沖縄本島1周ヒッチハイクの旅⑫番外編~エイサーを見学し、琉球魂に痺れるwithヨシリン①~
この旅の記録は、2003年7月もう19年前の話である。沖縄本島1周ヒッチハイクの旅を無事終えたろん氏は、1周旅のゴールである那覇港新港でヨシリンと合流した。ここから4日間は、この二人で沖縄の旅を進めていく事になる。
ここからは、一人で沖縄本島1周ヒッチハイクの旅で決めた基本的なルールの、徒歩orヒッチハイクのみ、公共交通機関は使わないなどの縛りはなしにして、二人のフィーリングで旅を進めることにする。
まあ、この二人突拍子もないことを言い出す同士なので、果たしていったいどんな旅になるのやら?
若かりし頃の馬鹿野郎どもによる冒険旅の始まり、始まり~。
今回は、『沖縄本島1周ヒッチハイクの旅~番外編withヨシリン』1日目の記録。
当時の旅日記をもとに、まとめてみました。事実は小説よりも奇なり。暇つぶしにでも、読んでいただけたら幸いです。
2003年7月25日(金)~ゴール&ヨシリンとの旅が始まる~
午前9時40分頃那覇港で、無事沖縄本島1周ヒッチハイクの旅を終えたろん氏はヨシリンと合流した。
実はこの二人、お互い待ち合わせ時間を決めていたわけでもないのに、ヨシリンがフェリーで那覇新港に着くと同時に、僕が旅のゴールである那覇新港に到着するというシンクロニシティー的偶然の一致から、この旅は始まったのであった。
『アポなし大体で、ピッタリ時間合うなんて、やっぱ俺らスゲー!!』
と二人して盛り上がったのだった(笑)
昨日は旅人のNさんと合流したので、これで旅のパーティーは3人に増えたのだった。そして、まず3人で目指したのは首里城だった。首里城へ向かう途中で、ヨシリンがフェリーで一緒だった旅人に遭遇し、その人も加わり旅は4人のパーティーとなった。
なんか、今までの旅とは展開が一気に変わってきた感じがした。急に仲間が増え、ドラクエで仲間を増やしていくような、そんな感覚で面白かった(笑)
目指すは首里城。ここは、バスを使った。バスは、とても快適だった。そして、4人で首里城を周った。
首里城を周った後、近くでご飯を食べることにした。『わらじや』ってとこで食べた。3人はソーキそば、俺は『イナムドチ定食』っていう意味不明なヤツを頼んで食べた。
メシを食べた後は、特に目指す所もなかったので、近くにあった公園に立ち寄って、4人で時間に追われることなくボーっと休んだ。
Nさんは、この後友達と会う予定らしく3時にはお別れとなる。首里城で友達と待ち合わせらしく、そこまで見送ることにした。もう一人の旅人とは、この公園でお別れした。
首里城ではせっかくなので、Nさんの友達にも会って挨拶してお別れした。
そんな別れを惜しんでいる僕をよそに、ヨシリンはというと、アイスクリーム屋のお姉さんに『一緒に写真撮ってください!!』と何やらやっていた(爆)ヨシリンはアイスクリーム屋のお姉さんが、かなりヒットしたらしく超テンション上がっていた。
その後僕は、近くのお土産屋さんに入り『いちゃりばちょ~で~』のTシャツを1枚買った。お店を出ようとしたときに、お土産屋のお兄さんから『あそこの石畳がいいですよ~』と聞いたので、そこにも立ち寄った。
なみ食へ
それからは、ヨシリンとの二人旅が始まった。最初の目的地は沖縄1周旅の1日目に立ち寄った『なみ食』を目指すことになった。ひとまず58号線に出てそこから、なみ食がある読谷村を目指す。
結構歩いて58号線に出た所で、バスを利用して向かうことにした。バスを待っている途中に、ここのバス停では手を上げないとバスが止まらないことを聞いた。(ヨシリンとの旅では、公共交通機関も可)
そんなこんなで、無事バスに乗りこみ、1周目に歩いた道をバスで北上していく。読谷村まで1時間くらいかかった。後ろの席のオジちゃんが道を教えてくれて、何処のバス停で降りたらいいか親切に教えてくれた。
バスを降りると、58号からそれた道に入り、なみ食を目指した。無事なみ食にたどり着くが、あのお姉さんはいなかった。
ヨシリンは、ゴーヤチャンプルー、俺は軟骨丼ってのを食べた。これも、かなり美味かった。
ヨシリンが頼んだゴーヤチャンプルーは、ごくごく普通の量だった。1周目に来た時の超~大盛は、本当に特別に大盛やったんだと思った(感動)。
お店のオバちゃんに、1周目に来た時の事を話し、『お姉さんによろしく』と手紙を置いていったのだった。詳しくは、沖縄本島1周ヒッチハイクの旅①で。
読谷で、エイサーの練習を見学
無事任務も終了し、そろそろ夕暮れなので野宿地を目指す。1周目に泊まったビーチでも目指そうかと歩いて進んでいく。結構距離があったが、歩いて進んでいった。この日も何だかんだで、20キロ近くは歩いたと思う。
そんなこんな歩いて進んでいると、何処からかエーサー?の練習する音(太鼓など)が聞こえてきた。
『あの音の所に行ってみようや』と、ヨシリンがぽつり一言。そして、音の方向を目指す事にした。
行ってみると近所から聞こえていた音は、村のスピーカーから流れてるだけの音だったらしく残念だったな~と、俺は思った。
所が、ヨシリンは、まだ諦めてはいなかった。そこら辺にいた少年に声をかけ、何処で練習してるか情報を聞きつけ、練習場所をゲットしたのだ。このようなヨシリンの行動力には、いつも驚かされる。
練習場所はここから1キロくらいの所らしく、歩いて向かった。そしてある公民館にたどり着いた。一瞬もう、練習は終わったのかな!?と思っていたら、ちょうどこれから始まるみたいで、グッドタイミングだった。
三味線?三線?を前でオジちゃん二人が弾き、若者たちが太鼓を叩きながら踊る。とてもよかった。カッコよかった。
しばらく見ていると、ビールを2本もらい、魚の稚魚のヤツを食べさせてもらった。なんか時期もので今しか出ないんだとか。美味しかった。
また、『残波』というお酒も飲ましてもらった。僕は基本的に、お酒超弱くてあまり飲めないんだけど、このお酒はメチャメチャ美味しく感じて、久々にお酒で気持ちよくいい気分になったのだった。
練習も終わり、お礼を言って、公民館を後にしようとすると、一人のオッちゃんが『飲み会にも出ていけば?』と誘ってくれた^^
この飲み会では、一人の素晴らしい人物に出会った。メチャカッコイイ、男の中の男。色んな所を旅して回ったり、時にホームレスを経験したり、、、、すごいスピリチュアル持ったお方だった。
曲がったことは大嫌いというような感じで、とにかくすごいいい話が聞けた。熱い男に出会えた。よかった。
同じような熱い気持ちを持った仲間に出会えたようなそんな気がした。
この方からは、『親はリスペクトしろ。絶対に悪い事言ったらいかん。』
『地元の良さをもっと言えるように。自分の育った地元を悪く言うような事は、いかん。』と教えて頂いた。この方のストレートな言葉は、僕ら2人の心に衝撃的に、ガツンと突き刺さったのだった。
また、昔のハチャメチャな経験を聞かせてもらい、いい話も聞けてよかった。マジ熱い琉球の魂を持った男という感じで痺れた。
最後に、この方と握手を何通りかした後、自分のハート(胸)に拳を当てて、お互いの拳を合わせる儀式(挨拶)をした。ストレートな熱い男だったな。俺もこんな男になりて~、と思った。
あと酒の乾杯、握手は右手だとも教わった。いい出会いだった。
オジちゃん家のベランダで
そんなこんなで飲み会も終わり、皆帰っていき、この公民館前にテント張って野宿をさせてもらうことになった。それでテントを張ろうとしていると、最後に残っていたオジちゃんが『ウチのベランダに泊めてあげるよ~』といって、連れて行ってくれた。
またまた、お世話になっちゃった。オジちゃん家のベランダで、オジちゃん、ヨシリン、自分の3人で、お酒を飲んだり、オジちゃんが飼ってる犬と遊んだりした。
俺は、お酒の影響か?眠くてしょうがなかったので、早々と寝てしまったのだが、ヨシリンとオジちゃんはその後も続いていたのだろう。。。
沖縄の旅12日目(ヨシリンと1日目)のまとめ
本日の移動・・・那覇市⇒読谷村
本日の移動手段・・・バス、徒歩
宿泊地・・・オジちゃん家のベランダ
旅の12日目、沖縄本島1周ヒッチハイクの旅を無事ゴールしたろん氏は、ヨシリンと合流した。到着時間をお互いに言っていなかったにもかかわらず、ちょうどゴールすると同時にヨシリンがフェリーで到着したのには驚いた。
そこからは、さらに旅人をパーティーに加え、4人で首里城へと向かった。急に一人旅から人数が増え、何やら楽しかった。リアルドラゴンクエスト、旅をしながら仲間を増やしていくようなそんな感覚だった(笑)
そして旅人とも別れ、ヨシリンと2人での馬鹿野郎たちの冒険旅が始まった。まずはバスで、読谷村へ向かい、なみ食で夕ご飯を食べ、旅の一日目にやり残したミッションをこなした。
その後、野営地となるビーチへ向かうも、途中で聞こえてきた太鼓の音につられ、その方角へ足をのばした。その先では、エイサーの練習を見学させてもらい、その後飲み会に参加させてもらった。
そこでの出会いがまた、衝撃的だった。この沖縄の旅でも、印象に残っている出来事トップ5に入る。熱い真っすぐな琉球の魂にガツンと心を打たれたのだった。
その後は、飲み会で出会ったオジちゃん所にお世話になり、ベランダでお酒を交わし、そのまま泊めて頂いたのだった。
『沖縄本島1周ヒッチハイクの旅~番外編withヨシリン~』は、観光地を周るわけでもなく、ただぶっつけ本番でぶらり田舎を訪ねていく。ただそれだけの旅なんだけど、観光地では味わえない、出会う事の出来ない、その土地の風景、出会い、特別な何かがそこには待っていた。
これが普通の観光旅行ではなく、旅であり、馬鹿野郎の冒険なのだと思う。いったい明日には、何が待っているのやら~。ろん氏とヨシリンによる馬鹿野郎たちの冒険旅は、まだまだ続く。
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