヒッチハイクに挑戦する事になった。
流石のヨシリンでも、初めて右手の親指を上げてヒッチハイクの合図するのに、躊躇して中々時間がかかっていた。ああ、この人も普通の人間なんだな~と、僕は少し安心したのだった(笑)
ヒッチハイクを開始するも車はすぐには止まってくれず、しばらくはヒッチやりながら歩いて進んだ。
少し歩くとホテルムーンビーチに着いた。そこで、2人は海に入ることにした。受付で500円支払い、ホテルを抜け、海に出た。たまには、こういう所(ホテルの施設)もいいもんだなと思った。とりあえず、さっきコンビニで買ったメシを食べて、それから海に入った。
沖縄の海に、ヨシリンはかなり喜んでいる様子だった。綺麗な魚も見れた。海の底がキラキラ光っていた。海の水もメチャ綺麗やった。海に浮いている正方形の島から、飛び込んだり、砂浜に寝転がったり、沖縄の海を満喫した。
海を満喫した後、また、次を目指して歩いて進んだ。しばらく歩いた所で、ヒッチハイクを再開した。なんだかんだで、この日もすでに10㎞近くは歩いていたと思う。
ヒッチハイクをしだして、すでに100台以上車が通りすぎたくらいだっただろうか、車が2台止まってくれた。
若い女の子たちのグループだった。7人の女の子組で、福岡の短大生だった。ヨシリンと俺は、別々の車に乗せてもらった。
車の中では、旅の事や沖縄のいい所など色々と話をした。そして、楽しいひと時を過ごさせてもらった。僕は、カメラのキタムラに用事があったので、名護市にあるカメラのキタムラの前で降ろしてもらった(ここに来るのは、2回目である)。
そして、皆で記念撮影をした。
タクシーで、パイナップルパークへ
カメラのキタムラでは、カメラのメモリーをCD‐Rに焼いてもらい、その間に隣にあったそば屋へ行ってメシにした。三枚肉そばを頼んだ。肉は5枚あった。。。1枚が3枚分の厚さって事なのか?疑問だった。
メシも食べ終わり、CD‐Rをもらいにいくと、ここのお姉さんが前回きた時の事を覚えてくれてて嬉しかった。『あれから、沖縄本島1周してきたんですよ~』と自慢げな俺。
街での用事も済ましたところで、ヨシリンから『次は、パイナップルパークに行きたい』とリクエストがあり、そこを目指すことになった。そんなこんなで、パイナップルパークを目指し、2人で歩いていると1台のタクシーのオッちゃんに声をかけられた。
タクシーのオッちゃんは『500円で、本部まで乗せて行ってあげるよ~』と、アピールしてきた。
『俺ら、パイナップルパークに行きたいんですよ~』と、ヨシリンと俺。
そしたら、タクシーのオッちゃんは、『パイナップルパークには、裏の出口から入るとただでパイナップルが食えるよ』というレアな情報を教えてくれたのだった(笑)そんなこんなで、本部まで一人500円やし、このタクシーのオッちゃんに乗せてもらうことに決定。
そして、タクシーに乗りパイナップルパークへ。オッちゃんの言う通り裏の出口から入り、中でパイナップルを頂いた。
日記を記事にしている現在になって読み返すと、出口から入ってただでパイナップル食べるとかヤバクね!?とも思うが、あの頃の純粋な僕たちには、地元のタクシーのオッちゃんがそう言えば、マジっすかラッキーと、かなりおバカな僕たちなのだった。
※くれぐれも良い子の皆さんは、真似しないように
その後タクシーの中では、僕は急に眠気が襲ってきて、ひと眠りしたのだった。海洋博公園辺りでタクシーを降ろしてもらったが、すぐに雨が降り出してきた。ザーザー!!
僕たちはしばらく、そこで雨宿りすることにした。相当降っていた。雨が止むのを待っている間に、近くの売店でバナナを買った。俺は、少し疲れが溜まっていたので、ベンチで少し仮眠をした。
雨は意外と長く2時間近く降り続き、天気予報も雨やったから、しょうがなしに諦めて前に進むことに決めた。そして雨対策の準備をし、動き始めると急に雨が止み始めたのだった。
その時は『俺らには、神がついているのか?』と、さえ思った。俺らスゲ~。それから、その日の雨は降らなかった。
雨宿りしている間に売店のオバちゃんに聞いた水牛の所とタクシーの運ちゃんに聞いたエメラルドビーチってのを目指すことにした。
歩き出すと、途中で今日ヒッチハイクで乗せてもらった女の子たちに遭遇した。おお~、すげ~奇跡に近い。『スゲ~俺たち』と馬鹿な二人は、また勝手に盛り上がったのだった。
ビーチの受付のオジちゃんと話をして、水牛の所を次に目指したが、なんか皆ゲートボール夢中であんまり相手にしてくれなかった。。。
それで結局、旅の3日目に行った備瀬のフクギ並木に目的地を変更した。
備瀬のフクギ並木で
備瀬のフクギ並木では、1周目でお世話になったオジちゃんに会いたいなと思っていたのだが、結局いなくて会うことはできなかった。
備瀬で、民宿を探すが、今日はやっていないらしい。俺らは、宿のあてもなく適当な所に野宿する事にした。とりあえず、食堂を探したがないらしく、近くにあった売店でメシを買う事にした。そこで、メシを買っていると、またもミラクルが起きた。
お店のオバちゃんは『空き家があるから、泊ってもいいよ~』と言ってくれた。僕たちは、お言葉に甘えさせてもらうことにした。空き家の場所を聞き、探しに向かうが場所を特定できず、再度お店に行く。
今度は、お兄ちゃんが車で案内してくれたのだった。
空き家への入り口はこんな感じ。森に囲まれたようなフクギ並木道を進み、さらに緑に囲まれた小道を入っていくと小さな空き家に到着した。
空き家は、電気も水もあり、とても快適だったが、夜は蚊との闘いだった。この日も蚊に刺されまくったのだった><。洗濯を済まし、9時~10時くらいには寝た。
沖縄の旅13日目(ヨシリンと2日目)まとめ
本日の移動・・・読谷村⇒本部町、備瀬のフクギ並木
本日の移動手段・・・1・泊めてもらったオジちゃんの車。2・ヒッチハイクした短大生の車。3・タクシー。4・徒歩。
宿泊地・・・旅先で知り合ったオバちゃんの空き家
沖縄の旅13日目&ヨシリンとの旅2日目は、昨晩エイサーの練習所で出会ったオジちゃん家のベランダで夜を明かした所からスタートした。少し離れた所までオジちゃんに車で、連れて行ってもらった。
昨日あったばっかりの見ず知らずの旅人にも関わらず、親切にしていただき、『いちゃりばちょ~で~』という言葉があるように、出会ったら、兄弟的な精神が根付いているのか沖縄の人たちには、本当にいろんな所で親切に助けていただいた(涙)。
そして、この日はヨシリンもヒッチハイクに初挑戦した。中々すんなりとは止まってくれなかったが、ようやく車を捕まえる事ができ、2人乗り込んだ。今回なんと、短大生が旅行してるグループで、若かりし頃の僕たちはテンションが上がったのだった。
そんなこんなで、2人による初のヒッチハイクを無事に成功し、先を目指す。次に目指したパイナップルパークでは、地元のタクシーのオッちゃんの助言を真に受けて、裏の出口から入り、パイナップルを頂いた。
次に訪れた、備瀬のフクギ並木では、ある商店のオバちゃんのご好意で、奇跡的に空き家に泊めていただけることになった。なんだかんだここ4日間連続で、旅先で知り合った人のご好意で泊めていただいている。アンビリーバブル。
『沖縄本島1周ヒッチハイクの旅~番外編withヨシリン~』は、観光地を周るわけでもなく、ただぶっつけ本番でぶらり田舎を訪ねていく。ただそれだけの旅なんだけど、観光地では味わえない、出会う事の出来ない、その土地の風景、出会い、特別な何かがそこには待っていた。
これが普通の観光旅行ではなく、旅であり、馬鹿野郎の冒険なのだと思う。いったい明日には、何が待っているのやら~。ろん氏とヨシリンによる馬鹿野郎たちの冒険旅は、あともう少し続く。
続きは、こちら⇒『沖縄本島1周ヒッチハイクの旅⑭番外編~ビール祭りへGO!!withヨシリン③~』
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